四万十川が太平洋に流れ込む河口の西岸、海抜約60mの崖の上に建つ山みず木。
左側が四万十川で、右側は太平洋。

高知空港から車で高速使って2時間15分、松山空港からだと3時間。あと50分ほど南下すれば足摺岬という、土佐清水市の真上の四万十市。

鯨岬公園と書かれた看板から坂道を上って行く。
敷地面積5万坪の岬にグランピングサイト11棟の他にキャンプ場、5棟の宿泊棟がある施設。

この建物の2階が受付。チェックインの手続きをして貸切風呂を予約。
素泊まりなので、1階の農園マルシェで朝ごはんを調達。私は手作りチーズケーキを。

地図を見ながらセルフで部屋へ。もちろんキャンプは無理なので、宿泊棟。

温泉は男女別露天風呂と貸切風呂が3つ。
貸切風呂は一回50分だけ予約制で借りられる。時間は17時から22時までと短い。
事務所側から見ると、露天風呂の手前に貸切風呂が並んでる。

選択の余地もなく、檜風呂A。時間になったら直接行って、木札を使用中に裏返し、中から鍵をかけて入る。

予想外に広い脱衣室。

アメニティなどは一切ない。部屋に歯ブラシもないので持参してる。

脱衣室から下がったところに湯船。鉄分を含む黄土色の濁り湯。

湯船から脱衣室を見ると、低い場所に湯船があることが分かる。

シャワーがひとつついてる。
縁の切れ目からほんの少しお湯が流れ出ていて、茶褐色に染まってる。

2本のパイプが湯の中に入ってるけど、ここから注がれてる感じはしなかった。最初にたくさん投入する時だけ利用するのかな。

地下800mまで掘削した源泉は、成分総計が1万mgを超える濃い源泉で、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。源泉温度が25.8度なので加温してる。

貸切風呂の手前にボイラーがあり、薪で沸かしてる。これを見ると、温泉の利用時間が短いのも仕方ないよなぁと思う。

時折、しゅうっしゅうっごごぉ〜と音を立てて、

浴室の隅の部分から湯気が上がり、

側面の穴から、熱いお湯が注がれてくる。
でも、たくさんの人が代わる代わる入り続けてること考えたら、もう少しざばざばかけ流してほしいな。

pH 7.2の中性。ふわりとしたお湯で、きゅうっと肌に吸い付くように馴染む。色の割には、それほどきつくないけど、鉄の匂いがする。
四万十川が見えてるとはいえ、やっぱり海なので、塩化物イオンを6,000mgも含む濃い塩化物泉。

あいにく、夜の時間だから見えなくて残念だけど、窓からは四万十川と太平洋を望むことができる。

下田港や四万十川河口灯台の夜景。

大浴場は、男女別の露天風呂のみで、利用時間は17時から22時までと、朝7時半から9時半まで。夜はめっちゃ混んでたので、貸切風呂だけで諦めて翌朝に。

手前が女湯、奥が男湯。

土足の部分に洗面台とドライヤーがひとつ。目隠しシートの奥に簀子の敷いてある脱衣場。
昨夜は脱衣場にさえ入れない混みようだった。みなさん、バーベキューが終わって汗や煙を流すタイミングだったのかな。

翌朝は7時半からだけど、薪ボイラーのおじちゃんに、ぬるくていいならいいよーと言ってもらい、かなりフライングして入った。同じようにフライングしてくる人がちらほら。
写真は朝6時におじちゃんにお願いして撮らせてもらった。

ザ露天風呂!朝の爽やかな光が差し込む気持ちのいいお風呂。岩で囲まれた湯船は、ゆったり大きなサイズ。

洗い場には、心持ち屋根があり、シャワーが3つ。環境に負荷をかけない観点から、宿が用意した自然素材100%の石鹸とシャンプーのみ利用可。

洗い場側に湯船から溢れ出たお湯が流れてる。

高い木の塀の向こうが男湯。境の辺りの湯の中に湯口がある。
この洗い場側から湯船に入るのは、入りやすいのだけど、

脱衣場側の部分は足場が斜めになっていて、石が組まれてる。明るくても歩きにくくて入りづらかったので、夜とか大丈夫なのかな。手摺りはない。

石には湯の花が積もっていて、指で触ると濃いオレンジ色。

一番風呂は、表面にびっちり湯の花が浮いていて、

手ですくうと、こんな。

源泉は無色透明だけど、鉄分を含むので酸化して黄土色に。でも鉄の匂いはわずか。
じっとしてると、ふぁさふぁさと身体に焦げ茶色の湯の花が積もっていく。

湯船は広くて浅め。朝の湯温はぬるくて気持ちいい37.5度。
湯口からは加温湯が出てくるのでその辺りだけ暖かく、近くにいると泡まみれになる。

ここから見える景色は、手前が四万十川で、奥に広がってるのが太平洋。

空いてる時に、時間も気にせず、ぬる湯にゆっくり浸かれたら心地よさそう。
四万十温泉 山みず木
★★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
25.8度
pH 7.2
77ℓ/分
露天風呂(男1女1) 貸切風呂3
加水循環なし 加温消毒あり



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