別府温泉 鉱泥温泉(大分)

8年前に別府温泉保養ランド(大分)-温泉手帖♨︎ に行った後すぐに泥湯を調べて、それからずっと行きたかった鉱泥温泉。

別府の泥湯は3つあり、1つは野湯で事件があったりしたので、もう1つのこちらにずっと入ってみたかった。

天然坊主地獄にある鉱泥温泉。地獄見学に来る人たちの大きな駐車場があり楽々止められて便利。

駐車場の隅に鉱泥温泉の入り口。

営業時間が短く、朝8時15分から昼の12時まで。衛生管理を徹底するために清掃や管理に時間を要するので、午前中のみの営業。入浴料金は900円。

矢印に沿って進むと小さな小屋が建ってる。

窓口が不在でしばらく待つと元気のいいおばあちゃんが戻ってきた。私よりも健康で力もありそう。お金を払い、靴を脱ぐ。

初めての人はおばあちゃんのちゃきちゃき解説を受ける。

受付のある建物の奥側3分の一くらいが男女別脱衣所。ロッカーで仕切っていて、上は抜けてる。ロッカーは鍵付き。

脱衣所を出ると屋外で、目の前にコンクリートの湯船。ほんの少し濁りというか、ほんのり緑がかっていて、硫黄の香りがする。43度と熱め。ここで身体を慣らしてから鉱泥に入った方がいいとのこと。半分は胸の下くらいの深さがある立ち湯。かけ湯もここで。

奥にあるのが泥湯の湯船。露天風呂だけど屋根がある。

手前の柱の下の真ん中に、足場の石があるので、手すりを持ってそこから入るようにと。全く透明感のない濁り湯なので、深さも足場も分からない。

天然坊主地獄から湧き出る熱泥は鉱泥と呼ばれ、温泉成分を含む。湯上がりに見学に行った、平成元年に熱泥が噴出した一番新しく勢いのある平成泥火山口の泥を、入浴できるようにしたものが鉱泥温泉。この泥に噴気を注入するのだそう。

泥湯には157分浸かり乾かすを数回繰り返すと効果がある。成分が強すぎて小学生未満は入れない。

「ふぅ〜っとなる人たまにいます」とおばあちゃん。はい、なります、ふぅ〜って。まず、熱い。

湯船は8人サイズではあるけど、奥は熱い蒸気がぼこぼこ投入されてて近づけない。真ん中辺りで46度超え。人の出入りで変わるけど、1番手前で44.5度から45度。初めは1分くらいしか入れず。

湯船の周りに木製のベンチがあり、泥を落とさずそのままベンチで体を乾しながら休憩し、また泥湯に入って乾かすというのを繰り返す。

ミルキーな黒胡麻豆乳みたいで、細かい粒子をたくさん含んでる。ふんわりとろりとしたお湯で、ふわつるの肌触り。肌は乾くと白のようなグレーに。湯上がりはちくちくする。

湯船は板張りみたいで、底は泥でぬるりではなく、粒子でざらざら。場所により、ふわっと泥ってほどじゃないけど、少し湯の花のような泥が固まってるところもある。縁には、ねちょっと泥が溜まってる。

時々おばあちゃんが豪快に混ぜにくる。「混ぜますよ〜」と声がかかると、全員湯船から外に出る。ぼっこぼっこ手際よく混ぜる。すごい力仕事。

「湯揉みして入りやすくなってる」と言われ、またみんなで詰めて入る。入りやすいのは一瞬少しだけ。すごく熱くなってる気がする。

「湯温計使ったらだめ、折れたら危ない」と注意された。目配りすごいな。

湯船の底には真ん中に縦向きに木の仕切りがあり、左右に分かれて縁を背に向かい合うように入る。左側の方が縁までの長さが長いので、背が高い人は左側へ行くように指導が。縁に足を置いて体を支えて入る。足で支えると、お尻をずらして肩までつかれるでしょうと。はい。けど肩までつからなくてもいいかなと思うほど熱いのです。

熱くて1回5分も入れない。

湯上がりに地獄見学しようとしたけど、ぐったりふぅ〜ってなるので、しばらく車の中で休んでから。

噴き上げてくる泥は約100度。この泥をどうやって浸かれる温泉にしてるのか、分かったようで分からないけど。ものすごく貴重な泥で、大変な管理をしながら温泉にしてくれてるのだということは分かる。有り難く入らせていただきました。

 

別府温泉 鉱泥温泉
★★★★
単純温泉
43.9度
pH 4.4
露天風呂(男2 女2)
加温加水循環消毒なし
2024.1 日帰り入浴

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