そうだ山温泉 千年の美湯 和 yawaragi(高知)

雪割桜の季節に再訪。宿から300mって看板あるけど、もうちょっと遠い感じがする。登り坂だし歩くのはきつそうだけど、車だとすぐ。

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2月末の雪割桜に合わせて予約してたのだけど、桜の開花が想定外に早かった。一週早めようにも満室で予約変更できず。先週、松葉川温泉 ホテル松葉川温泉(高知) – 温泉手帖♨︎に宿泊し、桜だけはとりあえず満開を見に来た。

今週は当初の予定通りのそうだ山温泉。桜はかなり散ってた。でもせっかくなので早起きして、朝日と桜を撮りに。花が散ってガクの濃いピンクになってるのも綺麗だった。

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温泉は朝8時から22時までしか入れないので、前回同様に檜の半露天風呂付きの離れのせせらぎ。

玄関にはすっかり成長したふきのとう。

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外はしっかり雨。窓を全部開けてると寒いくらいなので、大浴場の露天風呂は寒いかも。

窓を2方面、開放することができて、目の前の川のせせらぎを眺めながら浸かることもできるし、もちろん閉め切ることもできる。

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ふわとろの肌触りでぬるぬるの湯感触。硫黄の香りは感じ取れないのだけど、湯加減調整できるし、清潔だし、やっぱりこの湯船が最高に気持ちいい。

勢いよく湯を出すからか、檜だからか分からないけど、泡付きもある。

前回見た温泉分析書の湧出量は毎分73ℓだったけど、温泉雑誌にアルカリ硫化泉が毎分360ℓ自噴してるって書いてあった。それだとカランもシャワーもぬるぬるのアルカリ泉を使ってくれてるの納得。

今回は大浴場には行かず。

★★★★

2020.2.29 宿泊

♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎

美しいリアス式海岸のある須崎市の桑田山山麓にある温泉地。

高知駅から土讃線で約1時間の吾桑駅が最寄りで、駅からはタクシーで5分ほど。

高知空港からはレンタカーで1時間かからない。高知自動車道須崎東ICから5分ほど。

平安時代、弘法大師が岩から流れ出る水を「くすり水」と名付けて村人に伝えたのが桑田山温泉の始まり。

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桑田山(そうだやま)の名前の由来も、弘法大師がこの山に登った時に「花に染んだ山」と言ったことからだそう。

男湯の名前の意味が分かった。

雪割り桜で有名な山。花に染まる美しき山から、染んだ山、そうだ山。

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女湯はべっぴんの癒し湯。千年の美湯と宿名にもあるように、平安時代からの四国随一の美人の湯。

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大浴場は山荘とも離れとも別棟。一度外に出て歩いて行く。男女別で入れ替えはなし。夜は22時までで、朝は8時からと入浴時間が限られている。

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日帰り入浴客がかなり多い。時間は9時から21時までで、大人は700円。宿泊者だけの時間は朝と夜の1時間だけ。

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20度に満たない源泉なので、薪(木質バイオマス)ボイラーで沸かして利用している。離れの横に建ってたこの設備っぽい。だから、入浴時間が限られてる。残念だけど。

宿泊者だけの時間に独泉だったので写真撮らせていただきました。ほんとは禁止。許してください。

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入浴棟は土佐檜、杉、虎斑竹などで造られていて、脱衣所も新しくて綺麗。ロッカーは鍵付き。

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シャワーは6つだったかな。贅沢にも嬉しいことに、洗い場のカランは水もお湯も源泉。シャワーを浴びてるときもアルカリのぬるぬるを感じられる。

大量に自噴してるからできると掲示があったけど、湯船の源泉は掘削動力揚湯だから、別の源泉があるのかな。分からないけど。

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湯船は3つで、内湯が1つに露天風呂が2つ。露天の檜風呂以外は循環濾過している。

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内湯は消毒臭がきつく、ぬるぬる感も弱い。湯温は42.5度。入る気しなかったけど、意外にも入ってる人多い。露天風呂がぬるめだからか、重宝されてた。

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女湯の露天風呂は、浴室のすぐ外に。手前が源泉かけ流しの檜風呂、奥にあるのが渓流沿いの露天風呂。

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男湯の露天風呂は、川にかかる橋を渡って行くそう。

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こちらが源泉かけ流しの檜風呂。「微睡み(まどろみ)の湯」。

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こじんまりした四角い湯船。2人くらいならストレスない大きさ。でも、混んでる時には4人とか入ってた。まどろみづらい。

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低温風呂と書いてあるように、ゆるく加温した湯をかけ流してるので38度弱から38.5度くらい。いつまでもまどろんでいられる。

とろんとろんの葛湯のような湯で、きゅきゅっと片栗粉のような肌触り。でもぬるぬる。かなり気持ちいい。

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無数の小さな白い湯の花と紐状の湯の花がふわふわ舞ってる。

夕方は湯も荒れてた。翌朝フライング気味に8時ちょい前から一番風呂を堪能。日帰り入浴客が来る9時まで入ろうと思ってたけど、檜風呂に入る人ほとんどいなくて、結局1時間半まどろみっぱなしだった。

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もう1つの露天風呂は渓流沿いに、広めの湯船。滑りやすいので、一本木の手摺りがある。

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加温循環濾過。湯温は41度。

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湯量の問題で循環濾過してるのかなと思ってたけど、それもあるんだろうけど、日帰り入浴客の多いこと多いこと。あれだけたくさんの人が長時間入ること考えたら、やっぱり消毒した方がいいよな。残念だけど。

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露天風呂はそれほど消毒臭気にならなかった。硫化水素臭は感じない。

湯量は毎分73ℓ。そんなに多いわけじゃない。湯温が18度しかなくて、溶存物質も少ないので、泉質名は付かず、単純温泉とかアルカリ性単純温泉とも言えない。pH 9.6もあるのに。こんなにぬるぬるの気持ちいいお湯なのに⁈と驚いちゃうけど。

メタホウ酸が規定の5mg以上含まれているので、温泉法上の温泉に定義される。

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泊まったのは離れの客室せせらぎ。川の音と書いてせせらぎ。半年くらい前に予約した。大浴場の入浴時間が短いので、どうしても離れじゃないと駄目で。

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こんなに川が近い部屋初めてかも。

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沢蟹が歩いてる。

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川沿いに広いウッドデッキがあり、小川のせせらぎや四季折々の風景が楽しめる。今は美味しそうに熟しかけた柿を小鳥が啄んでる。

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戸建てタイプの離れは3室。この川の音は檜の半露天風呂が付いていて、部屋は和洋室。

メジャーな温泉地やお洒落有名宿の半分以下の価格。驚く安さ。

檜や、虎斑竹が至る所に使われている。窓を閉めることも、目隠し窓っていうのかな、格子状に開けることもできる。

しかも、こんなに自然が間近で虫だらけでもよさそうな環境なのに、ほとんど虫がいない!

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蛇口をひねると、50度くらいまで加温された湯が出てくる。溜めて少しおいておけば、加水しなくても好みのぬる湯で入れる。しかも一晩中。チェックアウトは11時なので朝もゆっくり味わえる。

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翌朝、大浴場の微睡みの檜風呂を充分堪能して部屋に戻ると、ハンモックに揺られながら「今日帰らないでここに泊まる」と駄々こねてる大人がひとり。そうか、そんなに気に入ったか。遥々高知だけど、また来られそう。

 

そうだ山温泉 千年の美湯 和 yawaragi
★★★★
温泉法上の温泉(メタホウ酸を有する)
18.3度
pH 9.6
73ℓ/分
内風呂(男1女1)露天風呂(男2女2)
加温あり 加水循環消毒なし(露天風呂の檜風呂のみ)
2019.10.19 宿泊

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