道後、有馬と並ぶ日本最古の三湯、白浜温泉。
『日本書紀』に“牟婁温湯”(むろのゆ)、“紀温湯”(きのゆ)と記された古湯で、約1400年前の飛鳥・奈良朝の頃から温泉地として知られている。
斉明3年(657)、孝徳天皇の皇子である有間皇子が崎の湯に逗留され、翌年には斉明天皇と中大兄皇子が、大宝元年(701)には持統天皇と文武天皇が行幸され、また熊野詣での往来に後白河法皇が沐浴してる。
海岸沿いに7つの温泉が自然湧出し、石造りの湯船があったそう。湯治場として親しまれていた江戸時代には、紀州藩主だった徳川吉宗も入湯している。
明治初期から崎の湯、屋形湯、阿波湯、疝気湯、元の湯、浜の湯、礦湯を“湯崎七湯”と称している。そのうち唯一現存する湯壺が崎の湯で、日本最古の湯船。
崎の湯は、砂岩に浸食された窪みが自然の湯舟になっていて、海を眺めながら入浴してた。
現在も湯船から海まで10mほどで、太平洋の水平線を望み、波しぶきを浴びながらの入浴。海風が気持ちいい。(湯船の写真は施設HPより)
湯船は3つあり、1番上のは木の造りだった。段階になっていて、それぞれ大きさも違う。
お湯は硫黄のかおる食塩泉。つるつる。湯口には大理石のような白い析出物が堆積している。
熱い源泉なので加水している。
白浜駅からバスで15分。 湯崎下車後、徒歩約5分。洗い場はなし。狭い脱衣所はかなり混雑。
白良浜からは車で5分くらい。
白浜温泉 崎の湯
★★★
ナトリウム-塩化物泉
78.6度
pH 8.4
露天風呂(男3女3)
加温循環なし 加水消毒あり
2015.9.22日帰り入浴
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