「日本三大美肌の湯」の一つ嬉野温泉に4年ぶりの再訪。
残りの2つは、島根県の斐乃上温泉 かたくりの里 民宿たなべ(島根) – 温泉手帖♨︎と栃木県の喜連川温泉 ホテルニューさくら(栃木) – 温泉手帖♨︎。
長崎空港から40分、佐賀空港からだと1時間ちょっとの嬉野温泉。
前回は嬉野温泉 和多屋別荘(佐賀) – 温泉手帖♨︎に宿泊。ぬるぬるの湯感触に驚き感動した温泉。
嬉野温泉の源泉数は17か所で、嬉野川の清流に沿って60軒ほどの宿がある。
今回は旅館 吉田屋。創業90余年の歴史を持つ老舗旅館で、全19室それぞれ内装や間取りが異なる。
2つある大浴場「熊野湯」と「豊玉湯」は朝晩で男女入れ替え制。夜は24時まで、朝は6時から9時半まで。
熊野湯は別館にあり、地図を片手に向かう。シンプルで素敵な暖簾。
熊野湯の隣にあるのは貸切風呂。貸切風呂は全部で3つある。
コロナ対応で入場制限がある。スリッパを留めるクリップで数えたり、脱衣籠で数えたりといろんなやり方があるけど、ここは入り口のボード。分かりやすいけど、戻すのを忘れていく人もいるので、入ってみたら誰もいないとか。
脱衣所は広くて清潔。フェイスタオルは備え付け。アメニティは嬉野温泉の化粧水などがある。
ロッカーは片面20個が向かい合わせで40個ほどだったけど、ひとつおきに利用不可にしてある。
露天風呂が付いた大浴場で、かなり広い浴室。L字型の大きな湯船で、残りの2面の壁側に仕切り付きのシャワーが並んでる。
湯口からは41度弱の湯が投入されていて、湯船の温度は41度ちょっと。大浴場は循環。
源泉温度が88度と高いので加水もされてる。
露天風呂へは、内風呂の中から行くか、端っこの広めの縁を歩いていくか。
ガラス戸を開けて外に出る。
屋根付きだけど、細長いスペースで、路地みたい。
この湯船は8tもの一枚岩をくり抜いて作ったものだそう。
でもこれ、ひとり先客いたら、入るの躊躇してしまう大きさ。
湯口からは41度弱の湯が出ていて、湯船の温度は39.4度とぬるい。この湯船はかけ流しみたい。
とろりとしたお湯でぬるぬるの肌触り。あぁ、嬉野温泉。神功皇后が「あな、うれしいの」と言ったのは西暦200年くらい⁈
奈良時代(713年)の『肥前国風土記』にも「東の辺に湯の泉ありて能く人の病を癒す」と記されている古くからの歴史ある名湯。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。角質を溶かしてくれる美肌の重曹泉。メタケイ酸も140mg含み保湿効果がある。
塩分も含むので保温効果がありそうだけど、それほど身体がぽかぽかにはならない。
もう一方の大浴場の豊玉湯は本館の玄関近くにある。
こちらは小さめの脱衣所で、内風呂だけ。岩造りの湯船がひとつ。
湯口も湯船も41度くらい。熱すぎなくていい。ぬるぬる感はあるけど、やっぱり循環。
シャワーも5つと洗い場も小さめ。
3つある貸切風呂のひとつ「桜見湯」。チェックイン時に、一回無料で利用できると言われて選んだ。
玄関ロビーのすぐそば、帳場の向かいにある。鍵をもらってきて、自分で開けて入る。
こじんまりした清潔な脱衣室があり、扉を開けると土造りの湯船。
この日は日帰り入浴はしてなくて、濡れてなくて1番風呂っぽかったから、気持ちいい。
湯口から出てるお湯は40度で湯船の温度は39度ちょっとのぬる湯設定。出がけには44度くらいのお湯が出ていたので、湯船の温度も時間で変わってそう。
とろりとしたお湯でぬるぬるの肌触り。ぬるめの方が、湯感触がより明確に感じられる気がする。
循環なので、縁からざばざば溢れ出るわけじゃないけど、析出物でコーティングされてる。
19室のうち12室は温泉付きの部屋。
木樽風呂のある「白樺」。桜並木沿いにあるので、春は綺麗だろうな。
洗い場は畳敷きで、壁は木造り。
湯口からは熱い源泉そのものが出るので、チェックイン時には、半分くらいのお湯を溜めておいてくれている。その後、湯温調整しながら源泉を足す。
湯船は34度くらいだったので、60度近い源泉をたくさん足して適温に。
湯口の上に3つの蛇口があり、真ん中が源泉。
湯船の中に足場があり、湯船の3分の1以上を占めてる。女の人だと残りのスペースで大丈夫だろうけど、旦那さんのために取り出してスペース確保。
結局、大浴場は循環なので、かけ流しの部屋風呂を適温で入るのが一番。溜めては止めるなので、ざばざばかけ流しではないけど、かけ流し。
嬉野温泉 旅館 吉田屋
★★★★
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
88.3度
pH 7.76
110ℓ/分
大浴場2(内風呂2露天風呂1)貸切風呂3
加温なし加水循環消毒あり ※客室風呂はかけ流し
2021.1.1 宿泊
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