湯田中大湯は、湯田中温泉 よろづや(長野)-温泉手帖♨︎ の隣にある、というか横?敷地内にある。
養遐齢(長命長寿)の湯として知られ、江戸時代には松代藩の湯治場としても栄えた共同浴場。
湯田中温泉の外湯は地域住民が管理していて基本的には利用できないけど、宿泊者は無料で利用できる。
玄関付近にいるよろづやの方に声をかけると、鍵を取りに行き開けてくれた。
道路側が女湯。
懐かしい造りの浴室。どこかで同じような共同浴場あったと思うけど、思い出せない。
入った正面が脱衣場で、石造りの床。
ここに立ってるだけで足がぽかぽかで気持ちいい。冬場は重宝するだろうな。濡れてもすぐに乾くいい仕組み。
仕切りも何もなく、一段下がったところが浴室の洗い場で、板の床。
2つの湯船があり、左の湯口がある方が高温、右が低温と書いてある。
天井は高く、湯気抜きの窓がある。明かり取りでもあるのかな。
湯口から直接湯船に注がれず、一旦木樋に落ち、一部だけが湯船へ、残りは洗い場側にかけ流されている。
この木樋の角度で、湯船に注ぐ量と逃がす量を調整してるみたい。今思えば、いくつかある木の板も、もっと湯量を調節するための部品だったのかも。
もこもこ真っ白に包まれた湯口。
この湯口で63度超え。この捨てられたお湯が脱衣場の下を流れて温めてるのかな。足元がぽかぽかなのも分かる。
熱湯を測ってみたら53度。上部が熱くて、混ぜれば多少低くなるのだろうけど。
2つの湯船の仕切りは、底の部分が抜けていて、ぬる湯側は46度。冬に来ても無理なんでは。
湯尻に小さな切り込みがあり、排湯されてるのだけど、
湯底にも穴があり、サイフォン式での排湯もされてる。
熱くて入れるわけもない湯温。源泉温度は95.7度。湯口のもこもこが源泉そのままなのかなと思うけど、加水なしで30度も下がるのか分からない。
天然の保湿成分メタケイ酸が254mgと多く含まれ、殺菌作用のあるメタホウ酸も100mgほどで多い。泉質はナトリウム-塩化物泉で、暖まりの湯。寒い季節に入りたいお湯。
共同浴場番付が掲示してあり、東の横綱がここ大湯だった。西の横綱が道後温泉本館だよ。
明治時代の入浴法も掲示してある。
湯田中温泉 大湯
★★★
ナトリウム-塩化物泉
95.7度
pH 8.3
100ℓ/分(掘削自噴)
内風呂(男1 女1)
加水あり? 加温循環消毒なし
2024.6 日帰り入浴
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