ずっと気になってた青木村にある田沢温泉の共同浴場。上田駅から東へ車で30分。
田沢温泉 ますや旅館(長野)-温泉手帖♨︎ から数十歩ほど温泉街の坂を上がったところ。ここに来たかったから田沢温泉に泊まったとも言えるほど、気になってた。
うちゆと読む、有乳湯。
まずポストと足湯が現れる。以前はこの高さに浴室があったみたい。今はこの上に立派な建物が。
飛鳥時代後半の開湯で、その昔から“子持ち湯”と呼ばれた田沢温泉。
子に恵まれない女性は37日入れば授かり、27日入れば乳が出るようになるといわれていて、共同浴場の名前もこれにちなんだもの。
暖簾の上に子育て中のツバメが。なんか出来すぎてる感じ。
下駄箱のすぐ右手に、昔はこの階下に浴室があったんだろうなと、聞かなくても感じる階段。今は展示室。外の足湯の横辺り。
大人300円。宿で割引券がもらえるみたいだけど、朝早過ぎて誰もいない中、玄関の鍵を自分で開けて出てきたので、300円。浴衣で宿泊者って分かるだろうけど、それではダメみたい。
一緒に待ってたおじさんたちはみんな回数券を手渡して、すいすいと男湯に入っていった。
利用時間は6時から21時まで。
6時に行ってもすでに先客がいるとの噂だったので、15分前に一番乗りして開鍵を待つ。10分前に扉が開けられ、急いで券を買って女湯一番乗りを達成。
綺麗に整理整頓された脱衣所。
洗い場には仕切りがあり、シャワーは5つ。シャワーも源泉なのでつるつる。
想像してたより大きめの内風呂がひとつに、
小さなかけ湯がひとつ。どちらも源泉かけ流しで、それぞれ別の源泉。
明治時代からある古い源泉ということなので、田沢温泉1号なのかな。34.5度だったのでおそらくそう。
水色のタイルがレトロだけど爽やか。すごく清潔で気持ちいい。湯船の縁からはざばざとお湯が溢れ出てる。
かなり贅沢な湯量。
田沢温泉 2号 有乳湯 源泉の分析書があったけど、
実際は今は2号と3号の混合泉らしい。ますや旅館にあった混合泉の分析書だと合わせて毎分545ℓもの湧出量。
“滝口”と形容される湯口。石を積み上げた囲いの中から勢いよく湯が投入されてる。ちょうど40度の源泉で、湯船は39.5度ちょい。
ほんのりゆでたまご臭がたまらない、pH 9.4のアルカリ性の硫黄泉。惜しげもなくざっばざばと泡を伴いながら注がれる新鮮な源泉。遊離二酸化炭素を含むわけでもないのに、
噂通りの泡付きで、一瞬でぬるぬるのベールに包まれる。ふわふわの泡を手のひらで払うと、つるつるきゅうっとした肌触り。
以前はもっとぬるかったらしいので、かけ湯に使われている1号泉だったのかな。真夏の39.5度は少し熱くて長く入れないのが残念。夏以外の季節がいいと思う。
そうそう、2分後には常連のおばあちゃんが入ってきて、まず窓を開けてた。6時前には6人に、6時15分過ぎには10人目が入ってきたので、もうあがった。
田沢温泉 有乳湯
★★★★★
アルカリ性単純硫黄温泉
40.0度
pH 9.4
545ℓ/分(掘削自噴)
加温加水循環消毒なし
内風呂(男1 女1)
2024.8 日帰り入浴
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