伊東温泉は平安時代の記録にも残る古い温泉地。現在の源泉数約750本、動力湧出量が毎分26,000ℓ超で、全国3位か4位。ちなみに源泉数も動力湧出量も日本一は別府温泉、次が同じ大分県の由布院温泉。
伊東市重要文化財でもある昭和3年創業の「東海館」。
その姉妹館として昭和42年に開業した「ホテルニュー東海」が、平成20年（2008年）に「伊東遊季亭」としてリニューアルオープン。
熱海駅から伊東線に乗り換え20分ちょっとの伊東駅。こちらの宿は伊東駅からのタクシー送迎が無料で3分ほど。温泉街を歩いても10分弱。乗り換え次第では東京駅から1時間半ほどで宿に着く。
地下1階の大浴場。利用時間は翌朝11時まで。早朝4時から5時まで男女入れ替えで入れない時間。手前が「石華の湯」。
バスタオルもフェイスタオルも備え付け。ウォーターサーバーもあり、奥の広い洗面台のあるパウダールームに化粧水などのアメニティもあったと思う。
ゆったり広々した気持ちの良い浴室。清潔なのもあるのかな。ありそうで無いなんとも言えない気持ち良い空間。
右手の洗い場には8個のシャワーが並び、
内風呂は2つ。ほんの少し、奥の方が大きいような。
奥の湯船に石で囲まれた湯口があり、49.5度の加温源泉が注がれてる。かなりしょっぱくて、苦みもある。石に出来てる白い析出はカルシウムだけじゃなく塩由来なのかな。
42度ちょいの湯温で、ここからもう一方の湯船へ、湯が流れ込むようになってる。
こちらは40度割れの心地いい湯加減。縁からは溢れたお湯が洗い場の方へさらさらと流れてく。自家源泉のかけ流し。
露天風呂は岩に囲まれた湯船。
立派な屋根付き。
湯船の中のパイプから50度ほどの加温源泉が注がれていて、40.5度弱だった。ぬるめの設定ありがたい。
自家源泉は45度なので、加温源泉のかけ流し。
伊東のイメージ通りのナトリウム-塩化物泉。塩化物イオンを12,900mgも含み、23,000mg以上成分総計がある濃い源泉。
塩素消毒もしてなくて、毎日完全換水して掃除されてる。清潔で気持ちのいいはず。
もう一方の「木清の湯」。朝5時から入れ替え。なんとチェックアウトが12時という嬉しい宿で、大浴場は11時まで入れる。
脱衣所も広々。
こちらの浴室は独特で、岩が積み上げられた洞窟みたいな入り口から、数段下ったところに。
浴室から見るとこんな感じ。
右手にシャワーが8個。
湯船から溢れたお湯が洗い場へ流れてる。やはり清潔な気持ちのいい浴室。こちらも2つの湯船に分かれてる。
ただ、どちらにも湯口があり、
2つが接しているこの縁と縁の間から排湯されてる。どちらの浴室もありきたりじゃない湯の流れで、興味深いな。
奥の湯船は湯口の加温源泉が49度、湯船は何度だったか忘れた。
もう一方の湯口の析出物。湯が流れ落ちる部分は塩化物泉っぽい茶色に、湯が飛び散るあたりは白い砂糖がまぶれたみたいに。塩なのかな。
こちらの露天風呂は、洞窟のような造り。
41度割れのぬるめで、
湯底は玉砂利。
湯口は湯船の中に直接パイプだったと思う。しっかりかけ流されていて、投入量の多さが分かる。
45分無料の貸切露天風呂が2つあるけど、時間が夜22時45分までで、朝は10時からの一枠だけ。檜風呂「檜薫の湯」は予約が埋まっていて、「陶雅の湯」を夕食後に。
予約時間にフロントに行くと、2つの大浴場の間にあるここまで案内してくれる。中から鍵をかけて入り、この札を返しに行くしくみ。
洗面所のある脱衣所。
信楽焼の陶器の湯船。シャワーもある。
湯船の入り口が大きな石組みの段差で、少し出入りしづらい。
湯口が49度ほどで41度ちょい。寒い夜だったので、ちょうど気持ちよかった。濃い塩化物泉なので保温効果が高く、暖まりが強い。
庭園を眺めながら。雨でちょっと風情がある。
4～6階のプレミアムルーム（5室）には、源泉かけ流しのオープンエア檜風呂がついてる。
オープンエアって‥。露天風呂より内風呂好きなのでありがたい。シャワーもそれほど寒くなく。
4人は入れるとても大きな立派な湯船。
しっかりかけ流しで、入ると縁全体から溢れる。
オープンエアなのは、ここ。あんまりオープンエアな感じではないのだけど、冷たい風は入ってくる。
とろりとした濃いお湯で肌はねっとり。檜だからかふわり感がある。塩化物泉らしい茶色の湯の花が少し。
湯口は47度前後で、湯船は41度から41.5度。冷たい空気が漂うオープンエア半露天風呂なので、ちょうどいい湯温。
暖まりが強くてかなり汗が出る。ぽかぽかの持続力が半端ない。湯上がりの肌はもっちり。加温だけど熱すぎず、満足度の高いお湯だった。
伊東温泉 伊東遊季亭
★★★★
ナトリウム-塩化物温泉
45.0度
pH 7.6
加温あり 加水循環消毒なし
内風呂（男2 女2）露天風呂（男1 女1）男女入れ替え制
2025.12 宿泊
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