東武日光駅から20kmほど、車で40分ほどの中禅寺湖にある日光中禅寺温泉。関東生まれじゃないからか、日光に縁がなく、温泉があるとも思わずに生きてきたので、初日光。
中禅寺湖のすぐ上手に建つ奥日光ホテル四季彩。
日光中禅寺温泉の湯元、奥日光湯元温泉の歴史は古く、1200年も前の平安時代に勝道上人が男体山の開山時に温泉を発見して薬師の湯と名づけたのが始まり。長い間湯治場として親しまれている。
大浴場は玄関ロビーから階段を降った場所にあり、利用時間は翌朝10時まで一晩中入ることができる。すごい、まさかの一晩中。19時から30分間と、5時から30分間は清掃のため利用できない。
正面の冷蔵庫には水やジャスミンティーが用意されてる。
脱衣所の出入り口には鍵付きの小さめのロッカーがある。
左手の洗面台には化粧水などのアメニティがあり、ドライヤーは正面の鏡台にも置いてある。
脱衣所や浴室が混み合うことはなかったけど、36室ってこんなに人が多いの⁈というくらい人が多く感じる宿だった。思い返してみると、フリードリンクのあるロビーで寛いだり団欒するグループが多いからなのかな。
広々大きな浴室は、湯船の奥と横がガラス張りで、色づき始めた樹々に囲まれてる。
かなり大きな内風呂。青みがかった濁り湯で満たされてる。
右端の排湯口から洗い場側にかけ流されていて、床が真っ白に色付いてる。迷わずこの足元が温かそうな右奥のシャワーへ。
洗い場には壁際3面にシャワーが9個。
過去一、外国人が多い宿で、男湯ではかけ湯なしに湯船に入る人がいたみたい。女湯で会った方々はちゃんとシャワー浴びてたけど、日本人親子が普通にそのまま湯船に入ってて、目が飛び出そうだった。
湯船の壁面の木に湯の花が張り付いてる。
湯口にも白い湯の花がこびり付いて、ふさふさ揺れてる。さ、触りたいと思うけど、59.5度と熱い。手で受けて舐めるのも一苦労な熱さ。ほんの少し苦みがある。
泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。pH 6.4の中性。なめらかで柔らかいお湯で、つるつるの肌触り。
石膏泉は、皮膚細胞を再生し肌の弾力を回復し引き締め、硫黄泉はメラニンの生成を抑制・除去し、肌の古い角質を軟化し溶かす美肌の湯。
日光湯元温泉は数本の源泉の混合泉で、毎分667ℓ。源泉温度は78.6度。12km山に登った奥日光から木管で引き湯しているので、湯温が下がり湯口で60度弱。ということは、加水してないのかも。どこかのサイトに加水ありと記載があったけど。
湯船は41.5度。翌朝は41度割れだった。それほど熱いわけじゃないけど、湯小屋の中はもわっとしてるし、あまり長湯はできない。
しっかり白濁してるので、特に暗い時間は湯船の中が見えなくて、段差があるのが分からず、段差の壁に足の指をぶつけて擦れて切れて痛かった。多分壁面にしっかり析出物がついてるところだったのかと。
窓から眼下に見える露天風呂。暗いと乳白色に光って見える。
東屋タイプの屋根付きの湯船と、オープンな2つの湯船。
内風呂よりもエメラルドグリーンが強い乳白色。
狭くはないけど、端は段差があるので、四隅に4人いると、ちょっと遠慮しようかなと思うサイズ。実際には、4人も入ってるところ見なかったけど。
寝湯用の木枕があるけど、構造上なんか使いづらそう。
湯口からは59度の源泉が絞り気味で注がれていて、湯船は41.7度。ちょっと熱かったけど、翌朝は40.7度に。
排湯口も湯船の壁もふさふさの湯の花がたくさん。
湯の中にも、繊維みたいな消しカスみたいな湯の花が大量に舞ってる。
なめらかなお湯でつるつるの肌触り。もちろん硫化水素臭はしっかりするのだけど、苦そうな薬品のような匂いがする。
屋根なしの露天風呂は変形湯船で、右側の小さな部分はかなり浅く、広い方へ向かって坂になってる。
夜は灯りはあるけど濁ってるし、足元が分からなくてちょっとこわい。朝は綺麗になってたけど、昨日はかなり落ち葉が沈んでたり、浮いてたりで、それに触れると余計びくびくした。
ここから湯が排出されてるのかな。
この湯船、落ち葉がこわくても、足元が不安でも入りたいぬる湯。
湯口は58度超えで、湯船は38.5度。思いきったぬる湯。この時季だとほんの少し寒さもあるけど、いくらでも入っていられる。
日光国立公園内に位置してる森の中の露天風呂。うっすら中禅寺湖が見える。冬に葉っぱがなくなったら、しっかり見えるのかも。
日光にこんなにしっかりした硫黄泉があるとは驚き。身体も服もしっかり硫黄臭。帰ってからもずっと温泉地にいるみたいで、すーはーしてしまう。
日光中禅寺温泉 奥日光ホテル四季彩
★★★★
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
78.6度
pH 6.4
667ℓ／分
内風呂（男1 女1）露天風呂（男2 女2）
加水あり 加温循環なし
2022.10 宿泊
コメント