知床観光の拠点、斜里町のウトロ。網走駅から釧網本線で約50分の知床斜里駅よりバスで50分。女満別空港からだとレンタカーで1時間半の知床半島西岸のオホーツク海側に位置する。
オシンコシンの滝まで来たらあと10分ほど。
ウトロ温泉は昭和46年に源泉開発し開湯した温泉で、ウトロ港と高台の二箇所に分かれて温泉街があり、大小さまざまなホテル・民宿が点在してる。
現在温泉のあるホテルは8軒くらい(自分調べ。もっとあるかもしれない)、他に民宿などの宿泊施設が多くある。観光船などが発着するので、大規模なホテルが健在みたい。
高台側にある温泉街の夕陽台展望台は知床八景のひとつで、オホーツク海に沈む夕陽や景勝地オロンコ岩を眺めることが出来る。
ウトロ市街から5分ほど、夕陽台からも5分かからない、静かな山あいにある世界自然遺産の宿 しれとこ村へ。
創業29年、以前はつくだ荘という名だった温泉宿。温泉街の喧騒を離れた静かなところで、エゾシカやキタキツネ、ヒグマが出ることもある。
本館、温泉館、新館(別館)と、間に温泉くまの湯を挟み、二階建ての建物が連なる全55室の宿。新館だけバストイレ付き。
熊の湯は、地元でも評判の源泉掛け流し天然温泉で、日帰り入浴は14時から22時までで600円。
ロビーや食事処などリニューアルされたばかりで綺麗な館内。従業員の方たちもものすごく感じがいい。
熊やエゾシカが北海道感満載でわくわくする。
温泉館の一階廊下の左手に女湯がある。男湯はこのさらに先に。
チェックインの15時から一晩中入浴できる。朝の9時からが清掃。
脱衣所はこぎれいで、ドライヤーも二つある。アメニティーは綿棒だけ。
広めの洗い場に湯船が二つ。床が滑るので、注意して歩く。
茶褐色の濁り湯。鉄くさいのかなと思うけど匂いはしない。
洗い場の両脇に4つずつシャワーがある。
右側の湯船に温泉噴出口があり、こちらの湯船が熱く、左側の湯船がぬるめになっている。
温度の異なる2種類の湯船があるところ最高。なんでどこもこうしないのかな。
真ん中は完全に仕切られていて、上側だけお湯が行き来している。
この仕切の真ん中のはなんであるのか分からなかった。
ほとんど色は変わりないけど、熱い湯船の手摺の方が変色が激しかった。
湯船の縁。
ぬるい方の端から湯がかけ流されている。
二つの湯船の湯温は、熱い方が42度後半、ぬるい方が41度前後。ぬるいといっても熱め。
熱い方もぬるめ側に浸かったまま手だけ伸ばして測ったので、湯口近くはもっともっと熱いはず。
重曹泉のぬるぬる感はあまりなく、じっとりした湯感触。
ぬるぬる感は少ないけど、炭酸水素イオンがかなり含まれていて、お肌がつるつるになる重曹のクレンジング効果と、保湿の塩化物泉で、理想的な美人の湯。
しょっぱくて、目や傷口はひりっとしみる。メタホウ酸が多く、殺菌作用が高い。
ほんのり油膜が浮いていて、気のせいかなと思うくらいだけど泡付きがあった。
加水ありと分析書の別表に記載があったけど『源泉を薄めずに純生で使っている』と張り紙があったので、確認してないけど加水なしってことで。
大浴場の他に貸切家族風呂が二つ。40分1080円で貸りられる。家族の湯(ウカラノユ)と恋人の湯(イケラノユ)。写真はHPからお借りします。
アイヌ語で『家族』を意味する『ウカラ』。天然檜の湯船。
『恋人』を意味する『イケラ』。こちらは御影石の湯船。海外の方も多く訪れる知床、貸切風呂があるといいのかな。一晩中入れる大浴場があるので、貸切の選択はなかった。
温泉重視で選んだ宿だったけど、食事がかなり良かった。1人に一杯の毛蟹。なんで食べかけの写真しかないのー。
オーナーが遠音別神社の神主で、町議の現役議員だから、人脈でウトロ港で揚がるオホーツクの魚介を安く提供できるらしい。毛蟹ほんと美味しかった。また知床行くなら間違いなくこの宿。あ、姉妹館がウトロ港側にある。夕映えの宿 国民宿舎 桂田。ここより小さい規模の温泉宿。次はそっちかな。
しれとこ温泉 世界自然遺産の宿 しれとこ村
★★★
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
61.2度
pH 6.7
内湯2 貸切風呂2
加温加水循環消毒なし
2019.9.21 宿泊
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