台風24号の影響で、急遽旅先を山口から群馬へ変更。
北陸新幹線で高崎へ。吾妻線に乗り換え中之条まで。特急草津だと40分。普通だと1時間弱。中之条駅からバスで25分の沢渡温泉。10軒ほどの旅館が並ぶ温泉街。
草津温泉と四万温泉の峠を隔てた山間にひっそりと佇む温泉地。江戸時代から『草津の仕上げ湯』と言われ、強酸性の草津で湯治をした後にこの湯で肌を癒してから帰る、一浴玉の肌と謳われる美人の湯。
約400年の歴史がある老舗宿 まるほん旅館。日本秘湯を守る会。
いまのご主人は血縁者ではなく、先代が宿をたたもうとしていた時の担当銀行マンだったとか。
源泉は旅館のすぐ隣、混浴風呂の裏にある。まるほん旅館の昔ながらの混浴風呂は、大風呂と呼ばれているこの別棟。
木造りの軋む渡り廊下の先にある。
内湯の扉を開け
階段を降りて浴室へ行く、温泉小屋のような珍しい造り。
浴室側から見た階段。
木の橋を渡り、その橋の下が木の湯船。
木の橋から両側に2つの湯船を
上から。
洗い場も囲いも、何もかも檜。総檜造りでやわらかい雰囲気、旅情を感じる湯小屋。
脱衣所は浴室にある。というか
両端に棚があるだけ。混浴は厳しい‥。
2つの湯船の間に洗い場がひとつ。
誰もいなかったから良かったけど、両脇に入浴してる人がいたら使いづらい感じ。
臼と木升をかたどった湯口からは新鮮なお湯が溢れてる。
2つの湯船は、同じ源泉のかけ流しだけど、湯量の調整により湯温を変えてあるとのこと。
湯口から1番離れたところで42度弱。
湯口は析出物で覆われている。
湯船の中には湯の花。
こんな白い塊めずらしい。湯葉よりしっかりしてる、サロンパスみたいな。
浴槽の床はモザイクタイルが敷かれていてレトロ感が漂う。
こちらの湯船の方が広めで、ほんの少し湯温が低い。でも湯口から離れたところで41.7度前後。それほど湯温変わらない。
天井が高くて気持ちいい。風情たっぷりでわくわくが止まらない湯小屋。
こんな素敵な湯に一晩中入れるなんてすごい。これぬる湯だったらもっと入りたくて、混浴が悔しくてたまらなかったと思う。熱くて長くは入れない。
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で無色透明。ほんのり硫黄の香り。香ばしくて美味しい硫酸塩泉。
なめらかな湯感触。とにかくなめらかで柔らかな湯。皮膚病や神経痛などに効く。湯上がりの肌はするする。
19時半から21時と、6時から7時までが女性専用時間。
女性浴場(婦人風呂)は混浴風呂の反対側に。
この湯上がり処の真下が浴場。ここにお水でも置いてあれば一休みするけど、何もないので結局座らず。素敵な空間なのにもったいない。
浴場の天井。婉曲となった曲線の吹き抜けがお洒落。高い天井には天窓があり、光が差し込む。
デザイナー建築の近代的な浴場。
湯船の浅い部分では寝湯もできる。清潔で気持ちいいけど熱い。43度超え。外気があまりに寒いから入れるけど、暖かい時期は無理。
浴室と脱衣所は仕切りがないつくり。
この婦人風呂は、混浴風呂が女性時間の19時半から21時と、6時から7時までは男性専用時間になる。
貸切露天風呂は、15時から22時の間に1回40分無料で貸し切れる。
鍵が開いていたら、中から鍵をかけて入る。青森ヒバを使用した大きくない浴槽。
シャワーも1つ付いてる。外だからぬるめかと思いきや、44度に迫る湯温。
宿のすぐ隣にある沢渡温泉共同浴場は、宿泊者は無料で利用できる。9時から20時半まで。男女別内湯が1つずつ。沢渡温泉は源泉が1ヶ所なので、お湯はまるほん旅館と同じだけど、すごい熱いらしい。
宿の混浴風呂に入ってると、裏の共同浴場からおじさんやおばあさんの喋り声が響き渡ってくる。
沢渡温泉 まるほん旅館
★★★
カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉
55.1度
pH 8.3
161ℓ/分 分湯で20ℓ
内湯2(混浴1女性1) 貸切露天風呂1
加温加水循環消毒なし
2018.9.29宿泊
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