1200年前から続く山陰最古といわれる温泉。湯治場として盛んになり、温泉の効能をより多くあやかるために、柄杓で頭から湯をかむる「ゆかむり」という独自の入浴方法が奇習として残る岩井温泉。
鳥取空港からも鳥取駅からも、車で約30分。行きは飛行機で来たけど、帰りはスーパーいなばで岡山まで南下して新幹線で。
湧き出る温泉は硫酸塩泉。皮膚病が治る傷の湯として開湯した歴史がある。
岩井屋は創業130年、江戸時代末期から続く山陰最古といわれる温泉旅館。
12時半に宿に着くという暴挙に嫌な顔ひとつせず気持ちよく対応してくださった。温泉街をぶらりと散策して、結局13時過ぎにはチェックインさせていただいた。日帰り入浴しながら15時を待つ予定だったので、親切な対応に感謝!
大浴場は男女入れ替え制の2つ。片方だけ露天風呂がある。 それに、貸切風呂。すべて24時間入浴可能。
ちょうど日帰り入浴客が入ってきたので、とりあえず貸切風呂へ。
空いていれば内鍵を閉めて入るパターン。
2人だとゆったり。窓は、曇りガラスを開けても、もう1枚開かない窓があり、外の空気は入れられない。
茶色の湯の花がたくさん舞ってる。入るときは、熱くてちりちりするけど、すぐに慣れてやわらかに感じる。肌にじっとりした湯。湯上がりの肌もじっとり。
ちょっと熱すぎたので、シャワーで冷水を入れながら。湯底と淵が木で、落ち着く湯船。
岩井屋に来た目的は、足元湧出の湯船と松葉ガニ。
岩井屋名物、源泉長寿の湯。これが足元湧出。湯底に敷いた松板の真下から湧く温泉をそのまま味わえる。
20時で男女入れ替えなので、女性は日帰り入浴だとこの足元湧出の湯船に入れる。宿泊の場合は、着いてから20時までになにがなんでも味わっておかなければいけない!
自然湧出の天然掛け流しで、もちろん飲泉もできる。
大きな湯船の真ん中あたりが胸まで浸かる深い浴槽。周りは岩で座って入れる浅い部分。
高い天井の設えも開放感と情感を味わえる。
こちらの大浴場には、露天風呂の背戸の湯がある。
ちょっと熱い。
源泉長寿の湯と男女入れ替え制のもう一つの大浴場が祝いの湯。もちろん源泉そのまま掛け流し。シャワーやカランの湯も温泉。
深いところは胸近くまである。
朝は、少し湯温が低くくて、いいあんばいだった。
思えば、お風呂まではそんなに近くない。3階から1階まで階段降りて、玄関ロビーの前を通り渡り廊下を歩いて。
なのに、フットワーク軽くお風呂に行ける。なんだろう。床はほとんど畳で、階段は絨毯張り。裸足で気持ちよく歩ける、エレベーター使わない、とかがあるのかな。
足元湧出の新鮮なお湯に24時間入れる。肌にじっとりとしたいいお湯。もう少しぬるかったら最高なのに。
地元網代港で水揚げされた松葉ガニを堪能。
岩井温泉 岩井屋
★★★
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
49.8度
pH 7.1
630ℓ/分
男女入れ替え 内湯2 露天風呂1 貸切1
加温加水循環消毒なし
2017.12.2 宿泊
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