再訪。2年半ぶり。岡山の水害の影響があり、宿泊客は1組。名宿名湯を貸切できてしまった。
浴場が地下にあるため、床上1m以上浸水したが、3日で営業再開したそう。
まだ貸切だと知らず、誰もいないうちに立湯を堪能しようと、急いで地下へ。
立湯の浴場の雰囲気がすき。薄暗くレトロで、でも清潔。
立湯は狭いので、誰かと一緒はちょっとストレス。ひとりだと座ったり立ったり、湯がぷくぷくと沸いてくるところ見つけたりと楽しめる。
手すりにつかまり、1番深いところは胸までの深さ。
圧力のせいかお湯が重たくしっかりしていて、浴感はつるつる。
湯温は42度。熱いけど、気持ちいい。
夏場は湯温が上昇してしまうらしい。冬場は逆に下がるから少し寒いと女将さんが言ってたけど、冬場はちょうどいい。全然寒くない。
前回立ち入らなかった貸切風呂の一つ、泉の湯。同じ地下の並びにある。
独特の雰囲気。湯温だけ確認。42度超え。実際浸かると狭いし余計に熱く感じるかも。
どの浴場も清潔で、がんがんかけ流されてる。
地下には飲泉場もある。癖がなく飲みやすい源泉。
食事の時に出る食前酒みたいな食前の一杯にも、奥津荘の源泉が出る。
冷やした源泉もある。
貸切風呂は一階にもう一つ。一つだけ離れた場所にあり、源泉を引っ張ってるので1番ぬるい。
札を裏返して入浴中にし、内側から鍵をかけて入る。
この浴場だけ外の景色が見える。吉井川が見え、外の空気も入り心地いい。ぬるいといっても42度。
ここみたいに洗い場側にお湯がかけ流されている浴場すき。歩く部分が清潔でいいし、何より足の裏が暖かくて気持ちいい。
父は部屋から近いこの川の湯だけ入ってた。鍵湯と立湯が有名なんだよと言っても聞かない。
夜の8時から女湯が鍵湯。夜中じゅう入れる温泉がひとりで貸切とかすごい。
立湯より広い浴場。湯船も。
鍵湯は44度と熱く、一瞬しか入らなかった。ただ、お湯が新鮮で柔らかいからか、ちりちりしたり、飛び上がるような熱さとは違う。
窓から虻が入ってて、まんまと噛まれたので恐怖で急いで脱出し、こっそり立湯に入った。
湯上りの肌はしっとりするする。
前回と同じ部屋に泊まったけど、雪の吉井川とは全く違う風景。
湯温的には絶対冬がいい。
★★★★
2018.8.9宿泊
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岡山空港からは約90分ほど、津山駅からはバスで1時間。今回の美作三湯の旅の最後、奥津温泉。
吉井川に架かる奥津橋を中心に温泉街があり、河原に露天風呂が2つある。片方は「洗濯湯」と呼ばれ足踏み洗濯が有名。
江戸時代は津山藩の湯治場だった奥津温泉。大正15年の奥津の大火で消失するまで、錦泉楼という屋号で営業していた奥津荘。現在の奥津荘は、昭和2年創業、建築の基礎は当時のままの昭和の木造建築。
奥津荘はなんといっても足元湧出。私の温泉好きをぐぐっと深いところへ導いたきっかけの温泉。
毎分247ℓも自墳する豊富な湯量。一切の加水、加温や循環もなく、足元湧出が故に全く酸化(劣化)していない温泉。
「鍵湯」「立湯」は奥津荘の創業前は吉井川の川底。川底から温泉が湧いているところに浴槽を造り、自然のままの状態でお風呂として利用している。
そのため、底の岩(花崗岩)は現在でも外を流れる吉井川の川底と一枚岩として繋がっているらしい。(風呂の写真は宿 HPより)
400年程前、津山藩主の森忠正公が森家専用の湯船にし、番人を置き鍵をかけて一般の入浴を禁じたことから、村人から「鍵湯」と呼ばれたのがこの湯船。
奥津にゆかりのある偉人たちも愛した湯。
吉井川によって自然と造られた岩のくぼみを活かし、立ったまま入浴できるほどの深さがある「立湯」。深いところは120cm。無色透明なので、湯面から底がはっきりと見える。
42度という適温の温泉が自噴しているなんて奇跡。アルカリ泉で柔らかなお肌つるつるの湯。もちろん飲泉もできる。
奥津荘のお料理は『旬』と『奥津』という土地を楽しめるよう、食材は岡山県産、奥津産のものを中心に使用したいくつかのコースがある。
そずり鍋という、骨の周りに付いた肉を削いでいただく郷土料理の鍋が超いい。
急に雪。県北なんだなぁ。奥津温泉からほんのちょっと南下したら、全く雪なし。
赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された吹屋の町並み。晴天だった。
奥津温泉 奥津荘
★★★★★
単純アルカリ泉
42度
pH 9.1
247ℓ/分
男女入れ替え内湯(鍵湯、立湯)貸切2
加温加水循環消毒なし
2016.2.6宿泊
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