常磐道の那珂インターから国道118号を北に約50分。電車の場合は、最寄駅の袋田駅まで水戸から水郡線で80分。日本三大瀑布のひとつ袋田の滝のすぐそばに湧く袋田温泉。

袋田温泉の歴史は平安時代から。田んぼから自然に湧き出る温水は「田毎(たごと)の湯」と呼ばれていたそう。
江戸時代には桜田門外の変の首謀者、関鉄之助が匿われて温泉療養していた地。この桜岡家の跡地に建つ宿へ。

思い出浪漫館は元 袋田温泉ホテルで、初代社長は茨城交通の経営者。「名勝袋田の滝の近くに自噴温泉を」と昭和10年に発掘開始、1年半かけて353m掘削したところで温泉が湧出し、ホテルを開業。いつのまにか枯渇して言い伝えだけになっていた温泉が昭和11年に茨城県初の自噴温泉として再興されたのだそう。

部屋から宿の横を流れる滝川が見える。この滝川沿いに渓流露天風呂がある。

左手に見える葦簀で囲まれたところ。
温泉は、この渓流沿いの露天風呂と、露天風呂付きの大浴場の2箇所。どちらも男女別で入れ替えはない。
渓流露天風呂は、一旦外に出て行く。夜は22時までで朝は6時から。
女性用大浴場の奥に渓流露天風呂出入口がある。

外用のスリッパに履き替えて行くのだけど、建物の中で履くスリッパとの違いがよく分からない。ので、夜はそのまま行っちゃった。早朝はなんとなく履き替えたけど、瓜二つのスリッパ。

内廊下に入る。ここからの通路はずっと屋根がある。途中、休み処的な椅子もある。

ここが男女別の出入口。

脱衣所まで結構遠い。脱衣所出てすぐ左側にカランと桶があるけど、微妙な位置過ぎて誰も使えない。

大きな岩があり、葦簀に囲まれた露天風呂。

葦簀がない一部分から川が見える。

手間の岩の間から出ている湯は、男性風呂へ注がれている。

女性風呂の湯口はまた別のこちら。

岩を伝って流れてくる湯の温度は44度。加温したかなり熱い湯がかけ流されている。
渓流露天風呂は源泉かけ流しとのことだったので、40度のぬる湯だと思っていた。ものすごく残念。湯口から離れたところでも42度超え。

葦簀の間からも川の流れが見える。夜はライトアップされてた。

予想外の熱さでがっかりが拭いきれない。とぼとぼと長い廊下を上り歩いて、本館へ。

大浴場は25時まで(露天風呂は24時まで)で、朝は5時から。大型ホテルなのでかなりの客数。25時まで開けてくれてても絶えず人が行き来してる。一瞬だけ独泉だったので、失礼して。

加温循環の42度の湯。つるつるのアルカリ泉だけど、消毒臭が気になる。手すりの右側は浅い湯船。
露天風呂は42度ちょっとで少し熱め。

左側が一部ジェットバスになってる。内湯と同じように右半分は浅い。

源泉は40度。加温循環するにしても、せめて熱過ぎないようにしたらいいのにな。
自噴温泉と掲示があったけど、分析書には掘削・動力揚湯とある。

部屋にも檜の露天風呂が付いてるけど、やっぱり加温循環されたお湯で熱め。

調整できるか問い合わせたけど、シャワーで加水してくれと。

源泉かけ流しも、加温・循環してるけど、差し湯は源泉という解釈かな。

補足しておくと、渓流露天風呂の男性風呂は、湯船の中でもぬるい場所がありかなり快適だったそう。
大浴場の入浴時間も長めだし、消毒臭が気にならない方ならつるつるのアルカリ泉楽しめるのでは。
袋田温泉 思い出浪漫館
★
アルカリ性単純泉
40.2度
pH 8.9
180ℓ/分
男女別 露天風呂付き大浴場、渓流露天風呂
加水なし 加温循環消毒あり
2019.5.18 宿泊



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