出雲空港と萩・石見空港どちらからでもレンタカーで1時間半の温泉津温泉。
古くから石見銀山の玄関口として栄えた温泉津(ゆのつ)は、国内で唯一、温泉街で重要伝統的建造物群に指定されている。
鄙びた温泉街で、ひときわレトロで存在感があり、建築学的にも貴重な建物である薬師湯の旧館。大正初期に建てられた木造洋館の震湯は、温泉津に現存する最古の温泉施設。
旧館は現在はお洒落なカフェ。
隣のこちらが日帰り入浴の共同浴場。個人的にはこの建物の方がレトロで可愛くてすき。
土日祝日は朝6時から21時までの営業。大人450円。
薬師湯は、日本温泉協会の天然温泉の認定で全項目最高評価の「オール5」を取得している自然湧出の温泉。
源泉は施設の真後ろにあり、地下2、3mから自然に湧き出している。源泉そのものは透明だけど、空気に触れると緑がかった茶褐色に。湯の色は季節や天候により変化するそう。
湯船は楕円形で浴室の中央に作られている。
見たかった析出物。掛け流され溢れていくお湯の流れが作っていく芸術的な色形。
湯口近辺の湯温は源泉温度に近く45〜46度だけど、手前の手すり付近ではやや温く、42度くらいとのこと。いやいや、もっと熱いでしょ。
手すり付近に入る。熱い。
熱いけど、なんとか首まで浸かれた。さらっとした湯感触で熱さがすきっとしている。スキって初めての感覚。当たり前か、こんな熱いの初めて入った。泡付きは確認出来なかった。もちろんしょっぱくて金気臭。
常連と思われる方たちは、数分浸かると湯船の外に座って休み、また入るを繰り返しているが、熱くて2度目は入れなかった。
赤茶色の小さな湯の花が舞っている。
脱衣所にも湯の花が置いてあった。
脱衣所側にも浴室側にも「薬師湯の入り方」が貼ってある。やはり2、3分で出て休むようにと。
宿泊しているのがわや旅館と同じ源泉だけど、違う源泉のように感じるほど新鮮で熱い。
ほんの少ししか入っていないのに、汗が滝のように流れてなかなか止まらない。
脱衣所のベンチ。
入浴後は2階の休憩室や屋上で休むことができる。無料のコーヒーもある。
屋上からは隣の旧館のとんがり屋根が間近に見える。ここからの石州瓦の風景は、世界遺産の石見銀山新百景のひとつ。
素敵だ。温泉津に行くなら見てほしい景色。
湯泉津温泉 湯元 薬師湯
★★★
ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
45.3度
pH 6.3
内湯(男1女1)貸切1
加水加温循環消毒なし
2018.7.15日帰り入浴
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