計らずして、青森の谷地温泉(青森)- 温泉手帖♨︎に続いて、日本三秘湯のもうひとつ祖谷温泉へ。宿泊は4回目だけど、9月は初めて。37度のぬる湯だから暑い夏にと思い再訪。
前回、あなぶきグループに入ってたので、そのうち秘湯を守る会じゃなくなるんだろうなと思ったけど、まだ会員のままだった。
しかも50周年らしく、スタンプ帳ケースくれた。わーい、かわいい。
ケーブルカーが新しくなってた。カラフル。2023年の2月末から新しい4代目に。天井には色鮮やかなヤブツバキ。
シートは映画館みたいな折りたたみ式。すごく大きくなってる!と思ったけど、3代目も17人乗りだった。
なんと前面の窓が開き、左右が網戸になる。
最初のケーブルカーは昭和59年に設置された9人乗り。今年、ケーブルカー設置40周年。
源泉を掘削したのが昭和40年、祖谷渓温泉観光株式会社を設立し、宿泊施設ができたのが昭和47年。ケーブルカー出来るまでの最初の10年ちょっとは、崖の下の露天風呂はなかったのかな?歩いて行ってた⁈
硫黄を含むから眼下の川がエメラルドグリーンがかって見えるのか。
渓流沿いの夏の罠。ここに来るまで、ケーブルカーに乗るまで気が付かなかった、虻。今までこの露天風呂で遭遇しなかったから考えが及ばなかった。
虻を怖がりながらもたっぷり2時間。
湯口が38度、湯船は37.3度。あっという間に泡まみれ。ふわぬるの泡のベールを払うとじっとり手が吸い付くような肌触り。極楽。ここまで強めだったかなと思うほど硫黄の香り。時折、黒い湯の花が水流にもまれて流れてくる。
ミンミンゼミのけたたましい鳴き声、渓谷を流れる渓流の音、源泉がざばざばと注がれる滝のような音。騒がしい音の中にいるのに静寂で、夏と無縁な感覚。渓谷の風が涼やかで、夏の暑さを忘れる一瞬。2時間あっという間。極楽かな。
夜ごはんはさくっと済ませて、またケーブルカー。面倒くさいけど、このために来たのだと言い聞かせて向かう。行けば極楽。
翌朝も行くよ。湯口が38度、湯船は37度とほんの少しだけ昨日よりぬるめ。ほとんど変わらないけど。
向かい風に立ち向かうみたいに湯口の正面に座ると、払っても払っても泡まみれで、ふわぬるでふわつる。湯上がりの肌はじっとりねっとりで、乾くとするするに。
今回は露天風呂付きの部屋「ふたりじめ」。
信楽焼の湯船。
お風呂にお湯は入ってなくて、セルフだった。前の「相生」という半露天風呂は、当時はお湯が張られてたような。
上のカランでお湯が出る。下のカランで温度調節。
温度調節カランを一番熱いところまで回すと、かなり高温に加温した源泉100%。そこから水側に回すと、その分加水されたお湯が出るしくみ。
展望風呂は相変わらず清潔なままだった。緑の渓谷の借景が見事だった。銀色の桶は白いものに変わってた。消毒臭がきつかったので、洗髪だけ。
やっぱり夏だと湯からあがったときのぶるっと寒さがなくていい。でも虻に怯えながら緊張して入るのはつらい。通路にカマキリやバッタもいた。今度は何月に来たらいいんだろう。
祖谷温泉 和の宿 ホテル祖谷温泉
★★★★★
2024.9 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
4度目の祖谷温泉。何度来ても、やっぱり最高のお湯。大好き過ぎる。
祖谷温泉は日本三秘湯のひとつ。あとの二つは青森の谷地温泉(青森)- 温泉手帖♨︎と北海道のニセコ薬師温泉。ニセコ薬師温泉旅館は2014年の5月に雪害で閉館してしまったけど、なんと37度のぬる湯で足元湧出の含二酸化炭素泉だったみたい。残念過ぎる。
ケーブルカーで180m下の露天風呂へ降りていく。新緑の中を降りてくのも、紅葉も桜もどれもいい。
ケーブルカーのタイミングとか、待ち時間、移動の時間とか、めんどくさいから行きたくないと旦那さんは言う。私も多少はめんどくさいけど、行ったら極楽湯があるんだもの行こうよ!と無理やり連れて降りる。
チェックインが遅く、着いてすぐ夕食。急いで食べて露天風呂へ。まだみなさん食事中で独泉かも。
以前は脱衣所に祖谷温泉水で作った化粧水があった気がするけど、洗面台には何もなし。
脱衣所から裸で階段を降りていく。葦簀で囲ってはあるけど、激寒。そうだ、そうだった。降りたところの湯船の横にも脱衣籠があったんだ!と地団駄。せめてバスタオル持ってきたらよかった。ほんとに寒い。
あぁ、この湯船。目の前にして、気持ちいいお湯をクリアに思い出して、テンション上がる。
2つある露天風呂は男女入れ替え制。今日は「渓谷の湯」が女湯。
あぁ、いい。36度弱のぬる湯。さすがに夜だし外が寒いのでちょっとぬるいけど、つかっていれば寒くはない。汗もかかずに長湯できる。
湯口からどっばどば投入されてる源泉は38度。源泉そのものがかけ流されていて、川側に溢れ流れていく。
湯口付近では湯が泡立ってる。肌に泡付きがものすごく、あわあわしゅわしゅわの極楽。硫黄のほのかな香りもたまらない。
露天風呂は朝7時から21時まで。5分前にはケーブルカーに乗るようにと言われてるので、1時間弱しか入れない。こんなに入浴時間を短く感じる温泉ってないかもしれない。
翌朝ももちろん露天風呂へ降りていく。
そういえば、あなぶきグループになったそうで、この露天風呂も「絹泡夢想の湯~KIYORA NO YU」などという名称になってた。
“きよらかでとろりと包まれる 絹泡を纏うぬくもりの湯は 浸るたび 夢と現の間を行き交う 午睡のようなぜいたくな時へと誘います”
うん、まぁ、その通りだけど。お洒落すぎないかな。そのうち、秘湯を守る会じゃなくなるのでは。
今日は「せせらぎの湯」。長方形の渓谷の湯に比べると、正方形に近い湯船。
昨夜は真っ暗だったけど、エメラルドグリーンの川が見える。
湯船の3箇所から、湯が流れ出ていく。
大きな湯船にたっぷりの源泉。ざばざばかけ流し、湯温は36.7度と昨夜より1度近く暖かめ。ほぉ〜。絶妙なぬる湯。気持ち良すぎる。
それでも、湯から上がると寒いので、今朝はバスタオルをすぐそこまで持ってきた。
どっばどっば投入される源泉。
無色透明のお湯が白く濁って見えるほど、とろとろでたくさんの泡を含んでる。
これ、入り口の階段。
こんなところまで泡あわ。湯船のどこにいても、泡まみれになれる。
だけど独りだし、ちょっと寒いし、泡を堪能したいので、湯口の目の前で極楽に浸る。
湯口からは38度の源泉がすごい勢いで落ちてくる。
黒い湯の花が泡とともに勢いよく流れてく。昨夜からずっと嵐のような雨風が吹いてるので、砂とかかなと思っていたけど、湯底に手をついていたら指が何箇所か真っ黒に。
顔を湯につけてると、顔が泡まみれになるのが分かる。ぷちぷちしゅわしゃわとしっかり音がしていて、顔を湯から上げるとじゅわ〜っと泡が弾ける。
手も同じ。すぐに泡まみれになって、銀色にキラキラ光ってて、魚の鱗みたい。
湯からあげるとじゅわ〜っと。
湯の中で泡を落とすと、ぴちぴちのきめ細かい肌が現れてくる感じで、自分の身体ながら一瞬嬉しくなる。
大浴場は玄関ロビーの階下2階にあり、翌朝の10時半まで一晩中入れる。
今年の3月、まさに今月リニューアルし「雲遊天空の湯〜SORA NO YU」という名に。
休み処も脱衣所もぴっかぴかで清潔。
浴室に入ると、ちょっと面食らう。ここまで洗練された浴室に変えちゃうんだ、すごい。
祖谷渓を借景にした一幅の絵画のような眺望だってHPに書いてある。
朝の渓谷に山桜が白く見える。
洗い場もお洒落。
湯桶が銀色!初めて見た。
湯船は41度ちょっと。湯口からは35度前後のおそらく源泉が投入されてる。
湯口の下辺りの湯船内の湯口からは43度の熱めに加温された湯が出てる。内風呂は加温循環。
プールかってくらい消毒臭がする。湯口からは消毒臭はなく、ほんのり硫黄の香りがする気がする。
30分に一回くらい、すんごい勢いで湯がざっばざっば出てくる。源泉なのかな。
あぁでもやっぱり露天風呂のぬる湯がいい。
祖谷温泉 和の宿 ホテル祖谷温泉
★★★★★
2021.3.27 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎
3度目の祖谷温泉。桜、新緑に続いて今年は紅葉の季節に。
右上の崖っぷちにあるのが、和の宿ホテル祖谷温泉。あそこから180メートル下の祖谷川沿いに湧く源泉に入るために、ケーブルカーで渓谷を降りていく。
祖谷温泉は、高知空港からバスかタクシーで30分かけて高知駅へ行き、特急南風で大歩危駅まで1時間弱。大歩危駅から宿までは車で30分。時間が合えば宿の送迎もある。
日本三大秘境の祖谷渓。あまりに遠い地のように感じるけど、このアクセスだったら、祖谷温泉に入るためだけに行くのもアリだと思う。だってやっぱり祖谷温泉、最高にいい。
ぬるぬるで、あわあわしゅわしゅわのぬる湯は相変わらず。長湯温泉 大丸旅館 ラムネ温泉(大分) – 温泉手帖♨︎よりも泡付きすごいかも。
ほんのり香る硫黄の匂いがたまらない。文句なしの最高のお湯。3回1時間ずつたっぷり堪能。あまりに心地良すぎて1時間はあっという間。
ケーブルカーで行くの時間かかるし、2回目からはちょっと面倒だけど、入らないのもったいない。何回でも入りたい。
温泉分析表が更新されてた。湧いたままのかけ流し。
大浴場は加温循環消毒あり。なので、入ったことなかった。
今回は内風呂が付いていない部屋だったので、身体を洗いに大浴場へ。
脱衣所から渓谷の景色。
意外にぬるぬる感はあるし、湯温もあまり熱くないし、夜中じゅう入れる。
湯上がりの肌はさらさらすべすべ。またすぐ来たい。
祖谷温泉 和の宿 ホテル祖谷温泉
★★★★★
アルカリ性単純硫黄泉
38.2度
pH9.1
ケーブルカーで行く露天風呂(男1女1貸切1)宿泊者7-21時
加水加温循環消毒なし
内風呂(男1女1)
加温循環消毒あり
2018.11.17 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎
ケーブルカーで200m谷底まで降りて入るぬるぬるしゅわしゅわの源泉かけ流し露天風呂。
今回は新緑。
去年は山桜の時季に日帰り入浴。
ケーブルカーで、日本三大秘境の祖谷渓の景観を楽しみながら、5分かけて露天風呂へ。男女入れ替え制の湯船と貸切風呂ひとつの3つの湯船がある。
アルカリ性単純硫黄泉でほんのり硫黄の香り。アルカリ泉は古い角質を柔らかくし除去するので、お肌つるつるの「美肌の湯」。
ぬるぬるしゅわしゅわと、すごい泡つきが特徴。湯口の辺りは白く濁るほどの泡。
さらに、ぬる湯なので、いつまででも入っていたい!今回はしっかり3回、男女入れ替え制の両方と貸切の3ヶ所とも入った。それぞれ1時間以上ゆったりと。
「相生」という温泉付きの部屋。
ケーブルカーで行くのめんどくさいうちの人はこちらに。
有名な小便小僧は、宿から数百mのところ。
かずら橋までは約10分。さらに1時間程先にある奥祖谷二重かずら橋がよかった。自力で縄を引っ張り進む「野猿」など。かずら橋より、緑が深く自然に囲まれている。
祖谷温泉 和の宿ホテル祖谷温泉
★★★★★
アルカリ性単純硫黄泉
38度
pH9.2
ケーブルカーで行く露天風呂(男1女1貸切1)宿泊者7-21時
内風呂(加温循環なので入らず)
2016.4.6日帰り入浴/2017.5.20宿泊
コメント
いつも楽しく読ませてもらっております。
祖谷温泉は住んでるところからそう遠くなく、
よく利用していますので高評価でなんだか読んでいて嬉しかったです。
祖谷温泉から少し行ったところにある松尾川温泉も大変に良い温泉ですので機会があればお立ち寄り下さいませ。
いろんな記事を楽しみにしております。
rakurakusandalさん、ありがとうございます。
祖谷温泉だいすきです。頻繁に行けるなんて本当に羨ましいです。
松尾川温泉、知りませんでした。チェックしてみます!