江戸寛政年間より200年以上続く湯宿「よろづや」の5代目館主が、昭和14年に建築した「松籟荘」。国の登録有形文化財にも登録されていた建物が2021年に火事で焼失。
場所をよろづやの向かいに変え、この2024年3月に再オープンした「松籟荘」は、客室数5室で露天風呂付き。
長野駅から特急で45分の長野電鉄の湯田中駅から歩いて7分ほど。送迎もしてもらえる。
大浴場はないけど、道路を挟んだ向かい側のよろづや本館のお風呂に自由に入れる。
真新しい浴衣は、松籟荘の名前の“松”の葉を描いた注染の浴衣ですごく素敵。ガーゼのタオルも気持ちよくて使いやすい。
冷蔵庫内のドリンクはお酒含めて無料で、一階に無料ラウンジもある。
冷蔵庫の無料のお酒を飲むことはないので、その分余計に支払ってる気もするけど(サービスって必ず加算されてるはずなので)、高い宿なのに冷蔵庫の飲み物が有料だとそれはそれで興醒め‥って温泉に関係ないけど。素敵な浴衣と気持ちのいいタオルにお金が使われているのは賛同できる。
部屋の洗面所の先にシャワーの洗い場があり、
もう一枚扉の向こうに露天風呂。
屋根もあり、側面もある程度囲まれているので、安心感がある。
1人サイズの檜の湯船は、まだまだ真新しくて気持ちがいい。
少量に絞って注がれているお湯は46.5度で、湯船は43度弱。源泉が93.6度と高温のため井戸水を加え適温化してる。
かけ流しとあるけど、縁から溢れてないので循環と併用かと。脱衣所の給湯器をぬるめに設計したので、熱過ぎずに入れたような。
湯温調節用のカランが2つあり、赤いカランは源泉で53度。これで足し源泉すれば、かけ流し的にはなるけど熱い。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。よろづやと2館で3本の自家源泉を持つと書いてあったけど、分析書には1号源泉と2号源泉の混合泉で、高温なので25%の井戸水を加えて75度まで下げてるとある。
湧出量は毎分253ℓとあるけど、分析書だと179ℓ?
カランから源泉が出るのはいいなと思うけど、絶えず縁から溢れるかけ流しじゃないのはちょっと残念。
湯田中温泉 よろづや(長野)-温泉手帖♨︎ の桃山風呂に気を取られ、部屋風呂の観察を怠ってしまったので、印象も薄く感想も弱い。
本館の大浴場に行くと、フロントにちゃんと連絡が伝わっているのか、浴衣を見て判断してるのか、スリッパ出してくれたりスムーズに案内してくれて気持ちいい。
湯田中温泉 松籟荘
★★★
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
75.6度
pH 8.2
253ℓ/分
客室風呂5
加水循環?あり 加温なし
2024.6 宿泊
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