のぞみで3時間ちょっとかけて姫路へやってきた。姫路駅からレンタカーで35分の姫路郊外にある姫路市休養センター。姫路駅から播但線で20分の溝口駅からだと車で5分ちょっと。
部屋の窓からの景色。なんじゃこりゃ。新幹線で3時間以上かけてやってきて、レンタカーでまわった紅葉の名所よりはるかに見頃。
この『播磨風土記』にも登場する山あいの里に、続々と人びとが集まってくる。
日帰り入浴は朝9時から22時まで。宿泊者は夜23時半までと朝6時から8時まで。大して宿泊者メリットがないほど地元の人に必要とされている施設なんだろう。
いかにも健康ランドみたいな暖簾がかかっているけど、ここのお湯はすごいんだから。
含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
遊離二酸化炭素が2566mgって!花山温泉 薬師の湯(和歌山) – 温泉手帖♨︎とほぼ同じだよ。全国でもトップクラスの二酸化炭素含有量。
大浴場の男女入れ替えはなし。広めの脱衣所は、日帰り入浴の人たちで溢れかえってた。
クレンジングオイルまで置いてあって、日帰り入浴施設としてはアメニティが充実してる。ドライヤーもなんだかサラサラになるやつなのだとか。
ナノウォーターに変わったとアピールしていたのは、このシャワーなのかしら。色が付いていて、かつ、色が変わるシャワーでした。
内湯は、大きめの細長いL字型の湯船で、一番手前が寝湯になってる。窓からは竹林が見える、竹取の湯。
寝湯は2つあり、ジェットバスがついていて、自分でボタンを押すと始まる。
昨日は絶えずジェットバス稼動していたので、湯底の造りが見えなかったけど、寝湯から立ち上がり普通のエリアにくる場合には段差がある。
というのも、ジェットバスが始まると、湯が真っ白になる。
ので、湯底は全く見えなくなる。これ、温泉成分が撹拌されて白く濁るのかと思って聞いてみたら、細かい気泡で白くなっているそう。
白い泡は湯船のかなり向こうまで、水流にのって広がっていく。
内湯の湯温は42度弱。とろりとしたお湯で、泡付きがある。この泡は人工的な気泡なんだとか。
湯上がりはじっとり、保湿の塩化物泉感がある。
細長い湯船の左奥は円形で、座って入れるようになってるっぽい。
広いから、苦ではないのだけど、ほんとにたくさんの日帰り入浴客がいて、小さな子もいっぱいで、みんな自分ちのように過ごしてた。
内湯はかけ流しではなく、循環。お湯は湯船の縁から洗い場側に流れ出ることはなく、窓際の縁からここに吸い込まれてた。
加水加温循環濾過してるので、当然消毒もしていて、プール並みの消毒臭がする。
露天風呂は竹林が目の前に。夜は竹林がライトアップされて幻想的だったかもしれないけど、露天風呂にはテレビが付いていて、みんな自分ちの茶の間のように、テレビを見ている。初めての光景だった。
露天風呂は人工の炭酸泉。あっという間に大量の泡が身体に付く。気泡がぷちぷちとはじけるお湯は少しぬるめの39.5度。ゆっくり浸かれる。そう、テレビ見ながら。
37度って書いてあったけど、さすがにこの時期に外で37度はきつい。朝は39度くらいだった。
全く熱くないのだけど、10分もしないうちに頭から汗が出てくる。炭酸泉の効果すごい。
消毒臭結構きついし、温泉じゃなくても、人が押し寄せてこの湯船に入り浸るのが分かる。
泡泡のお風呂、温泉じゃなくても気持ちいい。分かるけど、含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の温泉が出てるのにもったいない。ついつい、源泉風呂作れないのかって言ってしまったら、渋い顔された。
毎分280ℓも湧いてるなら、小さい湯船に加温かけ流ししたらいいのになぁ。それか、温泉使った内湯付きの部屋を数部屋作るとか。あぁ、もったいない。
内湯にはサウナがあり、そこにもテレビがあった。至れり尽くせりというか、家かよって突っ込みたくなる。サウナは22時まで。
香寺温泉 姫路市休養センター香寺荘
★
含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
12.0度
pH 6.3
282ℓ/分
内湯(男女)人工炭酸露天風呂(男女)
加温加水循環消毒あり
2019.11.30 宿泊
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