大分空港から車で1時間弱の由布院温泉。湧出量と源泉数が全国2位の湯量豊富な温泉地。でもほとんどが単純温泉でお湯に特徴がなく、純粋な源泉かけ流しも多くないイメージ。
そんな中でも、由布院温泉 亀の井別荘(大分)-温泉手帖♨︎ の美味しいご飯に満足し、由布院温泉 束ノ間(大分)-温泉手帖♨︎ の ブルーの湯と朝ごはんに満足し、他の宿を開拓する気もなかったのだけど。
別府の鉄輪温泉 湯治柳屋(大分)-温泉手帖♨︎ のイタリアンのシェフが由布院の山荘 無量塔にいらしたと聞き、きっと美味しいご飯が食べられるはずと、頑張って予約をとってみた。
全12室の離れの宿なので、なかなか予約が難しい。希望の部屋に連泊は無理で、一泊ずつ。しかも数時間外出してなきゃいけないという、ちょっと残念さ。
宿としては1992年の創業。新潟をはじめ各地の古民家を移築再生した5棟6室、2004年に新築したモダンな離れ2棟4室など、全室お風呂付きで大浴場はない。
初日は「楽」というお部屋。古民家の柱や梁を使用してオープン時に新築した建物。
とても清潔で広々した綺麗な脱衣室の奥に、
広々した綺麗な浴室。客室案内の間取り図は丸い湯船の形で、以前は丸い木の湯船だったみたいだけど、新しくリフォームされてる。これは清潔で快適。
シャワーは2つ。
湯船もとても大きい。
木の縁から湯が溢れ出ていて、入る前から気持ちいい。
ガラス戸は開閉できて、
開けると露天風呂感があるけど、冬なので内風呂でいい。
ふたりでも充分な広さの大きな湯船にひとりでゆったり。
湯船に浸かるとざばざばと溢れた湯が洗い場を流れ、シャワーの下の配湯口が間に合わなくてぼこぼこなる。
初めはふわりとするけど、じっとり肌に馴染み、沁み入るようなお湯。
湯口を指でなぞると焦茶色の粉が溜まってるのが分かる。
湯の中には焦茶色の湯の花がぽつり。自分の身体の上の見える範囲にこのサイズの湯の花が1つから3つくらい舞ってる。舞うというか、浮遊してる。
湯口は49度から51.5度くらいで、湯船は41.5度前後。湯温調節のためのカランがあるけど、この日は手を加えなくてもちょうどよかった。
湯温も清潔さもすごく良くて、何度も何度も入った。
泉質は単純温泉なんだけど、少し鉄分を含みほんのり黄色がかったお湯。天然の保湿成分メタケイ酸が189mgと多く含まれてる。
翌日の部屋は「相」。
広くて綺麗だけど、昨日の部屋のお風呂と比べると気持ち良さが少し負けてる。こちらの方が古いのかな。
やはりシャワーは2つ。奥のガラス戸は開閉できる。
湯船の上も天窓になっていて、自然光が入る造り。
今朝までの部屋と同じ感覚でざぼんと入ってしまい、熱くて驚いて飛び出た。45度近くあったので、勢いよく加水して41.5度割れにして。
湯口もこちらの方が年季が入ってる。
ベージュと白のぶつぶつ析出物も多い。焦茶に色付いた湯口には、ざらりとした湯の花がしっかり溜まってる。
湯口は58度弱。こちらの部屋の方が貯湯槽に近いのかなと思ったけど、加水と加温ありと記載があったので、もうどちらがどうかとか分からない。
敷地内の源泉で64度もあるのに加温が必要なことってあるのかしら。
加水しながら入るので余計にばっさばさ縁からかけ流し。
ご飯美味しかった。特にお鍋が期待以上に美味しかった。ラウンジのTan’s barも良かった。
2日目の部屋は2階にベッドルーム。吹き抜けになっていて、1階の暖房で2階がものすごく暑い。もちろん暖房付けず、半袖で布団かけずの汗だく。朝がた、冷房つけたらいいのかと気付いて少しマシにはなったけど。部屋選び超重要。
由布院温泉 山荘 無量塔
★★★
単純温泉
63.9度
pH 8.4
客室風呂12
加水加温あり 循環消毒なし
2023.12 宿泊
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