嶽温泉 山のホテル(青森)

1674年の開湯から350年近く、湯治場として親しまれてきた嶽温泉は、江戸時代の温泉番付にも名がある有名な温泉地。前頭だって。‘瘡毒打身に吉’と書いてある。

 

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岩木山の南麓、この辺りを通ったとき、いつか来たいないつか来るんだろうなと思っていた温泉地。

 

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弘前駅からレンタカーで40分、新青森駅から1時間15分、青森空港からだと1時間。

 

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百沢温泉 アソベの森いわき荘(青森) – 温泉手帖♨︎から10分ほどのところにある山のホテル。って洒落た名前だけど、名物がマタギ飯の秘湯の温泉宿。

 

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大浴場は本館と別館に1つずつあり、夜中もずっと入ることができる。

 

まずは、本館浴場「ヒバの湯」。朝の8時半まで。こちらは日帰り入浴でも入れる。

 

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暖簾から数段降りたところに脱衣所の入り口。アメニティは何もなく、ドライヤーがひとつ。鍵付きの貴重品入れもある。

 

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青森ヒバの浴室。むっと蒸気がこもっていて、硫黄が香る昔ながらの湯治場の雰囲気。

 

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右側が洗い場でシャワーが3つ。リンスインシャンプーとボディーソープ。

 

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こじんまりした湯船で2人先客がいたら入りにくいくらい。透き通っているけど、湯底に白い湯の花が溜まっているのが見える。

 

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湯口は湯桶みたいなところから流れ込むようになっていて、

 

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一旦湯が溜まる湯桶の中には、がっつり湯の花が積もってる。

 

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湯樋も析出物で真っ白。

 

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分析書の源泉温度は48.2度。今日の湯口の温度は49度超え。湯船も43度弱と熱い。

 

雪が多い地域や山や川など自然豊かなところの湯温は、季節や天候に大きく左右される印象がある。

 

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pH2.03の酸性泉。自噴泉の混合で源泉地から引き湯してる。泉質は酸性・含硫黄-カルシウム-塩化物泉。

 

酸性泉は皮膚病に効くし、カルシウムイオンも乾燥肌のかゆみを鎮静したりと、肌トラブルに良さそうなお湯。江戸時代に伝わっていた瘡毒打身に効くってのも頷ける。

 

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塩気のあるレモン味はかなりの酸味で、目に入るとやばい。

 

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足を踏み入れると、溜まってた湯の花がもわっと舞い上がり湯が濁る。硫黄の匂いが湯気とともに強くなる。

 

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予想外のふわりとした肌触りで、泡付きが多少ある感じ。遊離二酸化炭素が676mgも含まれてるけど、この熱さでそれを感じられるのかは分からない。

 

瞬く間に指先がしわしわになっていく、いかにも酸性泉。湯上がりの指先はするするで、指紋がなくなる感覚。

 

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縁を超えて湯が溢れ出ていく。

 

側面の木の繊維に湯の花がふさふさと引っ付いてる。

 

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夜中に来た時は43.5度と熱過ぎて、水で埋めて入った。湯船の中の温度は、先客の加水具合に左右されてるのかも。

 

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別館浴場の「たたみの湯」は宿泊者専用で、朝9時までずっと入れる。

 

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本館浴場より気持ちゆったりした造りの脱衣所。アメニティはないけど、ドライヤーはひとつある。

 

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木と石で作られた浴室。高い天井。

 

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ガラス戸の向こうには箱庭。

 

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湯船の周りには畳が敷かれてる。津軽の温泉で見かける「トド寝」は、温泉のヘリを枕に、掛け湯をしながらゆったり寝そべって温泉を楽しむ文化。こちらは抗菌、防水の畳。

 

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トド寝といえば古遠部温泉(青森) – 温泉手帖♨︎。湯船から溢れ出る大量で適温のこぼれ湯の中に寝転がる。

 

ここでは、湯が溢れくるわけじゃないので、掛け湯するのかな。

 

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変形七角形ていうのかもしれないけど、この角度から捉えちゃうと、矢印にしか見えなくなる湯船の形。

 

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洗い場は脱衣所から入ってすぐ右側にシャワーが3つ。こちらはシャンプーとコンディショナーが別のタイプで、本館と棲み分けされてる。

 

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宿泊客が立て続けに入った後で、湯はすっかり湯揉みされ真っ白に濁ってる。

 

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白い湯の花が底に積もり、湯にも大量に舞ってる。ちょっと暗めの木造りの湯小屋に白い濁り湯にむわっと香る硫黄。秘湯に来たなって改めて思う。

 

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温泉を日々利用しているこの地区の女性は、白くきめの細やかな肌美人が多いとな。

 

硫黄泉はメラニンの生成を抑え、古い角質を溶かす美肌の湯。カルシウムイオンも皮膚細胞を再生し肌の弾力を回復してくれる。それに、天然の保湿成分のメタケイ酸が213mgも含まれてる。

 

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湯口は51.3度だけど、湯船は40.5度前後と絶妙なぬる湯。それでも、少しの時間しかつかってないのに、汗がじわりと出てくるぬくだまりの湯。

 

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湯口に溜まった白い湯の花。溜まるというよりコーティングされてる。

 

脇の析出物も硫黄泉らしい立派なもの。

 

毎月第3火曜日に、温泉組合の男性たちが数km先の源泉まで登りパイプを掃除する「湯花流し」をしているのだそう。豊富な硫黄成分ゆえの手間。引き湯してると大変だな。

 

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熱い源泉がそれなりの量注がれてる。溢れたお湯は縁を超えて畳側にいくわけじゃなく、

 

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縁と側面の間の穴から、かけ流されている。

 

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翌朝はぬる湯なんてとんでもない熱さで、昨夜のは加水されてたんだと分かる。

 

自由に水で埋めてオッケーになってる。熱いの我慢して短時間しか入れないより、よっぽどいい。

 

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庭を眺めながらって趣向なのだけど、別にいいかな。むしろ山の木々とかだけでいいんじゃないかな。

 

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朝食時に弘前ふじのりんごジュースの搾りたてを好きなだけ飲めた。

 

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青森来たよって、これ最高に贅沢なサービス。

 

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世界一長い桜並木のすぐそばの温泉地。

 

嶽温泉 山のホテル
★★★
酸性・含硫黄-カルシウム-塩化物泉
48.2度
pH 2.03
内風呂(男2 女2)
加温加水循環消毒なし
2021.4.24 宿泊

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