佐世保駅より車で15分の九十九島シーサイドテラス ホテル&スパ 花みずき。長崎空港からだと高速使って70分くらい。
その敷地約1万坪の全域が西海国立公園内に位置し、九十九島海域へ通じる入り江と、海ぎりぎりまで迫る緑の山々に囲まれたシーサイドテラス。
九十九島は、佐世保市と平戸市にかけての北松浦半島西岸に連なるリアス式海岸の群島で、日本一の島密度らしい。
スパ 花みずきは日帰り入浴もでき、というか、日帰り入浴施設のような位置付けで、この日も定員を超える日帰り客が来てると。花みずき会員のポイント3倍DAYだった‥。
スパの大浴場は一階にあり、男女入れ替えはなし。利用時間は20時から宿泊者のみに。夜は23時まで。翌朝は6時半から9時まで。10月からは日帰りの時間が21時までに延びるみたい。
下駄箱の左右に広いスペースがあり、左がパウダールーム。温泉施設にありがちな踵クリームとかいくつか置いてあったけど、ほとんどが空だった。3倍DAYだからなのか。
右側が脱衣所。ものすごい広い。ロッカーもたくさん。こんなに人が入ったらえらいことになるだろってくらい、たくさんロッカーがある。フロントでもらった鍵の場所を使う。
一つ一つが細長くて小さいので、数減らして個々のロッカー少しでも大きくしたら使いやすいのに。
右奥には畳敷きの休憩所らしき部屋まである。
左奥が大浴場の出入り口。ひとつドアを出ると荷物置き場のようなスペースがあり、
もうひとつドアを開けると、浴室。
左側に洗い場。仕切りのあるシャワーがひとつあり、奥にずらりとシャワーがあるけど、使用不可のもあり、全部で8個。
ものすごく広い浴室。天井の高さなのか、向こう一面がガラス張りで緑や海が望めるからか、湯船の配置と通路の広さからか、とにかくすごく広々ゆったりしてる。
右手前にある一番広そうな湯船は、故障中とのことで、水溜まりみたいになってる。
普段、温泉が張られてるのか、沸かし湯なのかは分からない。HP画像見ると、沸かし湯っぽい。
隣の湯船には茶褐色の湯が張られてる。手前に円形の湯船がある変な形。何かを示唆する形なのかもだけど。
丸い湯船の周りには手すりがあり、外から直接は入れない。
切れ込み部分から湯が排湯されていて、黒く着色してる。加温循環の湯船だけど、多少、一部はかけ流し。
入り口の階段には湯の花が積もっていて、足を踏み入れるともわっと舞い上がる。
加温循環でも、39度前後のぬる湯でほっとする。
窓際に湯口があり、昼の間はずっとおばちゃんがそこにへばり付いて座ってたので近寄れず。確かに湯が注がれていたけど、夜は出てなかった。
翌朝、朝一は出てたけど、朝食後はまた止まってた。宿泊者に優しくない。
これ、多分源泉。朝一の出てた時、19.5度だった。源泉温度は19.8度。
だから、ずっとここを陣取ってたんだな。段差があり、ぬる湯に半身浴しながら、新鮮な源泉を浴びられるベストポジション。
窓には海にかかる橋が見える。九十九島の入り組んだ入り江の一部が目の前。
琥珀色の透き通ったお湯の中には、黒や赤茶の粒がたくさん。
苦しょっぱくて目に染みる。塩分がすごい。
縁と湯面の高さに差があるので、縁に頭をかけてだらっと浸かれる。
正面に見えてるのがサウナ。右手に源泉風呂、右の真横に潮湯がある。左に見えてる向かい側の湯船へ。
これが洗い場を出てまず左手前にある湯船。
扇形の堂々たる姿。
階段状になってる縁にはお湯がかけ流されてるわけじゃないけど、出入りの時や、ざばーんと浸かった時に溢れ出る湯のせいか、黒みがかったオレンジに色付いてる。
源泉は敷地内の地下153mから湧出する自家源泉で、鉄分を含んでる。なので、どの湯船も色付きがすごい。
この湯口からざばざば注がれているのは、加温した源泉。湯船も循環濾過してる。
循環でも、この析出物。温泉成分の量、種類共に豊富。鉄分、塩分の他にカルシウムやマグネシウムなどを多く含む。
最新の泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物冷鉱泉だけど、以前は含鉄(Ⅰ・Ⅲ)-ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物冷鉱泉だったみたい。
ただ、この湯船は循環なので、ほぼ鉄臭もなく、少し塩素臭もある。
湯温は昼間は38度で向かいの湯船よりぬるかったので、ここが一番長湯できたけど、夜や朝は40.5度ほどで熱めになってた。
赤茶色の透明な湯に、オレンジのふわふわした細かな湯の花がたくさん舞ってる。
広々したサウナを挟んで一番奥のエリアに2つの湯船。
奥の角にあるのは、ミネラル豊富な九十九島の海水をくみ上げて沸かした潮湯。
塩なので保温効果が長く続き、肌の保湿にもいい。
天然の海水を利用したタラソセラピーは、自然の癒し効果があり、海外でも療養に利用されてる。日本でも海洋療法としてたまに見かける。
湯温だけ確認したくて入ったら、熱い。41度ちょいで、成分にも寄るのかかなり熱く感じる。そしてすごくしょっぱい。
床にはこてこての析出物。以前は源泉を注いでた湯船なのかな。
手前の階段の上にあるのが源泉湯船。階段の下は焦げ茶色。
ざっばざっばとかけ流されてる。
側面や縁の析出の造形もすごい。さすが、源泉かけ流し湯船。
湯の色は緑がかった薄濁りに見えるけど、
透明感が強く、大きなオレンジの塊の湯の花がわさわさ舞ってる。
昼間は多くの人がざばざば出たり入ったり。冷泉を、温泉やサウナと交互に入れば、新陳代謝が活発になる。日帰りの人たちはエンドレスにこれを繰り返してた。
出入りが激しい時の湯温は22度越えていたけど、早朝は21度と冷え冷えしてた。湯口は19.6度。
源泉そのものは鉄が酸化してないので透明。でも、鉄の匂いはしっかり。
苦味が強く、もちろんしょっぱい。海水を飲んでしまったみたいに、喉に苦しょっぱさがずっと残る。
湯口にはオレンジ色の鉄分がねっちょりと積もってる。もちろんタオルは茶色に色付く。
湯感触はじっとり。湯上りの肌は乾くとねっとりする。塩化物泉は保温の他にも、傷の湯といわれ、慢性の皮膚病や火傷、きり傷などに効果がある。
九十九島温泉 十九島シーサイドテラス ホテル&スパ 花みずき
★★★
ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物冷鉱泉
19.8度
pH 6.8
男女別大浴場 各 源泉湯船1 加温湯船2 潮湯1
加水なし 加温循環消毒あり ※源泉湯船は加水加温循環消毒なし
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