三千坪の日本庭園の中に建つこの日本旅館は、辰野金吾の設計で国の有形登録文化財の南天苑。
関西国際空港から車で50分の河内長野市の天見川沿いに、南北朝時代から湧いている天見温泉。あと4、5分南下すれば和歌山県という地理的位置。
天見温泉は、高野山参詣に向う旅人を癒したという「極楽浴室」の逸話が残る温泉。
大浴場は朝の9時半まで一晩中利用できる。
男女別で、入れ替えはなし。奥が女湯。
シンプルな脱衣所。流しがひとつあり、化粧水だけ置いてあったと思う。
浴室に入ると、緑色の風景。奥の壁一面がガラス戸で、緑の樹々を眺められる。湯船は内風呂のみ。
洗い場にはシャワーが4つ並んでいて、
右手にもう一つ個別のシャワー。
縁から溢れ、洗い場まで流れ出てるお湯が気持ちいい。
泡立つほど勢いよく注がれてる。湯口の温度と湯船の温度はほとんど変わらず、41度弱ほどだったと思う。
加温の循環とは思えないような湯船。これだけ縁から溢れてる、かけ流し併用だと気持ちよく入れる。
湯口の反対側は浅い造りで、半身浴もできる。
単純弱放射能泉で、源泉温度が15度なので、加温してる。無色透明のお湯がとても心地よく感じる内風呂。
泊まった部屋は、源泉かけ流しのお風呂がついてる離れの清流亭。
脱衣場にはタオルがしっかりあり、化粧水も置いてあった。
躙り口みたいな低い出入り口から露天風呂へ。
わ。これは、すごくいい。総檜造りの露天風呂。しっかり屋根があるので、天候も気にならない造り。
清流亭の名の通り、清流天見川が目の前。夜、数十m左側に蛍を見に行ったけど、実はこのお風呂からも見えてたのかも。ん〜、緑が美しい。
かなり大きな湯船で、大浴場の内風呂と同じくらいかも。5、6人サイズ。
シャワーもついてるので、大浴場に行かなくても大丈夫だし、使ってないけど、部屋の中にもバスタブとシャワーのある浴室があった。
縁からお湯が溢れ出ていく。しっかりかけ流し。
湯口からは52度に加温された源泉がかなり絞って注がれていて、湯船はなんと38度と適温のぬる湯。
ぬる湯最高。ふわりとした湯感触で、泡付きがあり、ふわつるの肌触り。
放射能泉は、新陳代謝を高める効果がある。源泉かけ流しだからこそだと思ってる。緑を眺めながら長湯できるのは最高。
翌朝は少し熱くて残念だった。湯船の中にもう一つカランみたいな湯口があり、そこからも湯が注がれてた。前日はぬるくて気持ちいいから、湯口に気付きさえしなかった。
ぷくぷくと小さな泡を伴ってる。遊離二酸化炭素が少し含まれてるけど、さすがに50度超えに加温されたら、残ってないか。
源泉蛇口もあると言うことないのにな。源泉で湯温調節できればな。ぬる湯の時は文句なかったけど、ちょっと熱いとこんな気持ちになる。
あまみ温泉 南天苑
★★★
単純弱放射能泉
pH 6.88
15.3度
28.6ℓ/分
内風呂(男1 女1)離れ客室露天風呂1
加温循環消毒あり 加水なし※客室風呂は加温かけ流し
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