角館駅から車で15分ほどの奥角館温泉。角館城址を右目に桧木内川を渡り、小高い山間へ。角館武家屋敷からは10分程。小京都角館の奥座敷 西木町門屋は、雫石から来た戦国大名の戸澤氏が最初に城を築き安住の地とした場所で、角館より400年も古い歴史がある。
門屋は澄んだ空気と空や星の美しさで知られる、歴史と懐かしい原風景の里山。縁ある雫石から築200年の茅葺古民家を移築した静謐な宿 角館山荘 侘桜。
2008年に敷地内に源泉を得て、2011年に開業した全10室全室源泉かけ流しの宿。
部屋のテラス。小さな桜の木があるみたいなので、後々は桜に囲まれた宿になるのかしら。侘桜。
大浴場はなく、各部屋それぞれに浴室がある。
貸切露天風呂がひとつだけあって、夜は22時まで、朝は6時から10時まで30分単位で貸切れる。
チェックイン時に予約するらしい。HPの写真だとこんな感じ。
さて、部屋のお風呂へ。
お茶室の躙口をイメージしたという入り口。気をつけてとは言われたけど、何度も頭ぶつけた。
ゆったりとした広さの浴室に大きめの湯船。2面が窓と、テラスへの出入口になってる。
シャワーがひとつ。
この湯船、なんて言うんだろう。細かい丸石のつぶつぶ。
ちょっと品がある湯船というか、ほどよい温かさの縁。
源泉は敷地内にあり、38.7度なので加温してる。衛生管理のため60度くらいまで加温したものをかけ流しているそう。
最初に手をつけた時に熱かったので、湯量をぐっと絞ってもらった。
湯船の奥の細長い小さな部分に投入された湯が、境にある小さな穴から大きな湯船に流れ込んでくるようになってる。
循環も消毒もないかけ流し。pH9.5のアルカリ泉で、柔らかな美肌の湯。
無味無臭、無色透明で、硫黄とかじゃない、温泉の匂いがする。
ふわりとした湯感触で大きめの泡が付く。
湯量を少なくしてもらったので、だんだんと湯温が下がり、41度くらいで入ってた。
夕方は暗めだなと思っていた灯りが、外が暗闇になるとスポットライトのように肌を照らし、これはもう秘湯ロマンの世界。
窓の格子の隙間からちらっと桜の木が見える。
こぽこぽと湯が注がれ、溢れ流れていく音が響く。なんと風流なこと。
阿櫻 亀の尾の無濾過生原酒を、桜の花が浮かぶお猪口で。秋田の山菜と。
朝はすっかりぬるくなって、窓閉めてても39度くらいのぬる湯を味わう。
奥角館温泉 角館山荘 侘桜
★★★
38.7度
pH 9.5
客室半露天風呂10 貸切露天風呂1
加温あり 加水循環消毒なし
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