登別温泉 望楼NOGUCHI登別（北海道）

新千歳空港から車で1時間の登別温泉。電車なら快速エアポートで南千歳駅まで行き、特急北斗に乗りかえ40分ほどで登別駅。駅からはタクシーで15分。

ちょうど早い桜前線で満開だったりするかと期待したけど、登別のエゾヤマザクラはまだ咲き始めたばかり。

前回の登別温泉 滝乃家（北海道）-温泉手帖♨︎が良かったので再訪したかったけど、なかなか予約が取れない。

今回は望楼NOGUCHI登別。空港から1日一本予約制のシャトルバスもある。

温泉街の上の方。すぐ隣がわさび園で、夕食時の山葵（もちろん自分で擦りおろせる）の美味しいこと。

ロゴ入りの浴衣以外に着心地の良い作務衣がある。バスタオルやフェイスタオルは大浴場に備え付け。

大浴場は地下1階。翌朝10時まで夜通し入れる。夜中の3時から30分だけ清掃。

全40室に温泉付きなので、大浴場は混まなそう。独泉だった。脱衣棚は鍵付きのもの。

タオルだけでなく、足拭きマットも小さいサイズのがたくさん置いてあり、自分用として使えてすっごく快適。

広々空間の高級感ある浴場。ちょっと小高くなったところに大きな内風呂。絶妙な幅のガラス窓の先に露天風呂。

左手に水風呂、

隣にサウナがある。

洗い場は入って右側に。

仕切りのあるシャワーが5つ、内1つは立ったままのやつ。浴室のサイズにしては少ないシャワー。脱衣所とかは広いけど、あまり混まない前提なんだろうな。

大きな内風呂の縁からは湯が溢れかけ流されていて、

この溢れ出たお湯は、さらさら流れて階段を降りていく。

おぉ〜、よき良き。かけ流しの演出がとてもうまい。

縁には分かりにくいけど、白い湯の花が積もっていて、足形が付く。つまり、滑らないように気をつけないと。

大きな湯船にたっぷりのお湯。少し乳白色がかって見えるけど、透明感がある。透明なお湯に白い湯の花がたくさん舞ってる。

湯使いは消毒もないかけ流しだけど、加水あり。

源泉温度は46度とそんなに高くないのに加水必要なのかな。すごい湯量だったら必要かとも思ったけど、湧出量は毎分50ℓでそれほどでもない。

ん？奥の湯？あぁ、奥の湯源泉は、地獄谷の北、大湯沼の隣の源泉。沼の表面温度は75度から85度、最深部は130度以上ある源泉。あれを毎分50ℓ引き湯してきて、加水もして、注入口の温度が46度ってことか。

でも、登別温泉 滝乃家（北海道）-温泉手帖♨︎の部屋風呂と露天風呂の一つが、同じ奥の湯源泉だったけど、pH 3.8で泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。奥の湯の中にいくつもの源泉があるのかな。

登別温泉には9種類の泉質があり、自然湧出量は毎分3,000ℓ、そのほとんど4分の3が地獄谷、もう一つが大湯沼と奥の湯エリア。源泉数は36本ほどあるらしい。

内風呂と露天風呂を色分けして、湯使いの説明してくれてるのだけど、一見同じにしか見えない。あるとすれば、砂を除去するの文言か。露天風呂の方が濁って見えるのは、その違いなのかな。

湯口は47.5度。湯口の近くは41度超えだけど、広い湯船なので離れた端っこは40.5度ちょいの適温。

泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。粉っぽい硫黄の香りで、きゅうきゅうと肌に手が吸い付くようにきしむ。pH 5.7の弱酸性。湯上がりの肌はねっとり、塩化物泉のコーティング感がある。

ゆったりした広さの通路から屋外へ。石を配した庭を見渡すような露天風呂。

内風呂より濁って見えるのだけど、光の加減かもしれない。

白い大量の湯の花が見える。

露天風呂もかけ流し。

湯口は48.5度超え。

湯船の近くは43度あり、離れたところで42.5度。露天風呂はちょっと熱めなので、内風呂をゆっくり堪能。

貸切岩盤風呂が無料のプランだったので、久しぶりの岩盤浴。一回60分。タオルや作務衣は個室に揃ってる。

寝転んだ目線の先の、部屋の隅の埃や汚れが気になったけど、貸切で気兼ねなく岩盤浴よかった。

全室に温泉が付いてる。

客室風呂にしてはかなり大きなサイズ。ゆったり入れて快適。

さらさらかけ流しで、

縁には砂が積もるように湯の花が溜まってた。

縁を撫でるとグレーの細かい湯の花が湯船に戻る。

湯口は46度。ざばざばではなく程よく注がれていて、湯船は41度前後にうまく調節されてた。

熱ければ水で埋めることもできる。

湯口には少しねっとり感のある湯の花。粉っぽい硫黄臭と鉄臭、それに海みたいな潮の匂いもする。ほんのり塩味と苦味。

薄いグレーの湯の花が磁石に集まる砂鉄みたいに身体に降り積もり、肌の上でゆらゆら揺れる。

部屋風呂気持ちよかったな。