鷹の巣温泉 鷹の巣館(新潟)

新潟県北部の関川村は、米沢街道の要所として栄えた歴史があり、総面積の9割近くが山林という自然が残る地域。

 

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えちごせきかわ温泉郷は、荒川沿いにある5つの温泉地から成る。高瀬温泉、鷹の巣温泉、雲母(きら)温泉、湯沢(ゆさわ)温泉、そして桂の関温泉。

 

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温泉郷の中で最も上流、荒川渓谷の中に位置する鷹の巣温泉は、つり橋を歩いて渡った先にある。

 

宿は2軒で、今回は秘湯を守る会の会員、鷹の巣館に宿泊。

 

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鷹の巣館は全11室で、8棟の点在する離れタイプの部屋と、本館に3部屋。

 

大浴場は外回廊を通り、別棟の湯小屋へ。屋根付きなので濡れることはない。

 

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一晩中ずっと入れると言われた。説明なかったので、おそらく男女入れ替えはないのでは。

 

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化粧水などのアメニティはなかったけど、フェイスタオルは備え付け。

 

脱衣棚はひとつおきに使うよう注意書きがある。独泉なので心配なし。

 

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浴室は右手に湯船、左側にシャワーが4つ。奥には露天風呂もある。2面が窓なので雪降ってるけど、自然の光が少し入る。

 

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檜の壁にテンペイ石の床。

 

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高い天井に梁。

 

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湯口からは52.4度の源泉がそのまま投入されてる。敷地内にある自家源泉の温度は54度。

 

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湯船の温度は43度と熱い。湯口の反対側に水道の蛇口があり、加水してもいいみたい。なんとか入れたから加水しなかったけど。

 

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寝湯用の木枕があるけど、熱すぎてそれは無理。

 

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泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。肌に水分が浸透するようにじっとりと肌に馴染むお湯。塩に入ったちりり感は少しだけ。

 

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保湿成分のメタケイ酸が78mg含まれ、湯上がりの肌はしっとりすべすべ。

 

鷹の巣温泉には2軒の宿があるけど、鷹の巣館の敷地内にある源泉を2軒で利用している。湯量は毎分360ℓで十分。

 

階段の手すりには白い析出物。

 

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湯船は岩タイルと御影石。縁は特に湯が流れ出る部分は析出物が付いてる。

 

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湯口近くの側面には白い湯の花がふさふさと張り付いてる。

 

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お湯は出入り口側にかけ流されているけど、

 

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反対の窓際の湯船の中に湯口があり、

 

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露天風呂へも流れ出ている。

 

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庭を眺めながらの露天風呂なのかな。冬季は雪見風呂。

 

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こじんまりしたタイルの湯船。内風呂と同じタイルかも。

 

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湯口がふたつあり、真ん中あたりにある手前の湯口が42.7度、奥の湯口から出る湯が52度。

 

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この手前のぬるい方は、内風呂からのお湯。

 

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奥の方は、源泉そのもの。

 

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湯口近くは43度超え。一番離れたところだと42度。さすがに雪の降るマイナス気温だと、42度まで下がるのか。内風呂より低いのでこちらの方がいい。それでも熱いけれど。

 

52度の源泉を手を加えずに42度で入れるように湯守が調整してくれてる。

 

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ほんの少し硫化水素臭がする。塩気はなくてほんのり香ばしさがある。白い小さな湯の花が少しふわふわしてる。

 

縁に座るとおへそぐらいの深さで半身浴できるけど、湯の外に出るのは寒過ぎる。

 

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部屋にも源泉かけ流しの内風呂と露天風呂があり、鷹の巣温泉の源泉で作った化粧水と美容液が置いてある。なかなかいい。

 

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開湯の伝説は大鷹。荒川を行き来する舟人が、傷ついた大鷹が水浴びしているのを見て発見。湯治場にしたけど、その後は使われず。江戸中期(1806年)のことで、開湯は200年以上前。
明治18年米沢街道が直された時に、旅人のために温泉施設を作り、鷹の巣温泉と名付けたそう。

 

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部屋の内風呂は小さめ。半分は浅くなってるので、ひとり用。

 

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湯口からは遠慮なく源泉が投入され、かけ流されている。湯口で52度弱。小さい湯船なので、上だけ測ると47度近くある。めっちゃ熱い。

 

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残念なことに、湯かき棒がない。熱くて、手や足で混ぜることもできないので、とりあえず加水するしかない。

 

湯船が小さいので加水すれば、早めに下がる。上と下では湯温が全く違うので、とにかく手がつけられる温度になったら、混ぜる混ぜる。

 

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混ぜるとすっごい湯の花。身体に触れると、ひゃっと声をあげてしまいそうなほど、大きいのから小さいのまで、黒に茶色に白に。

 

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こんなに溜まってるもの⁈とちょっと疑ってしまうほど、たくさんの湯の花がわさわさ舞う。

 

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大浴場と同じく、湯口周りの湯の花もすごい。白いぬめりのある湯の花がねっとり付いてる。

 

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指で触るとこんな。

 

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最低限の加水で、好みの湯温で入れるのがいい。ゆっくり入れる。

 

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テラスにある露天風呂は屋根付きだけど、雪でほんとに寒い日は‥。しかも、内風呂とつながってないので、シャワー浴びて入ろうとすると、一度畳の部屋を歩かなきゃいけない。

 

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というか、露天風呂もめっちゃ熱いので、まずは加水しなきゃいけなくて、その加減を見にテラスに出たり入ったりが億劫。湯かき棒もないので、混ぜるにしても、それは裸で?浴衣の裾をあげて?絶対に湯かき棒あった方がいいよ。

 

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湯船は広いけど浅い。膝下くらいしかない。
こちらも惜しみなく源泉が注がれている。

 

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手前に水道のカラン。

 

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湯口の近くの湯船の中に排湯口がある。私は露天風呂には入らなかったけど、浅すぎて寒いらしく、この排湯口を指で塞いで縁ギリギリまでお湯を溜めながら入ったそう。

 

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辺り一面雪。

 

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テラスから見える雪の中の吊り橋がすごく綺麗だった。

 

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鷹の巣温泉 鷹の巣館

★★★

ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

54.0度

pH 7.3

360ℓ/分

男女別大浴場(内風呂2 露天風呂2)

加水加温循環消毒なし

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