「寒いですから、羽織ものをお忘れなく」夏なのに⁈
最寄り駅は猪苗代駅か二本松駅。今回は、福島駅からバスで40分で土湯温泉へ。そこから送迎車で20分ほど。
明治に建てられた古い建物。
玄関には2000年前の箕輪山噴火時のものらしい大きな安山岩。
滝川屋旅館は1日限定2組しか宿泊できないけど、小さな宿ではない。湯治場として栄え、部屋数60、200名が宿泊できる大きな人気宿だったそう。3階まで部屋がある。
何日も前から楽しみにしていた足元湧出のお風呂は、階段で地下へ。脱衣場も部屋も洗面所も綺麗にリニューアルされていて、とても清潔で気持ちいい。
混浴と女湯の2つがあり、今回は混浴を使用してとのこと。ホワイトボードに出る時間を描いて貸切で入る。もちろん夜中じゅう入れる。
湯船は総檜風呂で3つに仕切られている。右奥の加温した湯が注がれている湯船がいちばん温かく体感38度くらい。とろりとしたなめらかで濃いお湯。
そこから湯が流れる左隣の湯船は底の木に穴が開けてあり、時折ぷくり、ぽこぽこっと大きめの泡が上がってくる。自噴の足元湧出。結構ぬるめ。
雲丹みたいなオレンジ色の湯の花がうようよ舞ってる。
もう一つの湯船は湯底から湧いている32度の源泉がメインでかなりぬるめ。部屋にはまだこたつがある状況なので、ちょっと入れない湯温。こちらもたまにぼこぼこっと音がする。
東日本大震災後に温泉の温度が下がってしまったらしい。今年の3月に分析表が新しくなって、31.9度に。しかも驚いたことに、溶存物資が足りないので単純温泉だ。あれ程の湯の花、匂い、味、泡付き、色で、単純温泉とか信じられない‥。
鉄分や炭酸分を多く含む。一番温かい湯船は、かなりの泡付き。炭酸ガスは皮膚から吸収され、毛細血管を拡張し血液循環をよくするので、ぬる湯だけど入浴後はぽかぽか。夕方にまずは2時間の長湯。
炭酸水素、ナトリウムイオンで、お肌はするするに。
味は少しの酸味と鉄っぽさと石油っぽさ。
食事はヒレ肉の馬刺し、山菜の天ぷら、根曲がり竹、磐梯牛の焼肉など、2組がおもてなしの限度という信条が分かる心遣い。
夏場の湯治にいいな。また湯治リストに加わった。
日帰り入浴不可とされてたけど、今は予約すれば出来る限り受けてくれる。
横向温泉 下の湯 滝川屋旅館
★★★★★
単純温泉
31.9度
pH 6.5
内湯(混浴1女1だけど実質は貸切1)
2017.7.1 宿泊
コメント
記事を数年前に読んで以来、ずっと行きたかったのですが、ついに行ってきました。
現在は(というか、コロナ以降は)、なんと1日1組の営業に戻っているようで、居心地という点で、本当に最高でした。記事にもある貸し切りのお風呂が、24時間、気兼ねすることなく、いつでも入り放題です。価格は通常の温泉宿より少し高めですが、私は、このサービスに対する単価としては、むしろお値打ちと感じました。
特筆すべきこととして、宿のすぐ近くで、ヒメボタルというホタルが無数に(は言い過ぎか、でもかなり多数)光っていて、非常に美しく楽しいです。そのホタルを眺めながら、女将さんと1時間以上、話し込んでしまいましたが、本当に楽しいひとときでした。これも、1日1組だからこそ、と思いました。
masaruさん、コメント、貴重な情報ありがとうございます。
また、ブログを読んで行きたいと思ってくださり、ありがとうございます。
羨ましい限りです!私も再訪したいです。1日1組、一晩中気兼ねなしに入り放題、最高ですね。わ〜、行きたい。
食事も美味しいし、稀少な地酒もあるし、私もお値打ちだと同感です。
ヒメホタルも最高ですね。
うちの旦那さんも、長いこと女将さんとお話してました。