赤湯温泉 松島館(山形)

山形県南陽市にある赤湯温泉は、山形新幹線で東京から2時間半の赤湯駅から車で5分ちょっとと、好アクセス。
山あいに温泉地が多い山形県では珍しく、町中に13軒の温泉旅館と4つの公衆浴場が点在している。

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南陽市は比較的雪の少ない地域。今年は暖冬のせいもあって街中に雪はほとんど見られない。

その昔は花街として栄えていた赤湯には多くの飲食店がある。

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新幹線の駅を降りたらこれ。南陽市は市役所にラーメン課がある程のラーメンの町。

前回はいもせ食堂でチャーシュー麺を食べたので、今回は龍上海で赤湯辛みそラーメン。

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1時間並んで頂きました。

さて、赤湯温泉は開湯925年。平安時代(1093年)に源義綱により発見された歴史ある温泉。戦で傷ついた体を湯に浸したところ、たちどころに傷が治り、湯が血で真っ赤に染まったことが赤湯の名の由来。

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天童温泉で食事が美味しい天童温泉 天童荘(山形) – 温泉手帖♨︎に泊まった時、社員旅行でこの宿に行くと教えてもらい、期待して訪れた。

創業は大正初期、小さな旅籠の宿をひらいたのがはじまりの松島館。

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赤湯温泉には「森の山源泉」「森の山2号源泉」「湯川原源泉」の3本の源泉があり、全ての旅館13軒と公衆浴場3軒(とわの湯・あづま湯・赤湯元湯)には「森の山源泉」と「森の山2号源泉」の2つの源泉を混ぜた混合泉が供給されている。毎分一升いくら、という形で買うらしい。

松島館には大浴場はなく、24時間入浴可能な貸切風呂が3つ。8部屋のうち3部屋に半露天風呂が付いてる。お湯の使い方が上手い。

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まずは部屋のお風呂。脱衣所から少し下がった内湯。

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こじんまりとした湯船から湯がかけ流されている。

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源泉が熱めなので、熱かったら加水して下さいとのこと。60度もあれば、混合して配湯したって熱いだろうな。

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気軽に手を入れたら、やばい、火傷だ。45度超えの状態。勢いよく水で埋めてから入った。埋め過ぎて、お湯がよく分からない。

3つの貸切風呂のうち2つは、宿のなかほどに向かい合うように在る。

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木札を確認し、空いていれば裏返し、中から鍵をかけて入るしくみ。

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内湯の『温』。結構広々。

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シャワーが一つ。洗い場の方にお湯がかけ流されている。

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とろりとしたお湯で硫黄の匂いはしない。薄茶色の湯の花がたくさん舞ってる。湯温は42度前後。前の誰かが水で埋めたのかもしれない、分からないけど適温だった。

どの貸切風呂もタオルやアメニティは揃っているので、手ぶらでいける。

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露天風呂の『洵』。

小さなシャワー室があり、その奥に小さめの露天風呂。

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溶け残った雪がある。例年ならもっさり雪だったんだろうな。

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湯口に塩化物泉らしい湯の花。湯船の中の湯の花も薄茶色。湯は無色透明。あまり硫黄泉っぽくない。

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湯温は40度ちょい。湯口から離れると40度割れとぬるめ。加水の必要なし。誰かが水で埋めたのかもしれないけれど。

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湯船の底に硫黄泉の析出物。ただ、硫黄の匂いはしない。ぬるくてゆったり入れるいい露天風呂。出てからもぽかぽかが続く。

『温』と『洵』の間に休憩所。コーヒーやお茶など。

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泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。残念ながら、部屋のお風呂も2箇所の貸切風呂も硫黄感がない。

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ストレスや心の病にいいとされるリチウムイオンが、赤湯の混合泉には1.6mgも含まれている。一般的には0.6mgほどでこれほど高い数値はかなり珍しいそう。リラックス効果が期待できる。

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もう一つの貸切風呂『とちり屋』だけ、玄関から一度外に出た離れにある。この時点で硫黄の香りがふわぁっと漂ってくる。

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談話室(休憩所)の奥がお風呂。スリッパがなければ空いてる。

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脱衣所の入口に木札もある。硫黄の匂いがしていて、気分が上がる。

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タイルの清潔な湯船。窓が少し空いている。

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うまく調整できてるみたいで、湯温は41度前後。気持ちいい。

フライングしてチェックインさせてもらい、15時前にはもうこの湯に浸かっていたので、多分一番風呂。前の誰かが水で埋めてはいないはず。

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白い小さな湯の花が少し。たまに大きいのもふわり。明らかに他の湯船と違う。

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つるつるの湯感触。メタケイ酸を含んでる。湯上がりの肌はしっとりすべすべ。香ばしい硫黄泉で、しょっぱさはほとんどない。

蛇口が硫黄でダメージ受けてる。

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源泉に一番近い湯船だそうだけど、源泉貯湯槽に近いのかな?分からないけど、とにかくこの湯船が特別に気持ちいい。

翌朝、駅まで女将が送ってくれたので、疑問が解けた。

森の山源泉が湧いている場所が貸切風呂『とちり屋』のすぐそばとのこと。だから硫黄の匂いがちゃんとしたんだ。分析書にある貯湯槽口の源泉温度は60.4度だけど、森の山源泉の湧出口は63度はあるそう。そこでご主人が毎晩作っている温泉卵をお土産にいただいた。

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源泉のそばだから出来る温泉卵。60度の混合泉を配湯されているところでは難しいらしい。赤湯温泉の中でも数少ない100%の源泉かけ流しの宿、松島館。

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予約しないと買えない朝7時から10時半まで営業の田中屋さんのあんびん(大福餅)。きっちり予約して頂きました。宿から歩いて5分かからないくらい。

餡よりもお餅!の私には最適な大福餅。

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他にもぶどうの出荷量が全国3位の山形県。県内11社のワイナリーのうち、4軒ものワイナリーが赤湯にあり、すべてのワイナリーで試飲ができる。宿のすぐ近くの酒井ワイナリー。

山形はお米も日本酒も美味しいし、フルーツやワインも出来る。山形万歳!

 

赤湯温泉 松島館
★★★
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
60.4度
pH 7.3
貸切3 (内湯2 露天風呂1)客室半露天3
加温加水循環消毒なし
2019.3.16 宿泊

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