山形駅から蔵王温泉バスターミナルまでバスで40分弱。バスターミナルの目の前の宿がつるや。温泉街の始まりの端っこ。
2階にフロントがあり、階段もあるけど、1階から2階へ行く専用のエレベーターもある。
最近、宿名入り浴衣率高い。いいな、名入り。前はつるやホテルだったのか。
大浴場と4つの貸切風呂があり、いずれも4階に。あ、2階がフロントだと思ってたけど、館内図だとフロントを1階としてる。
建物が2棟あり、それぞれのエレベーターなので乗り継ぎを要する。
大浴場は奥の方の棟にある。翌朝の9時半までずっと利用でき、男女入れ替えもなし。男湯と女湯の間に冷たいお水が置いてある。
部屋の湯呑みも同じのだけど、つるやの名入り。
全41室で、JTB御一行様とか、食事処を通ったときの人の感じからしても、かなりの人数が泊ってそうだったけど、お風呂で全然かぶらない。温泉好きの団体ではなかったのかな。
脱衣所の籠はゆったり置いてあり、真ん中にベンチ。洗面台には化粧水などのアメニティもある。
浴室の戸を開けると目に飛び込んでくる水色の綺麗なお湯。右手に洗い場。
シャワーは6つで、山形名物の冷たいシャンプーがある。
男女それぞれ、内風呂と露天風呂がひとつずつ。大きな内風呂は中はタイルで縁と湯口が木造り。木の縁から湯が溢れ出てる自然のままのかけ流し。
浴室の床もタイルだけど、壁や天井は木造りで風情がある浴室。
透き通った綺麗な水色。タイルの色なのかとも思う。
湯口のそばのタイルを見ると、水色かと思いきや、生成りのタイル。
湯口の木とタイルにまぶれつく白い湯の花の析出がたまらん。年輪のよう。
目から下しか濡らさないよう気をつけてるけど、なぜか目に入ってしまう飛沫が目にしみる。
蔵王という感じのpH 2.0の強酸性。濃い酸味。ふわりとするけど、きゅうっと肌に吸い付く酸性泉。泉質は酸性・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉。
源泉温度は55.8度で、湯口は53度。湯温はチェックイン直後は42度だった。300mほどの距離の大湯の裏、蔵王温泉 深山荘 高見屋(山形)-温泉手帖♨︎ の前に自噴の自家源泉を持ってる。宿はかつて今より源泉に近い、上の方に位置してたみたい。
この地図の中央の赤い矢印のところ。今の宿は下方の現在地のところ。
透明な水色のお湯に白い湯の花がたくさん舞ってる。殺菌作用があり、皮膚病ややけどに効くけど、少し熱くてゆっくり堪能できないのが残念。
露天風呂は少し小さめ。
ものすごい透明感のある綺麗な水色。全く酸化してない新鮮な源泉なんだろうな。ほぼ毎日完全換水して掃除してるみたい。
チェックイン直後は足場の石の階段もくっきり見えてるけど、翌朝は3段目の石はほぼ見えない濁り具合だった。
長めの庇で少し守られてる露天風呂。
こちらもどんどん排湯パイプに湯がかけ流されてる。
湯口は52.5度。絞られてはいるけど、内風呂よりさらに熱く、43.5度。ひえ〜。翌朝は44度超えてた。
しゃがめないほどの熱さ。もう一つパイプがあり、こちらからは41.5度弱のぬるめ、ってぬるくはないけど、湯口よりははるかにぬるい湯が注がれてる。
これ内風呂からなのかな。
湯船の中にこんな大きな穴があったら、ざばざば湯が逃げそうだけど、見えない部分が上に上がってて、湯量の調整が出来てたりするのかな。
夕食後に来た時は、内風呂の熱さ44.5度。1番熱い辺りは45度という、恐怖の熱さ。湯揉みされてないからかな。
そして、夕方熱くて入れなかった露天風呂。思い込みを捨て去り、力を振り絞って露天風呂に行った自分万歳。なぜだか41.5度の適温だった。自然湧出の源泉の自由さよ。
貸切風呂はフロントがある道路側の棟の4階にある。1回50分間無料で、チェックイン時に時間を決めて予約。
手前に「恵の湯」、
階段を降りたところに「北斗の寝湯」、「木の香の湯」。さらに少し下がったところに「洞窟湯」。
4箇所から選んで予約した木の香の湯へ。時間になったら直接行って、中から鍵をかけて入る方式。
広くはないけど、洗面台もあり化粧水なども設置してある。
浴室にいっぱいいっぱいの大きな湯船。角部屋で2面に窓がある明るい総檜造りの浴室。
縁からどんどん溢れ出てかけ流されてる。
湯船の中は手前に段差。底がぎりぎり見えないくらい濁ってる。
湯温は41.5度弱と大浴場よりぬるい。湯口も46.8度。先に行った大浴場が内風呂も露天風呂も熱くて、あまり堪能できなかったので有り難い。粉っぽい硫黄の匂い。
ふんわりしたお湯はふわふわつるつるの肌触りのあと、きゅうっときしむ。お尻がつるっつる。
窓を開けると外気が心地いい。温泉街を歩いてたときは暑く感じたのに、木々の間を通って入ってくる風は少しひんやりしていて、極楽。
湯から上がったあと、ちくちくが加速してきて、きゃー失敗した⁈流して出るべきだった⁈と後悔した。ちくちくちくちく。保湿とかしたあともう一度入るのはめんどくさいので、ちくちくに耐えた。さすが蔵王の強酸性泉。
蔵王温泉 五感の湯 つるや
★★★★
酸性・含硫黄–アルミニウム–硫酸塩・塩化物泉
55.8度
pH 2.0
180ℓ/分
内風呂(男1 女1)露天風呂(男1 女1)貸切風呂4
加水加温循環消毒なし
2025.6 宿泊
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