月山の麓、銅山川沿いに風情あるたたずまいの旅館が軒を連ねる静かな温泉郷、肘折温泉。
山形新幹線で3時間半。岡山より遠い。終点の新庄駅からは宿の送迎車で40分。
昨日の秋田の記録的な大雨で秋田新幹線こまちは運休。部屋の真下の銅山川ものすごい増水。
開湯の歴史は807年、2007年には開湯1200年を迎えている古くからの湯治場。「肘折」という名の由来には、肘を折った老僧がこの地のお湯(共同浴場 上の湯)に浸かるとたちまち傷が癒えたことなどから。
選んだ宿は、湯宿 元河原湯。日本秘湯を守る会。肘折温泉の共同源泉以外に、ぬるい自家源泉を持つことが決め手。
貸切風呂「かわら湯」はこの自家源泉だけのかけ流し。ただ、熱交換器で加熱しているみたい。時期によるのかな。
事前に予約できるプランを選んで、到着後すぐに入れるようにした。いひひひ。1番風呂。
夜10時から朝の8時半までは、フリーで中から鍵をかけて入れる。
茶褐色のにごり湯。鉄分のざらりとした感じのあるしっとりした湯感触。金気臭があり、鉄味、酸味、炭酸味。
鉄分と炭酸ガスの効果か、まさに温まりの湯。塩化物泉で保温効果もある。39度の貸切風呂に入っていても、体感40度くらいの感じ。
遊離二酸化炭素が666mgもあり、泡付きもある。炭酸ガスによる血管拡張作用。多分それで温かく感じるんだろうな。
重曹泉の古い角質を乳化して洗い流す効果もあり、湯上がりはするする肌。メタケイ素も豊富なので保湿効果も。
しょっぱさがほとんどないから油断してたけど、塩化物泉に弱い私の肌は、少ししみて赤くなった。多分普通の人はならない程度。
大浴場は4階の展望風呂。男女別の内湯。
こちらは、共同源泉との混合泉。
とにかく熱い。42度くらいだったけど、泉質上さらに熱く感じる。入るとまず肌がちりりとする。
老若男女みなさん、あ、男性はいないけど、みなさん「熱い熱い」言ってた。湯温を2、3度下げたらリピート率上がりそうだけど。
貸切風呂より色や匂いが薄く感じた。湯温が高いためか。
翌朝は、貸切風呂も展望風呂も昨夜よりはぬるめだった。終日このくらいの湯温だといいのになぁ。
朝は5時半から恒例の朝市。
山菜がたくさん並んでる。蕗味噌買った。宿の食事の山菜もすごく美味しかった。
肘折温泉 湯宿 元河原湯
★★★★
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
38.9度
pH 6.6
内湯2(男女別) 貸切1
加水循環消毒なし 貸切のみ加温あり
2018.5.19宿泊
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