名峰 槍ヶ岳が見えるから「槍見館」。
蒲田川沿いに並ぶ新穂高温泉郷のひとつ 新穂高温泉。秘湯を守る会の宿。槍ヶ岳を見ながら露天風呂に入ることができる。晴れていたら。
本館は旧庄屋の屋敷を移築して建てられている。
あいにくのお天気。新穂高ロープウェイの山頂は雪が舞ってた。
新穂高ロープウェイの新穂高温泉駅から車で10分かからない、最寄りのバス停は中尾高原口。どちらのバス停にも送迎してくれる。
このバス停から平湯温泉のアルプス街道平湯まで30分。平湯温泉までは、高山からは1時間、松本からは1時間半。
バスと電車を乗り継いで、しかもバスも途中で乗り継ぎとなると、相当ハードル高くなる。ものすごく遠いイメージ。
まずは囲炉裏に通されて、桜湯。
有り難いことに14時からチェックインできる。すでに浴衣姿にバスタオル入れた籠を持って下駄で歩くひとがたくさん。
9つも湯船があるので、位置確認が必要。建物も川に沿って長細い作り。
上から見ると、こんなふうに川沿いに露天風呂が点在してる。これはほんの一部。
建物から下駄のまま外に出て、階段を川沿いに向かって降りていく。
あぁ、温泉宿の下駄問題。私にはかなりの大問題。痛くない下駄はない。すでにもう鼻緒の当たる部分が赤くなってる。
痛くない履き物にしてほしい。せめて痛くない履き物も置いてほしい。
まずは貸切風呂から。4つの貸切風呂には、それぞれコンセプトがある。
この「播隆の湯」は、‘月見で一杯’をイメージして作ったそう。
入口の外側から湯船が丸見え。他の3つは見えないから大丈夫。
貸切風呂は入口の木札が『どうぞごゆっくり』なら空いている。
裏返して『入浴中』にしてから入る。
内側に鍵はない。よくあるのは、空いていたら中から鍵をかけて入るパターン。ここには鍵はない。これ、初めてかな。ゆる〜く朗らかで、いいことなのかも。
この、外から見えちゃう「播隆の湯」は、広めの湯船で43度ちょい。熱いね〜。源泉60度だから仕方ないのかなぁ。
湯口の木板や
岩が黒くなってる。
ぬるつるの浴感は重曹泉のような感じ。
川の流れる音を聞きながらゆっくりしたいところだけど、熱い。貸切風呂に長湯すると、入りたい人が入れないから実はこれくらいがいいのかしら。回転が早くて。
木造りの湯小屋にある「森の湯」は、湯船に滑り台で入れる。
さすがに初めて見る光景。ブランコや打たせ湯まである。子ども大喜び。
きゃっきゃと喜んでいる声が外まで聞こえてくる。
怪我をしたり、痛くならないように祈ります。
渓流のすぐそばにある「渓流の湯」。
小さめの湯船なので、ひとりでゆっくりしたい方に。
とはいえ、44度超えのあっつい湯船なので、なかなかゆっくりは出来ない。
川が目の前。湯がざーざーとかけ流されている。
ものすごい勢いで湯が投入されてる。つるんとした湯感触。
「ほたるの湯」は水車小屋のイメージ。
実際、外に水車が回ってる。
蔵の中のような薄暗い浴室。
昔の家の土間みたいな感じ。
切石の大きめの湯船。
暗いし、石がひんやりしたイメージだけど
湯温は43度。
ちょっと苦手な雰囲気かも。
露天風呂は混浴が2つに、女性用が1つ。混浴には女性専用時間があるし、湯浴み着も用意されている。
大浴場側から外に出て、一番手前にある露天風呂が「槍見の湯」。向かいに女性用の露天風呂「岩見の湯」がある。
槍ヶ岳が見える人気の露天風呂が「槍見の湯」。
お天気が良ければ、ここに槍ヶ岳が見えるみたい。川が間近。
朝の7時から9時までが女性専用時間。入らなかったのだけど、熱かったらしい。
「槍見の湯」の隣にある女性専用の「岩見の湯」。
葦簀で囲まれていて屋根もある。湯船は岩で囲まれていて、薄暗い。
ここも入らなかったのだけど、入り口辺りの端の方で43度超え。
もうひとつ隣が混浴の露天風呂は「まんてんの湯」。
男女別の脱衣所になっている。
女性脱衣所から。
脱衣所は広い。
ここからもきっと槍ヶ岳が見えるんだろうな。曇ってます。
広い湯船。おそらく湯口はこの女性脱衣所の目の前のだけ。
湯温は端の方で42度ちょっと。広いし、向こうの男性脱衣所から入るあたりは浅そうだし、湯温に差がありそう。1番ぬるめの湯船なのかも。
ここから先は貸切風呂が4つ。
途中に足湯もある。広いしいろんな湯船があるから、待ち合わせしたりするのによさそう。
渓流沿いのお風呂エリアから見上げた宿の建物。
男女別大浴場は内湯のみで、2つの湯船がある。
窓の外に桜が咲いてる。
渓流もよく見える。
この大きい方の湯船が源泉 槍見の湯。他の露天風呂や貸切風呂もすべてこの源泉。
熱い。源泉は63度だもんね。湯口から1番離れた場所でも42.5度。
二面が窓になっているので、曇りでも明るく開放感がある。
小さめの湯船には共同源泉の穂高の湯が入っている。微妙な違いを楽しめると聞いていたけど、とにかく湯温が全然違う。
かけ湯の湯船を中継してる。この湯船は40.8度のぬるめ。
この湯船が一番いい。結局はぬるめの適温かどうかが重要なんだなぁ。
元々はこの源泉 穂高の湯の方が高温で80度近くあるそう。高温なので館内の暖房用に引いていて、その残り湯を湯船に流しているとのこと。
槍見の湯より少し溶存物質が多く含まれている。ほぼ重曹泉。美肌効果でしっとりすべすべ。
槍見の湯も似たような泉質で豊富な湯量。夜中もいつでも入れるのは本当に有難い。
朝は9時からお餅つき。美味しいお餅を頂いた。お餅大好き。
あ、きな粉まぶす前だ。
チェックアウトは11時と嬉しいことだけど、バスの時間があるので10時前に宿を後にした。
新穂高温泉 槍見館
★★★★
単純泉(槍見の湯)
63度
pH 6.6
380ℓ/分 (総湧出量510ℓ)
内湯2(男女別)混浴露天風呂2 女性露天風呂1 貸切4
加温加水循環消毒なし
2019.4.29 宿泊
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