前回とても気に入った八甲田ホテルに再訪。
真冬の雪景色から一変、落葉が進んだ秋の終わり。窓ガラスの向こうを狸が歩いてることがあるそう。夕食時には、窓の外にテンがうろうろしてた。
酸ヶ湯を超える pH 1.2の強酸性。泉質は酸性・含鉄(II、III)–アルミニウム-塩化物・硫酸塩泉。鉄を含むからか、ほんのり緑がかった透明なお湯が美しい。
玉川温泉(秋田)-温泉手帖♨︎ ほどじゃないけど、少し肌がちりちりする。肌触りはふわつるで、じっとりしてる。
この日の湯温は41.5度。源泉温度が76度と高温なので、加水してかけ流し。
酸ヶ湯とは一変、脱衣所には化粧水などアメニティが揃ってる。タオル類も備え付け。
何度も酸ヶ湯に入りに行ったけど、洗髪などはこちらで。
どちらも甲乙つけ難くて、結局1泊ずつ。
酸ヶ湯温泉 八甲田ホテル
★★★
2023.11 宿泊
♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎
標高約900m。十和田八幡平国立公園内、八甲田の山麓に佇む八甲田ホテル。
青森空港から契約タクシーで1時間弱(冬季)、青森駅からだともう少しかかるけど、宿の送迎車が1日2便ある。
ブナの原生林の中に建つ木造のホテルは、日本最大級の洋風ログ建築で、全55室。
大浴場は玄関階からひとつ降りた階に。
男女の入れ替えはなく、一晩中利用することができる。
歯ブラシなどのアメニティや、フェイスタオルもバスタオルも備え付け。手ぶらで来ることができ、うれしい。
飲用の八甲田の伏流水、化粧水なども揃ってる。
脱衣所から浴室に出ると、そこがバルコニーみたいな感じで、数段降りたところに湯船や洗い場がある。
右手にも
左手にも洗い場があり、シャワーは3つずつ。ちょっと良さそうなシャンプーに洗顔料もある。
左奥には水風呂とサウナがあり、
水風呂は八甲田の伏流水。なんか冷たそう。
窓際のゆったり湯船は青森ヒバ。大きな窓からはブナの原生林が眺められる。
とはいえ、窓際に積み上がった雪の山で、視界が半分くらいになってる。
右側に段差があるのでそちらから。
酸ヶ湯のすぐそばだし、同じ系列だし、勝手に白い濁り湯を想像してたけど、ものすごく澄んだ透明なお湯。
緑がかって見えて綺麗。湯船が着色されてるからかな。
白っぽいのや薄茶色の湯の花がたくさん舞い上がる。
手にとると、薄茶色のぬるりとしたやつ。
泉質は酸性・含鉄(II、III)–アルミニウム-塩化物・硫酸塩泉。酸化していない新鮮な鉄イオンは緑色のことが多いので、緑がかった透明なお湯なのか。
鉄イオンが275mg、アルミニウムイオンが416mgも含まれてる。鉄イオンの含有量日本一って恵山温泉(北海道)- 温泉手帖♨︎の173mgだと思ってたけど、もしやダントツこの荒川温泉なのでは?アルミニウムイオンも恵山温泉の325mgを抜いて416mgもある。
さらに、硫酸イオン(SO₄²-)2603mgと硫酸水素イオン(HSO₄-)5574mgの含有量も日本一かな。こんなに多いの見たことない。
pH 1.2は、酸ヶ湯のpH 1.5を超える強酸性。草津や蔵王でもpH 1.6〜1.7くらいなので、pH 1.13の玉川に次ぐのはこの八甲田のpH 1.2なのでは。
意外なほどきしみはゆるく、ふわつるの肌触りで、じっとりしてる。湯上がりの肌はねっとり。でも、ちりちり痛い。流して出たけどひりひり。日本で2番目に高い酸性なのだから当たり前か。
甘みと酸味が強く、硫黄の香りはない。
酸ヶ湯とこんなに近いのに硫黄成分がない不思議。
この日の湯口は59度で、湯船は42度弱。源泉温度が76度と高温なので、加水し、塩素消毒もしてる。全然消毒臭気にならなかった。というか、強酸性なのに消毒しなきゃいけないんだ。塩素より強そうな殺菌作用がありそう。
窓側の縁からどんどん溢れてかけ流されてる。
両端にカランがあり、温度調整にはもう一方の蛇口を使用してって書いてあるから、熱ければ加水していいよーってことみたい。なかなか勝手にできないけど。
酸ヶ湯に送迎してもらえるからか、こちらのお風呂はほぼ独泉。いつでも誰もいなくて落ち着いて入れた。
千人風呂の女性専用時間は酸ヶ湯へ。いい仕組みで有り難い。2つの湯を2つの宿を満喫できた。
酸ヶ湯温泉 八甲田ホテル
★★★
酸性・含鉄(II、III)–アルミニウム-塩化物・硫酸塩泉
76.1度
pH 1.2
内風呂(男1女1)
加水消毒あり 加温循環なし
2023.1 宿泊
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