中央アルプス駒ヶ岳の大自然を望む早太郎温泉。駒ヶ根高原の大田切川近くに3つの日帰り温泉と10軒の宿泊施設がある。
開湯は1994年。早太郎とは近くに建つ古刹 光前寺で飼われていた霊犬 早太郎がずっと昔 延慶元年(1308年)に、隣国の村人を救った伝説に由来している。この話、昭和51年に「猿神退治」として、まんが日本昔ばなしでアニメ化されているそう。
特急あずさで2時間20分かけて岡谷駅まで行き、飯田線に乗り継ぎ1時間15分の駒ヶ根駅へ。駅から宿までバスかタクシーで10分。
東京から結構遠くて気軽には来られないけど、駒ヶ岳ロープウェイに乗り千畳敷カールの紅葉を見に行くためにやってきた。駒ヶ岳の麓にある早太郎温泉の宿泊者は、駅発の始発バスより早い時間に専用バスが出る日があって(4:40発)、優先してロープウェイに乗れた。宿泊前日に知ったのだけど。しかも雨予報だけども。
囲炉裏とくつろぎの宿 ホテルやまぶきは、温泉街の東の端に位置し駅から向かうと最初に現れる宿。
大浴場はロビー階にあり、男女入れ替えはなく、翌朝10時まで入ることができる。ありがたや。
男湯がにいにの湯、女湯がねえねの湯。
脱衣所には夏の千畳敷カール。明日への気分が高まるけど、明朝は雨予報。
男女別の大浴場に、それぞれ内湯と露天風呂、サウナがある。
中央アルプス木曽山脈の地中深くから湧き出る源泉の泉質は、無色透明のアルカリ性単純泉。
露天風呂からは、早朝の千畳敷カールの雨と霧が嘘みたいな青空と山の稜線がくっきり見える。
湯温は41.5度前後。つるつる感はまぁまぁ。源泉が28度なので加温している。混合泉をパイプで引湯しているため、循環濾過していて、消毒臭が少しする。
観光経済新聞が毎年行う「にっぽんの温泉100選」の泉質ランキング部門で100選にランクインしたことがある、プロお墨付きの泉質ではある。
露天風呂の湯船は枠だけ木で出来てる。ここだけでも木だと癒される。木の湯船がすき。
内湯には十分なシャワー。
循環ではあるけど、人が浸かると湯船から湯が溢れ、洗い場にかけ流されていくのは嬉しい。
内湯の方がアルカリのつるつる感がある気がした。ふわつる浴感で優しい湯感触。
湯が溢れ出る部分にアルカリの析出が少しある。
湯口からはそんなに熱くない湯が出ているので、湯口付近は熱くなく41度弱。
でも、循環された熱い湯が湯船の中から出ているのが熱くて、湯口から離れたところの方が熱かった。
夜の9時までサウナが使える。よく分からないけど、フィンランドのメトスサウナストーブを設置した本格サウナらしい。
サウナに入ってなくても、湯上り後のぽかぽかがかなり効く。熱い湯に我慢して長く入っているわけでもないのに、保温効果が続いて汗がとまらない。
pH 9.2もあるアルカリ泉で肌がすべすべになる美人の湯。循環消毒ありでもその効果があるのかは疑問。混合泉で湧出量は不明とあるけど、せめて加温のかけ流しに出来たらいいのに。
さて、早朝4時40分のバスで一番乗りでロープウェイ乗り場に着いた。初めての千畳敷カール。剣ヶ池の向こうは真っ白。カールどこへやら。足元はこんなに綺麗な紅葉なのに。
来年も千畳敷カールの紅葉にチャレンジしたいと言ったら、またこの宿でいいよーと気に入ったご様子。早太郎温泉、どこも加温循環みたいだけど、できれば違う宿を開拓したいよ。
早太郎温泉 ホテルやまぶき
★
アルカリ性単純泉
28.4度
pH 9.2
男女別内湯と露天風呂
加水なし 加温循環消毒あり
2019.9.28 宿泊
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