遠刈田温泉 オーベルジュ 別邸 山風木(宮城)

東北新幹線白石蔵王駅から車で30分。開湯は400年前で、昔は“湯刈田”ともいわれた遠刈田温泉は、蔵王連峰東麓の標高330mの松川河畔に湧く温泉。

 

現在の源泉数は83本と豊富で、江戸時代から続く老舗宿からペンションまで、様々な宿がある。

 

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温泉街の中心にある創業150年を超える老舗旅館の旬菜湯宿 大忠が、温泉街から2kmほど離れた静かな場所に、心と時間を泊める宿と銘打って構えたのが、オーベルジュ 別邸 山風木。

 

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2,300坪の敷地に客室10室。池を挟んで一番端にある大浴場は、ちょっと遠い。

 

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大浴場は15時から翌朝10時まで。夜の8時に男女入れ替えで、夜通し入ることができる。

 

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奥に位置するのが「月と風の湯」。

 

広くはないけど、清潔でお洒落な脱衣所。化粧水などアメニティも置いてある。

 

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浴室に入ると目の前に内風呂、右の引き戸が露天風呂の出入り口。

 

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こじんまりしたサイズの湯船。

 

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シャワーはしっかり仕切りがあるタイプで、3つ。湯船の奥にシャワーだけがもうひとつあったかもしれない。

 

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湯口からは40度のお湯が注がれてる。でも、湯船の温度は42度。端まで離れると41.5度に。

 

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湯口の下の湯船の中から熱いお湯が出てる。47.3度ほど。

 

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源泉温度は45.5度。加温した源泉を湯船の中から出しているのだと思う。分析書には加温なしとあるけど、冬季は加温ありかな。

 

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でも、もうちょっとぬるくていいのに。

 

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気持ちよくしっかりかけ流されてる。

 

石についてる析出物は塩化物泉っぽい。泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。とろりとした湯感触。保湿成分のメタケイ酸も169mgと豊富に含まれてる。

 

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足腰の痛みによく効くといわれていたそう。硫酸塩泉の痛みを和らげる効果かな。

 

2つの大浴場のこちら側だけが、露天風呂付き。

 

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ひょうたん型の大きな湯船。

 

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湯口の石は、丸森の大倉山にしかない貴重な伊達冠石。

 

ここから注がれてる源泉は35.6度。湯船は41度割れで、入り口の段差あたりにある湯船の中の湯口から、55度くらいの加温源泉が投入されてる。

 

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湯船の向かって左側の3分の1は、浅くなっていて足首の上くらい。檜の枕が置いてあり、寝湯が出来るようになってる。

 

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ぬるめなのでゆっくり浸かれる。ぬるつるの肌触りで、草や石のような匂い。

 

砂利のある排湯口にかけ流されていて、時折ゴゴゴーっと音を立てる。

 

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説明されなかったのだけど、偶然見かけた貸切風呂。大浴場のもうひとつ奥に。

 

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木札を裏返して入るタイプ。大浴場と同じく一晩中入れる。

 

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人が入った後って感じだったので、眺めただけ。

 

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貸切風呂にしては随分大きい。大浴場の内風呂と同じか、ひとまわり小さいくらい。

 

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あとで、それぞれの分析書(湯船ごとにきちんと分析書を掲示してあって)を見てたら、この貸切風呂はもしかして加温なしだったのかしらと、確認しなかったのが悔やまれる。

 

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入れ替え後、夜ごはんの後にもうひとつの大浴場「風と木々の湯」へ。

 

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脱衣所はこちらの方が広い。

 

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洗い場と湯船のある浴室が別で、手前の洗い場にシャワーが3つと

 

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サウナ。隣り町の白石市大鷹沢の土団子をたくさん並べたイオンサウナで、血行を促進し、体内の毒素を排出するそう。夜22時半までで翌朝は6時半から8時半まで。

 

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それに水風呂とかけ湯。

 

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夜は仄暗くて、湯温も熱くてさっと出た。

 

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朝、もう一度来てみると、別のお風呂みたいに明るい。

 

洗い場にも陽が差し込んできてる。

 

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かけ湯は37度割れ。冬場は45度の源泉がこれくらいになるのかしら。

 

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源泉の名前は、江戸時代の遠刈田温泉の呼称に因み‘湯刈田温泉’。遠刈田と同じ呼び方。

 

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冬期はガラス戸で冬囲いをしているけれど、春から秋までは、木々を眺めながら風を感じる開放感いっぱいの浴室らしい。

 

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薄く黄色がかったお湯。明るい時間に入らなければ、この色にも出会えなかったかも。

 

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手前側の石組みの上部に砂利が敷いてあり、そこから源泉が流れ出ている。湯温は35.6度。

 

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背もたれの背中に温泉が流れてくる、半身浴用のベンチ。でもかなりぬるいのが少量流れてるだけだから、ちっとも暖かさはない。

 

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ベンチに腰掛けると深さが腰骨ほどなので、半身浴というより足湯くらいの感じで、上半身は冷えぎみ。

 

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湯船の奥の窓側も、木の縁の向こうに砂利が敷いてあり、ゴゴゴーと音を立てて溢れたお湯が流れてる。

 

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湯船の側面に湯口があり、熱く加温したお湯が投入されてる。湯口で54度の熱さなので、湯船の温度は42.7度と熱め。

 

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熱くてゆっくり浸かっていられないので、3辺にある浅い段差に腰掛けて休む。

 

消毒臭がしないのがいい。無味無臭だけど、石とか土みたいな匂いする。

 

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昨日は見えなかった湯の花がたくさん舞ってる。薄茶色の塊。

 

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この湯刈田源泉、毎分300ℓも湧出量があるそう。ぬる湯の湯船造るとか、源泉湯船造るとかしたらいいのに、もったいないな。

 

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朝、軒下の氷柱がシャキーンガシャンと落ちる音にびくっとなりながら、黄色のお湯を味わった。

 

全10室のうち、3室が露天風呂付き。今までなかなか容易くはとれなかった。

 

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サンルームから出たテラスに、こじんまりした陶器の湯船。

 

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源泉カランと水のカランがあるみたいで、自分で調節できる。着いた時の湯温は41.3度。

 

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源泉カランからは53.7度のお湯。加温した源泉が出てくる。ほんのちょっとだけ濁りがある。

 

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ざばーんと湯が溢れかけ流しに。旦那さん専用で入らなかったけど。

 

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遠刈田温泉 オーベルジュ 別邸 山風木

★★★

ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉

45.5度

pH 7.5

300ℓ/分

内風呂2 露天風呂1 貸切風呂1

加温あり 加水循環消毒なし

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