東京から新幹線で1時間半の新白河駅。駅からは1日1往復の湯ったりヤーコン号で1時間半。行きはヤーコン号に乗れない時間だったので、タクシーで1時間。
ブナ林を延々と走りやっとたどり着いた二岐温泉。

天然の川床をそのまま生かした足元湧出の自噴泉岩風呂に入りたくて、大丸あすなろ荘へ。

日本秘湯を守る会、現会長が館主。
土曜の夜中から降り出した雪で、朝には真っ白な雪景色。

早速、足元湧出の岩風呂へ。

宿の建物より少し低い位置に岩風呂の小屋がある。

とても綺麗で新しく清潔な脱衣所。

さらに数段下に降りたところに入口があり、湯船がある。

薄暗い明かりで、洞窟のような雰囲気。

「自噴泉甌穴風呂」は、享保13(1728)年に造られたという、湯舟の底の岩の割れ目から気泡がぷくぷくと自噴している”生きた温泉”。

でこぼこした湯舟の底には、大きなポットホールと呼ばれる穴が3つある。
ポットホールは、小石が水流でころころ転がって削り取られた丸い穴で、昔は川だった証だそう。

湯温は43.5度から44度くらい。熱いんだけど、ホースで水を入れているので、そのホースの先だとなんとか入っていられる。

岩の隙間からぽこぽこ泡が上がり、その辺りがかなり熱い。

香ばしい湯で、湯上がりの肌はさらさらするする。

洗い場の使い方分からず、湯船から桶でお湯をすくって流した。今思えば、蛇口があるのかも。

湯船の湯はここから掛け流されていく。
もちろん湯は湯底から湧いている。
この「自噴泉甌穴風呂」はひとつだけで、11時から15時までは日帰り入浴で混浴。
15時半から3時間が女性、19時から23時までが男性。朝は6時から8時が女性、8時半から10時までが男性と、交互で男女入れ替え制。
内湯は24時間入浴できる。大浴場「あすなろの湯」。

男女別でそれぞれ露天風呂付き。
清潔な広い湯船。

湯温は42度前後で、岩風呂よりぬるくてほっとする。

露天風呂は浅くて44度超え。熱い。外気が0度近いので、分かるけど、分かるけど熱い。

でも、朝に入った時にはそれほど熱くなかった。雪を見ながら入ろうとしたけど、寒くて内湯に戻った。

大浴場は5本の源泉の混合泉。

大浴場とは別の露天風呂が二岐川沿いにもある。

上から見るとこんな感じで、岩風呂の小屋の先に道があり、突き当たりに川が流れてる。

今朝の二岐川。すっかり雪化粧。

露天風呂はここで左右、男女に分かれる。

右手に行くと、目の前が渓流で眺めの良い男性用の「渓流露天風呂」。2つ湯船があり、1つはぬる湯。このぬる湯が景色も湯温も最高らしい。
左手の女性用は「子宝露天風呂」という名前。

温泉のph値が子供を授かりやすい値だからとか。

男女とも23時まで。朝はすっかり雪見風呂。

子宝の湯と岩風呂は単独源泉。

大丸あすなろ荘は6本の源泉があり、すべてやわらかく肌触りのよい硫酸塩泉で源泉掛け流し。

それぞれの浴槽の源泉利用状況がちゃんと掲示してある。
今回の部屋は内湯と露天風呂付き。
びっくりするほど可愛いサイズだけど。

内湯も露天風呂もずっと掛け流されてる。露天風呂はめちゃ熱い。

カルシウム成分が析出してる湯口。

部屋の温泉は、大浴場と同じ5本の源泉の混合泉。
湯量絞って窓開けて入る部屋の内湯が一番適温で、小さいけど一番気持ちよかった。やっぱり湯温だなぁ。
二岐温泉 大丸あすなろ荘
★★★
カルシウム-硫酸塩泉
[自噴泉甌穴風呂]
53.6度
pH 8.8
43.3ℓ/分
[子宝露天風呂]
44.1度
pH 8.3
2.6ℓ/分
[5本混合泉]
53.6度
pH 8.7
103.6ℓ/分
露天風呂付き内湯(男女)渓流露天風呂(男女)自噴泉甌穴風呂1
加水加温循環消毒なし
2018.12.8宿泊



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