江戸時代に霊泉として知られていた四万十源流の日野地川渓谷に湧く温泉。
地元の長老の語り伝えだと、江戸時代からここの湯に浴した話は伝わっていて、湯の分析もされて四国一の泉質とか言われたりもしてるけど、引湯して温泉事業となると度々頓挫してきたそう。
やっと昭和44年に4000m下流の現在地まで引湯し、本格的に松葉川温泉が始まった。
そうだ山温泉 千年の美湯 和 yawaragi(高知) – 温泉手帖♨︎とともに奥四万十温泉郷のひとつ。
宿はホテル松葉川温泉。高知空港から高速を使い1時間半の山深い渓谷にある秘湯の一軒宿。
大浴場は宿泊棟とは別棟で、日帰り入浴もやっている。夜は23時までで、日帰りは21時まで。朝は宿泊者だけで6時から9時まで。翌朝に男女入れ替え。
宿泊者は二階の通路から温泉棟に入り、螺旋階段を下りたところが大浴場。
泉質の違う2種類の源泉を引いていて、内湯と露天風呂の泉質が異なる。
ただ、女湯側の露天風呂が工事中で今月来月は使用できない。だから男女入れ替えにしているっぽい。
日帰り入浴の時間は洗い場にも脱衣所にもぎっしり人がいたけど、宿泊者だけの時間帯だと空いてる。
入ってすぐ右手にサウナ、左手に水風呂。
温泉じゃないぬる湯。四万十の湧水を沸かしたもの。打たせ湯みたいな腰のあたり限定のジェットバスみたいなのが一つある。
奥に天然温泉と書いてある広めの湯船。
41.5度前後で熱すぎなくていいけど、消毒臭がきつい。
でも、ふわぬるの湯感触。pH9.7もあるとは思えないけど、それなりにぬるっとする。
源泉と書いてある石段があり、ほんの少しずつ湯が流されている。湯というか水。源泉が10度の冷鉱泉。
硫黄の香りがほんのり漂うと書いてあったけど、残念ながら感じ取れず。
この石段にぴったり近づいてたら、冷たい源泉が流れてきて涼やか。
自然湧出の単純硫黄冷鉱泉。湧出量も少ないし、冷鉱泉なので、加温循環して利用するしかない。
脱衣所はロッカーで鍵付き。鍵を持って帰らないでとか、シャンプー抜かないで、試供品のクリーム持って帰らないでなど、いろいろ注意書きあり。マナー悪いんだろうな。日帰りの人たちで、長い髪の毛そのままで湯船に入ってる人、かつてなく多かった。
翌朝の男女入れ替え後。おそらく本来の男湯。
ほぼ同じ造りで、手前に四万十の湧水の沸かし湯、奥に単純硫黄冷鉱泉の湯船。
42度くらいだったけど、冷たい源泉が流れてくるところが気持ちいい。
こちらもやはり硫黄臭はないけど、源泉に触れさせてくれる心意気は有難い。
現在唯一の露天風呂へ。ドアを開けて屋根付き通路を進むと現れる。
湯船の上は完全に屋根があるので、露天風呂だけどいつでも入れる。
浮かんでいるような景色。
川の音が聞こえ、青空が綺麗で爽快。
春の新緑、初夏のホタル、秋の紅葉、冬の雪見露天など四季折々の景色が楽しめるそう。
結構広めの湯船。pH9.3のとろりとしたアルカリ性の湯。41.5度ちょいの湯温でのんびりできる。
循環湯の出し方なんだろうけど、すごい泡付きがあり、ふわふわぬるぬるの肌触り。
露天風呂用の源泉は、溶存物質が1000mg以下の冷鉱泉なので、温泉法に該当する温泉としか言えないけれど、実際727mgもあるのでほぼナトリウム-炭酸水素塩泉のようなもの。
アルカリ性の重曹泉なのでぬるぬるの美肌の湯。残念ながら循環だけど。のわりには、気持ちのいい湯感触。
源泉をちょびっと流してくれてることと、眺めを鑑みると★1.5かな。
松葉川温泉 ホテル松葉川温泉
★
[大浴場〕
アルカリ性単純硫黄冷鉱泉
10.6度
pH 9.7
21ℓ/分(自然湧出)
[露天風呂]
温泉法第二条に該当する温泉(フッ化物イオン、メタホウ酸、炭酸水素ナトリウム)
17.8度
pH 9.3
42ℓ/分
露天風呂付き大浴場2 貸切風呂
加温循環消毒あり
2020.2.23 宿泊
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