立山黒部アルペンルート上にある、立山や剱岳への登山拠点の室堂平。
北アルプス北部の立山連峰にあり、一帯は中部山岳国立公園の特別保護地区。
新幹線で2時間ちょっとの富山駅から富山地鉄本線に乗り、特急だと50分で立山駅に着く。ここまでは意外にも先週の駒ヶ岳より楽。
立山からはケーブルカー、高原バスを乗り継ぎ辿り着くことができる室堂ターミナル。
室堂ターミナルから歩いて15分のみくりが池は立山火山の火口湖で、地獄谷は現在でも火山性ガスや硫黄などの噴出物がある。
昔から立山の地獄谷は日本の三大霊場の一つとされ、立山信仰の人々が硫化水素の噴気を拝んだ所だそう。この地下から湧き出す温泉がみくりが池温泉。
池の左端上部に見えるのがみくりが池温泉の一軒宿で、標高2410mにある日本一高所の天然温泉。11月中旬から4月中旬までは冬季休業。
宿が見えてくる頃には、硫黄の匂いが辺り一面に漂い始める。
日本秘湯を守る会の会員宿。
9時から16時まで700円で日帰り入浴できる。玄関は登山客でごった返してる。
券売機で入浴券とタオル小を購入し、フロントで受け付け。
裏に入浴日を記した記念コースターをくれた。おこじょ。
喫茶とレストランを通り抜けて、左手が浴室。
4段ほど階段を降りたところに男女別の入り口。
そうそう、なんで日帰り入浴なのか。
ハイシーズンにあたる紅葉ピークの今、個室利用は3名からで相部屋が基本の秘湯の宿。相部屋は嫌だという旦那さんに配慮してホテル立山に泊まることに。大浴場はあるけど温泉じゃない。
出発一週間前に習慣で空き部屋チェックしてたら、個室の2名利用で空きが出てた!お天気悪いから空いたのかな。
でも、宅急便が送れないこと、テレビがないこと、など諸々の理由で却下され、予定通り日帰り入浴で我慢。
白く濁った湯は、酸っぱい酸性の硫黄泉。酸性特有のきしむようなキシキシ感はあまりなく、湯上がりの肌はするする。
写真撮影禁止なので、湯船の写真はHPから拝借。
この日は、こんなに透明感はなく、湯船入り口の段差など全く見えないブルーがかった乳白色の濁り湯だった。
源泉かけ流しの内湯がふたつあり、片方が熱め、もう一方がぬるめ。
温泉の湯口とは別にカランがあり、そこから水が出てる。勝手に調整できるみたいで、“湯温は日によって違います” “加水し過ぎないように”と注意書きが。
ぬるい方の湯船の水が出てるところにいれば、いくらでも入っていられそうだった。おそらく39度ちょいくらい。上部には熱い湯が流れてくるけど、お尻の底の方にふわふわと冷たい水が感じられて、ほどよい湯温に。
白い小さな湯の花が大量に舞ってる。中にちょっと大きめのも混ざってる。濁り湯で分かりづらいけど、少し泡付きがあった。
宿の周りの硫黄の匂いに比べると、湯に浸かっているときはそれほど硫黄臭を感じない。でも、その日の夜はお風呂に入った後も自分から硫黄臭。翌朝もしっかり匂ってた。
みくりが池温泉
★★★★★
単純硫黄泉
45度
pH 2.18
80ℓ/分
男女別内湯
加水加温循環消毒なし
2019.10.5 日帰り入浴
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