福島駅からタクシーで30分、気軽に来られる秘湯、高湯温泉。今回初めて泊まった、高湯温泉4宿目は、共同浴場あったか湯(福島)-温泉手帖♨︎ の目の前にある安達屋。
安達屋は高湯で最も古い老舗宿で、高湯温泉の開湯と同時の400年前1607年(慶長12年)創業。
高湯温泉の開湯伝説は現あったか湯の信夫屋旅館の祖が開いた説と、安達屋の祖が開いた説の2つが伝えられてる。
大浴場の工事中で、西の湯がまだ出来上がってない。東の湯だけ完成していて、男女入れ替えで利用する。
2階のラウンジの横を通って、さらに階段を上がり、長い廊下を進んだ先に東の湯。
利用時間は夜23時まで。朝は男女入れ替えで、5時から11時まで。
床暖房が気持ちいい脱衣所。
今回、工事中で露天風呂が出来てるとか出来てないとか意味が分からなくて、実際どんな大浴場に入れるのかあまり考えずにやって来たので、浴室に入った瞬間驚いた。すごい綺麗なブルーの巨大な露天風呂が見えてる。
超気になるけど内風呂から。
洗い場は湯船との間に仕切りがあり、飛び散らないようになってる。シャワーが5個並んでいて、横にも仕切りがある。前を知らないけど、いかにも新しい浴室。
内風呂だけでも充分と思えるほどのサイズ。白い湯の花まみれの排湯口から、どんどんお湯がかけ流されてる。
ブルーがかった乳白色の濁り湯で、段差が見えない。手すりを持ってそっと入る。
勢いよく投入される源泉は湯口で43.5度、湯船は41.7度だった。湯花沢3番、5番、6番の混合泉で、源泉温度は45度。pH 2.6の酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム–硫酸塩泉。
この3本は高湯温泉 吾妻屋(福島)-温泉手帖♨︎ ともかぶってる源泉。
硫黄泉は殺菌効果が高く肌表面のトラブル全般に効く皮膚病の湯。酸性泉もウイルスを不活性化させるほど殺菌力が強い。石膏泉は肌のハリを回復し、しっとりさせてくれる美肌の湯。
透明な湯に小さな白い湯の花がたくさん舞ってる。
なんじゃこりゃな大きな露天風呂。しかも綺麗なミルキーブルー。
下の段と上の段に分けてみる。大きな下の段。深さや足元が分からないので、手すりのある段差から中へ。
一番手前に排湯の筒があり、勢いよく湯が吸い込まれてる。ここが一番湯尻。
透明感のあるブルーのお湯に白い湯の花が大量に舞ってる。側面の岩も湯の中は白く色付いてる。
下の段には湯口が2つ。
どちらも岩をくり抜いた中にあるパイプから勢いよく注がれてる。
どちらの湯口も44.5度くらい。手前の方がやや低め。湯船の湯温は41度と適温。どこかで安達屋は熱いと口コミ見たので、熱くなくてほっとした。
二段重ねの湯口、ペンキで塗ったみたいにべったり白くなってる。
見えづらいけど、湯船の中に大きな岩があるので、そっと注意しながら移動した方がいい。
上の段のお湯も2箇所から下の段に流れ込んでくる。右手の洞窟は、両側から行き来できる。
両端とも結構オープンなのに、むわっと湯気がこもってる。
真ん中あたりに湯口があり、45度弱の湯が注がれ、洞窟内の湯温は41.5度くらいだった。
上の段の洞窟以外の部分は40.5度と一番ぬるいエリア。
湯口がある辺りの一部にだけ屋根がある。
洞窟内の湯口と同じ45度ほど。浅いからぬるいのかな。湯底がざらざらぶつぶつでお尻が痛いやつ。下の段は深いので、浮力でお尻の痛さが弱かった気がする。
大きな露天風呂にうまく湯温の差をつけていてすごい。
柔らかな酸味の源泉。粉っぽい硫黄の匂いで、じっとりねっとりした肌触り。
こんなにぬるいエリアがあってゆっくり堪能できるとは思ってなかったので、すごく好印象。そして人がいない。工事中だから、宿泊者少なめにしてあるのかな。極楽湯だった。
工事中の西の湯の隣にある「不動の湯」。内風呂だけの大浴場。こちらが東の湯の対で男女入れ替え利用。
西の湯が出来上がったら、この大浴場はどうなるんだろ。
脱衣所は細長く、入り口の左右に脱衣籠のある棚がある。洗面台にはドライヤーもある。
雰囲気のある浴室。露天風呂好きというわけではないので、これで充分。
洗い場は手前にシャワーが3つ。
長方形の湯船には水色がかった乳白色の濁り湯がたっぷり。
白い大量の湯の花。朝の光のせいか、透明度が強く見える。
湯尻の方に一段段差が見えてる。これくらいの透明具合。
さらさらと溢れるかけ流し。
反対側からも溢れ出てる。ごぼごぼ音を立てて、排湯が間に合わないくらいの湯量が注がれてる。
湯口からは43.5度の源泉がざばざばと注がれ、朝の湯船は42度と熱め。
ゆるい酸味で、ふわつるの肌触り。高湯温泉は酸性とか硫酸塩泉とかの前に、あまりに新鮮なお湯なので、ふわつる感がある。
露天風呂なくても全然これでいい。
大浴場以外に貸切風呂が3つある。内2つは露天風呂。
帳場からラウンジ通って食事処も過ぎて、階段を降りて、一番端っこまで行き、
外履きに履き替え、
外の通路をまだ奥へ進む。夜はこの道ちょっと怖かった。
3つの貸切風呂は、朝7時から22時までは予約制の貸切。それ以外の時間は空いていたら入れる方式。ただ露天風呂は夜24時までなので、開放時間が短い。タイミングによっては入れないかもと、予約して入った。
元は男女別の露天風呂だったのか、看板が残ってる。
ひとつの小屋を半分に区切った脱衣所。
予約していた奥の方の薬師二の湯へ。
脱衣所から降りた一歩目が、排湯口から流れ出てくるお湯の通り道。暖かくて気持ち良くて清潔で嬉しいやつ。
向かいに屋根付きのシャワーがあるけど、冬季は使用できないみたい。
瓢箪型の大きな湯船。一人で借りて申し訳ないような広さ。
水色の乳白色?ミルキーブルーって表現であってるのかな。めちゃくちゃ綺麗な水色。
だけど透明感はあり、足を踏み入れるともわっと溜まってた湯の花が舞い上がる。
湯面にはこんなに湯の花が浮いてる。浮いてるのとは別に、湯の中に大小の白い湯の花が大量に舞っていて、どんどん身体に積もっていく。
膝を判別できないくらいの濁り度具合。
湯温は41.5度で適温だけど、長くは入れない。湯口は44度。昨夜偵察に来たときは、どちらの貸切露天風呂も湯口は43.5度ちょいで、41度ほどの湯温だった。
貸切露天風呂のお湯だけ、高湯26番源泉が加わった4本の混合泉なのだけど、泉質も溶存物質もほぼ同じ。
硫黄泉はメラニンを分解するシミ予防の美肌の湯で、保湿成分のメタケイ酸も181mgと多く含まれてる。石膏泉は言わずもがな美肌の湯で、塩素のないかけ流しの源泉管理が本当の美肌の湯を堪能させてくれる。
開放時間に入る場合は、木札を裏返して入浴中にして入る。
右側の一の湯も偵察。
帳場でどちらを予約するかと尋ねられた時、何が違うのか聞いたら広さと言われた気がするけど、どっちがどうなんだろ。
同じような広さに見えなくもないけど、こちらの方が大きいのかな。
やっぱり脱衣所から降りたところに、さらさら湯がかけ流されてる。
脱衣所から覗くとブルーに見えたけど、外に出てみたらグレーに見えた。夜の露天風呂苦手なので、偵察だけ。
最後にもう1つの貸切風呂は内風呂。食事処の手前の階段を上がったところにある。
こちらは露天風呂と違い、一晩中朝まで開放される。
“空いています”を“入浴中です”にして入る。
脱衣スペースにはストーブがついていて暖かかった。化粧水などのアメニティも揃ってる。
内風呂だけどガラス戸も開けられる。窓の向こうには福島市内の夜景が見える。
シャワーもひとつある。こじんまりした扇形の湯船。両脇に手すりがあり、結構深いので用心深く入る。段差はない。
ものすごい湯量のかけ流し。ちょっと出てお水飲みに行っただけでも、もう縁から湯が溢れ出てる。
湯口は43度で湯温は42.5度と熱い。
すごい勢いなので、上だけどんどん流れ出てて、湯底は42度くらい。
勢いよく投入される源泉の流れが凄まじく、湯の花がどんどん身体に積もっていく。
つるつるの湯底にも湯の花がたくさん積もってる。
湯の花の流れを見てるだけでも楽しくて、熱いのに出たくない気持ちよさ。やっぱり新鮮なお湯はふわつるの肌触り。
高湯温泉いろんなお宿があり、一長一短だけど、お湯はほんとにどこもいい。江戸時代から変わらない温泉管理が続いてる素晴らしい温泉地。
高湯温泉 安達屋
★★★★★
[湯花沢3番・5番・6番混合泉]
酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム–硫酸塩泉
45.3度
pH 2.6
?ℓ/分(自然湧出)
[湯花沢3番・5番・6番・高湯26番混合泉]
酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム–硫酸塩泉
45.3度
pH 2.6
?ℓ/分(自然湧出)
内風呂2 露天風呂1 貸切風呂(露天風呂2 内風呂1)
加温加水循環消毒なし
2025.3 宿泊
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