再訪。3度目の宿泊。『油のような湯』が気持ちよくてつい。
椿温泉は、400年ほど前に寺の住職が、毎日舞い降りてくるシラサギが椿谷の湯で足の傷を治しているのを見て発見した温泉で、寛文年間(1661~73)に椿薬師堂を建立、寺湯として大切に守られてきた。その時代から4世紀に渡って源泉かけ流し。冷泉なので加温はしてるけど、消毒や循環はない。
この日は満室じゃなかったので、いつでも独泉。
脱衣所からは海が見える休憩スペースに出られる。外に出なくても網戸からの潮風と波の音が心地いい。
入浴時間は一応、夜の23時50分までと、朝は6時から10時半まで。
あぁ、これこれ。このシンプルな内湯がお湯を味わうのにちょうどいい。
小さな源泉湯船は31.5度。この時期だと浸かれなくはない温度。半身浴だと気持ちいい。
メインの湯船は42.5度。ちょっと熱めなので、源泉湯船の温泉を桶でがんがんすくって自分の周りをぬる湯にして入る。
かすかな硫黄の匂いがしなくはないかもしれない。けど、硫黄泉だと言われなければ分からないかも。
湯感触はぬるぬるつるつるなんだけど、もう少し違って‥うーん‥ぬるりという感じかな。湯面に映る海や雲がそう感じさせてるのかもしれない。やっぱりいいお湯。
毎回、違う夕焼け。曇りだったので夕日は見えなかったけど、焼けてた。
お湯はいいけど、羽蟻(かなり大きめの)大発生中でやばかった。毎年業者に退治を依頼してるらしいのだけど、時期がずれてるとかで、羽蟻地獄‥。何百匹退治したか‥。気持ち悪いのでこれ以上は触れずに。
★★★★★
2019.6.22 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎
『椿の湯は、まるで油にでも浸かったかのようになめらかで、その効能は万病に効果があり、湯上がりのあといつまでもぽかぽかと身体が温かい』
江戸時代から湯治場として親しまれてきた椿温泉。白浜温泉の影に隠れているけど、白浜温泉よりずっといい。だいすきな温泉のひとつ。だいすきな宿の女湯から。
JR紀勢本線の椿駅から徒歩30分、車で5、6分。南紀白浜空港からは車で20分。
あぁ。思い出したら行きたくなってきた。とにかくとろとろの油に浸かったかのようなお湯。
宿は海椿葉山。客室数6部屋。
グッドデザイン賞とってる素敵な宿。
お部屋からの景色。目の前が海。
夕暮れにはこの眺め。太平洋の絶景。
日暮れ後はイカ釣り漁船の漁火。
お風呂は男女別の内湯のみ。
源泉そのままと、加熱した湯船の2つ。
小さい源泉の方は30度くらいで、私は入ったことない。大体ひとりで入れるので、2つの湯船の仕切りの加温側に入り、源泉を加温湯船に汲み入れながら自分の周りをぬるくして入る。極楽。
化粧水のよう、とか、乳液のよう、とかって言われるお湯あるけど、油って何⁈と思いながら入ってみると、なるほど。
美肌効果もある硫黄泉。ただ、硫黄の香りの記憶がない。
とにかくとろとろの湯感触に気を取られて、味とか匂いとか覚えてない。次回確認しないと。
ほんとに油に浸かったかのようなお湯。ただそれだけ。
椿温泉 海椿葉山
★★★★★
アルカリ性単純硫黄泉
31.4度
pH 9.9
280ℓ/分
男女別内湯(加温・源泉)
加温あり 加水循環消毒なし
2016.7.16 /2015.9.22 宿泊
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