2回目の宮之城温泉。前回訪問時は宮之城温泉 旅館 玉之湯(鹿児島) – 温泉手帖♨︎に宿泊した。
九州新幹線の出水駅から車で35分。鹿児島空港からは車で45分くらい。至る所にれんげ畑が広がるのどかな薩摩郡さつま町にある宮之城温泉。
文政年間(1818年〜1829年)に僧が発見したと伝えられている歴史の古い温泉。
今回宿泊する手塚ryokanは霧島連峰とその北の国見山地の水を集めて流れる川内川の中流に位置する温泉宿。
もともとは、共同浴場と豆腐屋を営んでいて、手塚旅館の屋号で創業したのは1954年(昭和29年)だそう。
自家源泉1本と、旅館組合で集中管理して各旅館に分配される共同源泉2本を混合して使用(アルカリ性単純温泉と単純硫黄泉の混湯)していて、3本合わせた泉質はアルカリ性単純温泉。3本の源泉のうち1本が単純硫黄泉なので、微かな硫黄臭がしたりしなかったり。
大浴場は夜23時までで、朝は6時から。建物から一度出て、外廊下を通り大浴場と岩盤浴がある建物へ。
岩盤浴は予約制で720円。
こちらが大浴場。男女入れ替えはなし。
蔵みたいな建物をそのまま使っているような感じの、雰囲気のある浴室。
合計毎分130ℓの湯量。全ての湯船が循環も加水もなしのかけ流し。塩素消毒もなし。
硫黄の匂いはほとんどない。 白い小さな湯の花と、灰色の毛玉みたいなふわふわっとした湯の花が少し。
広めの湯船なので、湯口近くと離れたところでは湯温に差がある。 41.5度から42度ちょいくらい。
シャワーは3つ。
湯船の底の素材が、雷おこしの硬いのみたいな、お尻に型が付くやつでちょっと痛い。黒い長方形の部分は痛くないので、黒いところに座わる。
アルカリ泉の析出物。滑りやすい石があるので注意。
露天風呂の出入り口が分かりづらくて、一瞬固まった。一見窓かと思えるところが出入り口。この左側。
外の飛び石が少し滑る。
露天風呂は39度前後の気持ちいいぬる湯。ただ、残念なことに大量の葉っぱと虫。
ぬるつるの湯感触のぬる湯なのにもったいない。
蚊と蛾の間、蚊寄りの生き物だから、なんとか黙認もできるレベルなんだけど、内湯も熱すぎず気持ちいいので、我慢して露天風呂に入る必要はないかな。
こちらも硫黄の匂いはしない。
露天風呂から見た内湯。と、右側に見えるのは脱衣所。
脱衣所から露天風呂が見える。ちょっと珍しい作り。
脱衣所も綺麗で清潔。フェイスタオルはたくさん備え付け。有り難い。
貸切野天風呂は22時まで。朝は7時から。無料で50分貸切にできる。
大浴場の手前の小径を左へ。緑の木々を抜けて行くと小屋がある。
玄関ロビーから宿の人と一緒に行き、鍵を開けてくれる。「なつはぜ」と「つりばな」という2つがあるみたい。多分「なつはぜ」の方。
こちらも広々した綺麗な脱衣所。フェイスタオルの備え付けもあり。
シャワーもある。
41.5度前後のとろりとした湯。ぬるつる浴感が気持ちいい。
朝一だからか、山鳩の鳴き声が近くで聞こえ(多分敷地内にいる)、小鳥が目の前の椿の花の蜜を吸ってる。のどか。のどかで癒される。朝の露天風呂いいな。
部屋にも露天風呂があるけど、温泉宿らしくない。リゾート風でちょっと‥。
湯温は42度くらいで、寒い場合は差し湯が出来るようになってる。
このボタンを押すと、6分間だったか、数分の間熱い湯が出る。温泉ではない沸かし湯。
熱い場合は水を足すこともできる。
大浴場がぬるつるで気持ちよかったので、私は入らず。
逆に旦那さんは、大浴場には一度も行かずにずっと部屋の露天風呂。
アルカリ性や硫黄泉は美肌の湯。アルカリ泉は石鹸と同じように、皮膚の角質を落とし肌がつるつるすべすべになる。硫黄分は余分な皮脂を取り除いたり、古い角質層に含まれているメラニンを落とす美白効果もある。
循環も消毒もないかけ流しのいいお湯。とってもいいお湯で気持ちよかったけど、絶妙なぬるさで長湯できるとか、とろんとろんの湯感触とか、ほんのり硫黄の匂いがして飲泉できるとか、それが足元から湧いてるとか、そんな極楽湯と比べると、めずらしく悩んだけど星4つかな。
今回の旅は、熊本の湯の児チェリーラインの桜を見に来た。まだ咲き始めだったけど。
泉質の好みや湯の提供状態から、一番近い行きたい温泉が宮之城温泉だったので、水俣から1時間ちょっとかけて鹿児島に戻って宿泊。
宮之城温泉 手塚ryokan
★★★★
53.2度
pH 8.9
130ℓ/分
露天風呂付き内湯(男1女1) 貸切露天風呂2
加温加水循環消毒なし
2019.3.30宿泊
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