雲仙温泉 青雲荘(長崎)

長崎空港からレンタカーで1時間20分ほどの雲仙温泉。ずっと気になってた源泉のひとつ小地獄源泉を利用している小地獄温泉館と青雲荘。なぜかすごい鄙びた宿を想像してたので、近代的な建物が現れて拍子抜け。

昭和34年に「雲仙ユースホステル」として創業、当時は日本で一番大きなユースホステルだったそう。その後、国民宿舎を経てホテルとなった青雲荘。団体客や修学旅行生を受け入れてきた宿だけど、2022年にリニューアル。おそらくリニューアル前の施設しか頭になかったので、鄙びた宿だと思ってやって来たのか。

大浴場はフロントのある1階。

日帰り入浴もやっていて、ここで靴を脱ぎ下駄箱に入れて裸足に。宿泊者もスリッパを下駄箱へ入れる。

すぐ左手前が大浴場。朝の8時半まで一晩中利用できる内風呂で、男女入れ替えはなし。

廊下の突き当たりまで行くと、両脇に有料の貸切風呂がある。50分2,500円。

さらに、ドアから外へ出て進むと露天風呂の棟。

男湯と女湯の間にはガラス張りのお洒落な展望休憩所。

露天風呂の利用時間は夜21時までで、朝は7時から。

新しく小洒落た脱衣所で、L字カウンター的な洗面台。いくつかアメニティも置いてあるけど、日帰り入浴してるからか空のものもあった。

ロッカーは広めで鍵付き。

脱衣所から出ると目の前に大きな濁り湯の湯船。

右手に洗い場があり、屋根もついてて、シャワーが4つ。

脱衣所から出た正面の湯船の上は、お洒落屋根で雨は避けない。

周りに植えられている植物は雲仙特有の植物で、雲仙を堪能してもらいたいとの青雲荘の思いが込められているのだそう。

脱衣所を出た左側にも洗い場があり、こちらの方が広々スペース。軽い仕切り板付きでシャワーが5つ。

湯船への出入り口は、3箇所に手すりがある。右奥だけ屋根があるけど、湯口が近いので少し熱めエリア。

脱衣所の出入り口付近の一番左側の手すりのところから、湯が外へ流れ出るようになっていて、床石が茶色に染まってる。

段差の足場はもわっと湯の花が舞い上がる。グリーンがかったグレーの乳白色の湯。小地獄源泉はpH 3.85の弱酸性の単純硫黄泉。湯の花は見えなくて、クリーミーに溶け込んでる濁り湯。

源泉温度63.5度で、湧き水を加水する場合があると掲示されてる。

まるで地獄が湧いてるような湯口の中は52.5度弱。溢れ出てるところで47.5度だったので、ここで加水してるのかな。湯口付近は41.5度と熱いけど、湯尻まで離れれば41度割れで心地よかった。

“地獄”は公的な所有物が多いらしいけど、この小地獄は珍しい民間所有の地獄。青雲荘の自家源泉で、なんと毎日換水し掃除をしている源泉かけ流し。湯をためるのに、露天風呂で6時間、内風呂で2時間かかるのだそう。

内風呂は一晩中入ることができるので、時間を選べば独泉も。かなり広い浴室。この湯船のお湯を毎日入れ替えてるなんて、凄すぎる。1日の湯量が440tとあるから、毎分305ℓの湧出量なのかな。湯量が豊富じゃないとできない。

雲仙温泉全体で1,000tだと思うから、相当な湯量の小地獄源泉。

2面の壁にずらりと並ぶシャワーは、10個と5個で計15個。深めの仕切り付き。

湯船もものすごく大きくて、手前にはほんの気持ち仕切ってあるエリア。奥より少しぬるめで40.5度くらい。

湯口近くでも40.8度ほどで入りやすく調節してあった。

奥の窓際には寝湯が2つ。

光の当たり具合なのか、グレーにもブルーがかってるようにも見える濁り湯。

湯の花が舞ってるようにも見えはするんだけど、細かすぎる粉のような白い湯の花なので、クリーミーに溶け込んでるイメージ。

ゴムが焦げたみたいな香ばしいねっちょりした硫黄臭。ねっとりぎゅうぎゅうの肌触り。

湯口からは55.5度の源泉が注がれてた。濁ってて見えないのだけど近くから水が出てるみたいで、すぐに適温になる感じだった。

排湯溝は2ヶ所あり、さらさらとかけ流されてる。

高い天井で、男湯と女湯はおそらくあそこで繋がってるのかと。

熱すぎるとお湯を味わうことさえできないので、適温に調節してくれててゆっくり入れて良かった。

雲仙温泉には30もの地獄があり、温泉宿は雲仙観光局で20軒。今回で4軒目。源泉もそれぞれ全然違うから、どの宿のどの湯船がいいのかな。

 

雲仙温泉 青雲荘
★★★★
単純硫黄
63.5度
pH 3.85
305?ℓ/分
内風呂(男1女1)露天風呂(男1女1)貸切風呂2
加温循環消毒なし 加水あり?
2025.4 宿泊

コメント

error: Content is protected !!