有馬温泉 高山荘華野(兵庫)

有馬温泉は日本書紀に記される日本最古の温泉。枕草子では日本最高の名湯と評され、鉄分、塩分などミネラルが豊富で、日本三大薬湯のひとつでもある。

初めて六甲有馬ロープウェーでアクセス。帰りはタクシーで30分ほどの伊丹空港から。

ロープウェーの有馬温泉駅にも送迎に来てくれる。有馬温泉 亀の井ホテル 有馬(兵庫)-温泉手帖♨︎ の前を通り、5分かからず到着。

温泉街を見下ろす高台にひっそりと佇む創業70年の老舗宿、高山荘華野。20段の石段を登ったところが玄関。

大浴場「星の湯」はラウンジの上階に位置し、一旦フロントまで来て、ラウンジ手前の階段を上がる。

ちょっとした湯上がり処があり、お水が置いてある。

利用時間は夜24時までで、朝は6時から10時まで。男女入れ替えはなかったと思う。

化粧水などのアメニティもドライヤーもある清潔な洗面台。

脱衣棚の他に鍵つきロッカーもある。

12歳以下の子供は利用できない、大人のためだけの宿で、全17室と部屋数も少なく、独泉だった。

2018年にリニューアルした展望大浴場。金泉と銀泉の両方を備えてる。

洗い場にはシャワーが6つ。

ガラス張りの浴室からは、有馬の温泉街が見下ろせる。

オレンジ色の濃く濁った内風呂は、極楽泉源を使用した金泉。何組か先客いても気にならないくらいのサイズだけど、部屋数多くないから、人とかぶらなかった。

左端のここが湯口で、じゅわじゅわと泡を伴って注がれてる。加温循環ありのようで、湯船は40度。

極楽泉源の源泉温度は98度。先月の有馬温泉 ホテル花小宿(兵庫)-温泉手帖♨︎ と同じ。泉質はナトリウム-塩化物泉だけど、ザ有馬温泉の塩と鉄に、殺菌作用のあるメタホウ酸も多く含んでる薬湯。

ざらりとした粉っぽい肌触りで、ひりひりちりちりしてくる。

かけ流しじゃないけど、加水はしてないとのこと。循環とかけ流しの併用で、溢れた分だけ注がれてるのか、湯尻から溢れ出る湯で、ただれたような析出が育ってる。

露天風呂には銀泉のラドン泉。

小さめの伊豆石と檜の湯船。

2人サイズで、知り合いなら3人入れなくもないけど。

湯口で41度、湯船は39.5度ちょいのぬる湯。27度の放射能泉を加温してる。加温循環で、これくらいの湯温にとどめてるの有り難い。

きゅっきゅときしむような肌触り。完全な循環で消毒臭も気になる。

「山朱萸」という温泉付きの部屋。

部屋の両側から浴室に行ける造り。

脱衣所側の出入り口にシャワー。天井にもシャワー付いてるやつで、おしゃれ過ぎて使い方分かりづらく、何度か上から浴びる事態に。

なんと金泉と銀泉の両方の湯船が付いている大贅沢な部屋。

六甲山の山並みと有馬の温泉街が見渡せる。眼下にのぼる湯煙は天神泉源。

金泉も銀泉も加温循環だけど、溢れた分だけは補充される感じ。

こんなに⁉︎って思うほどのオレンジ色に酸化した金泉。元は透明な源泉。

透明な洗面器だったので、湯色が分かりやすい。

湯口も鮮やかなオレンジ色で、触るともちろん色が付く。

通常は湯口からはほぼ出てなくて、湯船の中の側面からかなりの勢いで湯を出し循環させてる。濃いから撹拌が必要なのかな。

湯が減ると、湯口から足されるしくみ。女性1人くらいだとあまり溢れないので、洗面器で少し湯を出すと、足してもらえる。冷たくはない程度のぬるい湯が出てくる。ちりちり感が大浴場より弱い気がする。

銀泉も循環で、湯が減ると湯口から足される。

循環のふわり感が嫌な感じじゃなく、消毒臭も気にならない。

銀泉は大浴場と違う源泉だった。けど、ほぼ同じ住所のラドン泉,1号源泉。源泉温度が14度と、2号源泉より10度以上冷たい冷鉱泉。

ベランダに部屋風呂のパイプが通ってて、金泉と銀泉の2本。こんな様子ってなかなか見られない。

有馬温泉で5つ目のお宿。貴重で贅沢な部屋風呂体験だった。

 

有馬温泉 高山荘華野
★★★
[極楽泉源]
ナトリウム-塩化物泉
98.1度
pH 7.1
66ℓ/分(掘削自噴)
[ラドン泉,1号]
単純弱放射能泉
14.6度
pH 6.94
163ℓ/分
[ラドン泉,2号]
単純放射能泉
27.2度
pH 7.26
71ℓ/分
加水なし 加温循環消毒あり
2025.11 宿泊

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