年末年始に鉄輪温泉。
柳屋の「七草」に宿泊。
離れの七草には温泉の内風呂が付いてる。湯口で68.5度。カランがついてるので好みの湯温に加水して入る。湯上がりの肌がねっとりの塩化物泉。
大浴場には一度だけ。蒸し風呂と露天風呂がついてる方へ。
42度の湯温も真冬ならちょうどいい。大きな蜜柑が4つも浮いていて、文旦かなぁとか思いながら触ってみると甘い香り。このあと部屋でニュース見て、三が日恒例のざぼん湯だと知る。
この画像は柳屋さんのfacebookから、露天風呂。
きゅっときしむよりももっと強めの塩分のねっとり感も加わったような、じゅっじゅうっと吸い付くような肌触り。鉄の香りがし、しょっぱい。梅昆布茶みたいな、出汁味だけじゃなくほんのり酸味のような旨味がある。
冬に良さそうだなと思ってた蒸し風呂を体験。苦しいほどの渇いた熱さだったので、扉を開けてちょっと換気。取っ手が熱くて触れないほど。座るところは、タオルを敷いてもかなりの熱さ。やっぱり冬にいい。
今回は中庭の地獄蒸しを堪能。
3種あるせいろの朝ごはんは、前回と同じ洋食と、この和食。
次回は飲茶に当たりますように。
別府鉄輪温泉 湯治 柳屋
★★★★
2023.12-2024.1 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
別府八湯のひとつ、レトロな石畳に湯けむりのあがる鉄輪温泉。いくつもの共同浴場、湯治宿に貸間が残る古くからの温泉地。
別府駅から車で15分ほど。鉄輪銀座通りにあるサリーガーデンの宿 湯治 柳屋は、明治38年からある建物。湯治宿のサカエ家の跡を継ぎ、サリーガーデンの社長が女将となり宿として本格始動させたのは2014年。
HPで予約すると、斜め向かいのことぶき屋で使えるドリンク券がもらえる。地獄蒸しの材料などもここで調達できる。
浴衣はyanagiyaデザインで可愛い。
大浴場は2ヶ所。中庭に石造りの地獄釜。奥に見えてる暖簾が大浴場のひとつで、右手の格子戸は地獄蒸しの鉄輪イタリアンが食べられる『Otto e Sette Oita(オット・エ・セッテ オオイタ)』。
手前にあるのは飲泉所。
竹の湯口にもこもことまぶれついた白い湯の花の結晶。かなり熱いのでほんの少しだけ入れて、冷ましながら。塩気のある出汁味。ミネラルたっぷりで、このままお料理にも使える。
着いた日の23時まで、こちらが女湯。30分清掃で、その後翌朝の10時まで男湯となる。もうひとつの大浴場はこのまま先に進んだところ。
出入り口の前にミネラルウォーター。
柳屋暖簾可愛い。
脱衣所は広くないけど、洗面台もあり、ドライヤーや化粧水なども置いてある。
フェイスタオルも備え付け。タオルあるのはすごく助かるけど、個人的には素敵な柳屋オリジナルタオルを期待してたので少し残念。
こちらの大浴場の方が大きくて、内風呂も広く、露天風呂と蒸し風呂もある。もう一方は内風呂のみ。
シャワーは5つ。出入り口の横に蒸し風呂。温泉スチームサウナ。バルブが半回転開いた状態で利用、温度が低ければバブルを開いて調整していい仕組みみたい。
扉を開けただけで蒸気がすごい。暑い日だったので、とても入る気にならなかったけど、冬は良さそう。
古くて素朴だけど、窓から明かりが入る気持ちのいい浴室。
右端の湯尻からさらさらと湯がかけ流されていて、ねっとりと薄茶色に染まってる。
源泉は100度近い高温だけど、加水なしの源泉かけ流し。
石柱に囲まれた湯口から少しずつ源泉が注がれていて、湯道は濃い茶色に。
石柱から熱い湯が染み出してくる。
湯口は92度もあるけど、湯船は42度弱。鉄の匂いがする塩気のある出汁味。ねっとりした肌触りの塩化物泉。
左端は浅いエリアで半身浴できるけど、ここも他と変わらず42度で熱い。
こちらの扉の外が露天風呂。
湯船の中に入り口の段差もあるので、2人サイズかな。
左奥の三角形の部分に縁を超えたお湯が流れ込み、排湯されていく。
奥の湯口からは湯が出てなくて、出入り口のすぐ下の穴から85度くらいの湯が投入されてる。
湯船は小さいので、42度ちょい。
奥の湯口は使われてない。石には白い析出物ががっちり。湯船の中は茶色に染まってる。
銀座通りに面してるのかな。外は見えないけど、木々が植えられてる。
もう一つの浴場は、一階のアトリエール向かい、源泉の真横。
掘削自噴の源泉は、源泉温度99.6度。pH 3.3の弱酸性。メタケイ酸が477mgも含まれてる保湿成分たっぷり、保温効果のあるナトリウム-塩化物泉。
一晩中、24時間いつでもしゅーしゅーと音をあげ、生きてるみたい。地下どれくらいから、どのくらいの湯量が湧いてるんだろう。近くの鉄輪むし湯が150m掘削らしいから、これくらいなのかな。
別府温泉には源泉が2850本程あり、湯量は毎分10万ℓ‥。どちらも日本一。けど、ちょっとよく分からない。
こちらの脱衣所の方が気持ち広めで、ウォーターサーバーも中にある。
源泉の隣だからか、脱衣所ももわっとしてる。
細長い湯船がひとつ。内風呂のみ。
左の壁に2つ、
右手に3つのシャワー。
湯が流れ出るところはやっぱり薄茶色に。そぉっとかけ流されてる。
手前の淵に一段段差がある。湯船の底は少し細かい滑らかな石が敷き詰められたやつ。
岩に囲まれた湯口。
茶色く染まってる。90度超えの熱い源泉が少しずつ注がれ、
一部はそのまま湯船へ、一部は石で囲まれた湯桶的なところへ溜まるようになってる。
石湯桶の隙間からじわりと熱い湯がしみてくる。湯船は42度弱。すごいなぁ。100度もあるのに、加水せずにこの湯温。自分には熱すぎるけど。冬もこのくらいの調節なら、冬に来たらいいかな。
薄いベージュの湯の花がふわふわ。底に溜まってそよそよ。手に取っても、肌の色と同じで分かりにくい。
滞在して湯治できそうか一度泊まってみようと思って来た。温泉付きの部屋が2つあるうちのひとつ、離れの「七草」。
内風呂だけど、石を配した温泉場っぽい浴室。
こじんまりした石造りの湯船。着いた時は41.7度くらいに調整してあった。
こちらもしっかり源泉かけ流し。少しずつ熱い湯が注がれてる。
横に蛇口が2つあり、自由に湯温調節できるようになってる。
窓を網戸にすれば心地よい風も入る。温泉街ど真ん中銀座通り沿いの明治の建物なので、ぎゅっと建物が迫る箱庭的な空間だけど、上が抜けてて空がある。
レトロな温泉街がツボにハマり、地獄蒸しを活かしたイタリアンの夕食もめずらしかったし、極めつけにせいろ朝食が感動的で、ちょっと熱めの温泉はさておき、とりあえずまたゆっくり来たいと思う宿。
別府鉄輪温泉 サリーガーデンの宿 湯治 柳屋
★★★★
ナトリウム・塩化物泉
99.6度
pH 3.3
内風呂2 露天風呂1
加水加温循環消毒なし
2023.5 宿泊
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