ラジウム含有量が九州トップクラスの放射能泉の熊の川温泉。佐賀の市街地から北へ30分弱の静かな山の湯治場で、宿泊施設が3軒と日帰り入浴施設が3軒ある。
嘉瀬川沿いの一番歴史が古い公衆浴場、かつては旅館だった元湯 熊ノ川浴場。
休憩室から真下に川が見える。浴室も川沿い。
入浴時間は朝9時から20時半まで。入浴料は700円だけど、15時からだと500円、17時からは300円になる。
熊の川に3つある源泉のうち、荘源泉という名前の源泉を持ち、源泉かけ流しの湯を味わえる。
脱衣所にはトイレと洗面台、鍵付きロッカー(16個)と、籠がいくつか入ってるいかにもな木棚。
脱衣所と浴室の間のドアは両側が少しずつ開けられていて、ガラス戸にはコロナ予防のために会話を控える注意書きが3枚も貼られてた。
絶えずたくさんの人がいて撮影は不可能なので、画像はネットから拝借。大らかにみてください。
温度の違う湯船が3つある。奥側に大きめのが2つあり、手前に小さいのが1つ。
この小さな湯船の大きさは、2人先客がいるともう入りづらいくらいだけど、どうやら入浴客はほぼみんな常連のようで顔見知り。平気で3、4人で入り、和気藹々と盛り上がってる。
ここは加温湯船で、カランから常に暖かいお湯が投入されている。湯温は入ってる人が自由に調節していて、私が測った時は42度弱だった。
ほとんどの人がぬる湯との交互浴をしてるので、行ったり来たり。あと、みんな上がり湯で暖まってから帰る。
ここのお湯は隣の真ん中にある1番大きな湯船に流れ込んでいく。
真ん中の湯船は、窓側の方の湯底2ヶ所から源泉が注がれていて、そこにさっきの隣の加温湯が混ざり34度くらい。
小さい加温湯船側に入ってると、湯面の上の方に暖かい湯が漂ってくる。夏でも34度ってかなりのぬるさなので、暖かい湯を感じるとほっとする。
ぬるめのお湯は長い時間入ることができるので、ラドンを吸収するには最適。もうちょっと適温だと有難いけど、夏場だと35度割れでもいいか。
真ん中の湯船には排湯口があり、洗い場側にざばざばとかけ流されていく。
洗い場はシャワーが1つだけあり、他に押すと出るカランが3つ。全部源泉。脱衣所の洗面台も、洗い場の蛇口も源泉そのまま。シャワー以外は加温していない源泉が出るので31度の冷たさ。
シャンプーなどはないので、みんな持参してる。
左側の中くらいのが源泉かけ流しの湯船。この日の湯温は31.5度前後。暑い日だったけど、結構なぬるさ。おばあちゃん達よく長湯できるなぁ。何時間も入ってるみたいで、ちょいちょい脱衣所に戻りトイレに行ってる。こんなに利用されてるトイレ初めて見た。
源泉が空気に触れて酸化しないように湯底から湯を投入。4ヶ所から源泉が注がれている。かなりの湯量で、湯の表面がぼこっと盛り上がるほど。
さらさらした湯感触で、肌をさするときゅうっとなる。泡付きがよく、手でさすると泡がスローモーションみたいにゆっくり上がっていく。
せっかく新鮮な源泉を味わえるようになってるけど、入浴客が多く、貼り紙なんのそのおしゃべりしながら何時間も入ってるので、湯が荒れぎみ。
源泉湯船には飲泉用の蛇口があり、みなさんペットボトルに汲んでる。無色透明でほぼ無味無臭。飲みやすく、温泉水だと分からないレベル。
玄関脇に源泉を汲む場所がある。
上がり湯に入らずに出てきたので、身体がすっかり冷えてさっぱり。かなり寒い。湯上がりの肌はさらすべ。今日の宿、熊の川温泉 お宿 夢千鳥(佐賀) – 温泉手帖♨︎へ急ぎ歩く。
熊の川温泉 元湯 熊ノ川浴場
★★★★
アルカリ性単純弱放射能泉
30.8度
pH 9.29
60ℓ?/分
内湯(男3女3)
加温加水循環消毒なし ※加温湯船あり
2020.7.18 日帰り入浴
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