三丘温泉 オーベルジュ三水園(山口)

山口県東部の県立自然公園内の田園地帯に湧く三丘温泉。何回調べても読み方分からなくなる“みつお”温泉。三つの丘に囲まれた場所にある地域なのだそう。

明治時代まで木材の集散地として栄え、船頭たちが時折手足を温めたと伝えられる温泉。「負傷した一羽の鶴がここで傷を癒した」という伝説も残っているけど、実際の温泉地としては、昭和30年に島田川の川底から自然湧出が発見され開湯。当時5軒の温泉旅館があったけど、現在は、三水園と平成8年に熊毛町が建設した東善寺やすらぎの里だけ。

昭和42年頃、防府市の橋本さんが開業した三水園。現在は三代目が継ぎ、オーベルジュ三水園として、食べることを愉しむための宿になってる。

大浴場ではなく貸切風呂。玄関のある母屋から一瞬外階段で離れの建物へ。

入ってすぐの階段を降りたところに2つの貸切風呂がある。入浴時間は旅行サイトにより微妙に違うけど、夜22時までで、朝は7時から10時かなと。

実際は、チェックイン時にお風呂どうするか聞かれる。夕食前に入りたいと希望すれば入れる。夕食後も同じく。朝は7時からか8時からかの2択みたいだった。1日2組の宿なので相手の様子見しつつ、希望を女将さんに伝える。

夕食前のお風呂は2つある貸切風呂の右側の大きい方。広めの廊下スペースの先の扉の向こうに脱衣場。

棚に籠、洗面台もあり、こちらにフェイスタオルとバスタオルを用意してくれてる。

レトロなタイル張りの浴室に深めの湯船。縁だけがっちりした檜の木造り。

シャワーはひとつで、こちらも源泉が出る。翌朝はもう一方の小さな貸切風呂で、シャワーがないから、こちらで洗髪しとくようにと言われた。

湯口からはちょろちょろと熱い源泉が注がれていて、湯面だけ熱くなってる。縁から溢れ出るほどの水位はない。

入って湯揉みしたら38度とぬるめなので、加温源泉を足す。右の黒い蛇口が加温源泉、左の白い蛇口が源泉そのもの。

加温源泉もほんのり硫黄の匂いがするけど、源泉を出してみるとやっぱりしっかり匂う。源泉温度が28.9度と低いので、熱く加温した源泉で調整する。この日の源泉の方は15度くらい。

泉質は山口とは思えない、含硫黄・放射能-アルカリ性単純温泉。近くの湯野温泉とここだけなのかな。このエリアでは相当珍しい硫黄泉。

島田川の川底から自然湧出してた第1泉源は、68m掘削で34.5度。後に101m掘削して18度の第2泉源を得て、ポンプくみ出しで2本の源泉を利用。その後、湯量が少なくなり、現在は昭和60年代に下郷地区の田んぼの中に新たに堀った第3泉源(楠泉源)のみを利用。配湯する間にも湯温低下するから、28度の温泉といえど、ほぼ冷鉱泉。

pH 9.1のアルカリ性。ぬるぬるの湯感触で、泡付きがすごい。加温の行程で泡を含むのか、新鮮だからなのか分からないけど、とにかくすごいあわあわ。

黒い細かい湯の花が大量に舞う。中には白いのも。とろりとしてるからか、湯面には泡の塊。ちょうど暖まってきた頃に、やっと縁の切れ目から湯が溢れた。

夕食後もこちらの大きい方だと聞いてたけど、寒い日で湯がすぐに冷めてしまうため、小さい方へと変わった。

こちらの脱衣場にも洗面台があり、ドライヤーもある。

レトロタイルとは雰囲気の違う浴室。小さいと言っても、充分2人で入れるサイズ。

シャワーもあったけど、使わなかったような。使えないと思い込んでたのかな。湯船の湯を洗面器ですくって洗髪した。

コンクリなのかな、檜と組み合わさった湯船。

四角い木の湯口から源泉を注げる。隣と同じく、源泉そのものと加温源泉の2つのレバーがあり、自分で調整できる。

見た目白い湯の花が目立つのだけど、黒いのもたまにふわふわ。

やっぱり今日も泡付きがすごくて、あわあわふわふわ。ぬるぬるの肌触り。適温で入れるし、ほのかな硫黄の香りも心地よくてずっと入っていたい。

ぬるめで入っていても、顔からじわじわ汗が出て、温泉入った感がしっかりある。

寒い時期じゃなかったら、もう少し自由に何度も入れたりしないのかな。時間や回数が決まってて残念だった。

ごはんも美味しかったし、また行きたい。

 

三丘温泉 オーベルジュ三水園
★★★
含硫黄・放射能-アルカリ性単純温泉
28.9度
pH 9.1
149ℓ/分
加温あり 加水循環消毒なし
貸切内風呂2
2026.3 宿泊

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