諏訪湖を水源とし太平洋まで注ぐ天竜川の随一の名勝地、奇勝絶景の天竜峡。
長野県の奥三河国定公園内に建つ、渓谷に佇む隠れ宿 峡泉は、天龍川の渓谷を眼下に臨む。断崖に面して建っていて、部屋からこの眺望。
これはムササビの家。ムササビや梟がいるそう。
阿智村の月川温泉 野熊の庄 月川(長野) – 温泉手帖♨︎も本当に行きにくかったけど、ここ飯田市も同じエリアでアクセスしづらい。
新宿からあずさで岡谷駅まで2時間半。飯田線に乗り換えて2時間半ちょっとで最寄りの天竜峡駅に着く。宿までは歩いて5分だけど、実際5時間半くらいかかる。
東京駅から新幹線だと豊橋駅まで1時間半。今度は飯田線を北上すること3時間半以上かけて天竜峡駅。こちらも東京駅から5時間半。
今回は恵那や中津川に寄ったので、名古屋からワイドビューで北上。中津川駅まで1時間弱。
中津川から宿まではレンタカーで高速使って、恵那山トンネルを通り岐阜から長野へ入る。45分くらい。
半分、青い。のつくし食堂も見て、おじいちゃんの五平餅も食べてきた。
新幹線が1時間半にワイドビューと車で、全部で3時間半ちょっとなら、1番早く来られる方法だったのかも。
そんな遠いところにある天竜峡温泉。
元は1990年に創業した温泉旅館の峡泉。経営会社が撤退し、コンサル会社の(株)良地良宿が2019年にリニューアルオープンさせた。
オープン後まもなく、プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選の選考審査委員特別賞「日本の小宿 10選」(2020)に選ばれている、全8室の宿。
全客室温泉付き。2つの大浴場は温泉浴場という名称で、日によって貸切仕様になる。今回は貸切バージョンで、空いていればフロントで鍵を借りて入る。夜は23時まで、朝は6時から9時まで。
空き状況は、浴場前の木札で確認できるけど、フロントに行く間に他の人が鍵を受け取って向かってるかもしれない。
部屋からフロントに空き状況を聞いてからフロントに行くのがいいかも。空いたら教えてと、電話をしてもらうこともできる。
2つあるうちの奥側の浴場。
男女別大浴場として利用するくらいなので、ゆったりした脱衣所。
ランダムに籠が置いてあり、バスタオルとフェイスタオルが入ってる。
脱衣所にはテラスがあり、涼みながら天竜峡を眺めることもできる。
シャワーは4つ。それほど大きな浴室ではない。大きな窓が2面にあり、開け放つと半露天風呂という造り。
もう一方も同じような浴室で、行かなかったけど、柱が中央にない分だけ広そう。
天竜峡温泉は平成元年に掘り当てられた温泉で、天然ラドンの含有量が信州1位、全国では7位。でも、含放射能とか、放射能泉ではない。
左側の岩場に湯口があり、ほんの少し湯が投入されている。源泉なのかな。
源泉は30度なので加温されてる。大浴場はかけ流しではなく循環で消毒あり。42度弱に設定されてる。夏には熱い。
ラドンの含有量は、熱変換加熱で5分の1とかになってしまうらしい。せっかくの源泉、そのままで味わえたらいいのに。
無色透明で無臭だけど、消毒臭あり。
アルカリ度が高いつるつるのお湯で、肌をさするときゅうっと手が肌に吸い付く感じ。
窓際からは天竜川が眼下に見える。
8室の中で最も川面に近い部屋が、地下1階にある龍の間と鶴の間。
鶴の間のお風呂。
アメニティーは松山油脂のグレープフルーツ。
大きな窓で、開けると緑に手が届く、半露天風呂。天竜川も見える。
秋田県産の十和田石の湯船で、縁は長野県の木曽谷に自生する天然の木曽檜。
カランが二つあり、左が湯量、右が湯温。
左を200に合わせると、ちょうど湯が溜まったところで止まる。
加温のかけ流しで消毒もなし。ただ、湯温調整のため若干の加水があるそう。10%ほどみたい。
右の湯温カランを水側にひねると、加水率が上がる。天然田園温泉 ふかほり邸(福岡) – 温泉手帖♨︎みたいに、ぬるくするために源泉率を上げればいいのに。
pH10.2というかなりのアルカリ性でぬるつるの湯感触。部屋のお風呂はなぜか泡付きがある。細かい泡がたくさん付くので、ふわぬるの肌触り。
湯温カランの詳細、帰りがけに教えてもらったので、ちょっと残念。
最も源泉に近いお湯に入るには、湯温カランは触らずに湯を張り、ぬるくなるまで待ってから入る。そうすると、加水率が1番低い状態で入れる。
デニムの作務衣、可愛くて着心地もよかった。そして、ごはんも美味しい宿。
天竜峡温泉 渓谷に佇む隠れ宿 峡泉
★★
30.6度
pH 10.2
貸切風呂2 客室風呂8
加温加水あり 循環消毒なし※貸切は循環消毒あり
2020.9.5 宿泊
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