東京駅から新幹線でほぼ1時間(たにがわだと1時間15分)の上毛高原駅から、車で40分ほどの老神温泉。何十年も前から知ってる温泉地だけど、何故か初。
老神温泉の開湯伝説は、上野国赤城山の神と下野国二荒山の神の争いで、矢傷を負った赤城山の神が矢を地面に突き刺すと湯が沸き、この湯を浴びると矢傷が癒え、二荒山の神を追い返したことから、追い神が転じて老神となったと伝えられてる。

鄙び具合がたまらない温泉街。
「脚気川場に瘡老神」といわれ、昔から脚気の治療には川場温泉が良い、皮膚のできものや傷には老神温泉が良いとされ、多くの湯治客で賑わう温泉地だった。
宿泊施設は現在12軒で、昭和の最盛期の約半分だそう。ちなみに99%が日本人客。

ぎょうざの満洲が運営する東明館は、元は昭和5年創業の老舗温泉旅館の東明館。

廃業後に満洲が買い取り、2010年にリニューアルオープンしてる。

玄関階が2階で、大浴場は1階。エレベーターもある。

廊下の突き当たりのオレンジの暖簾をくぐると、手前が男湯で奥が女湯。
利用時間は夜24時までで、朝は5時から9時半まで。

女湯の内風呂は「武尊の湯」、露天風呂は「尾瀬の湯」という名称。

通路の先に脱衣所があり、それほど広くない。棚の上から下まで置いてある脱衣籠は24個もある。新玉川温泉と同じ脱衣籠のような。

洗面台にはドライヤー、化粧水などのアメニティもある。

ガラス張りで、外の露天風呂が見えてる。内風呂と露天風呂がひとつずつのシンプルな浴室。

洗い場にはシャワーが6つ。ピーク時には埋まりそうな気がするけど、タイミングよくうまく独泉で過ごせた。

赤御影石の湯船。縁からさらさら湯が溢れてる。ほんのり貝汁のようなうっすらと青みがかってるようにも見える笹濁りのお湯は硫黄泉で、老神温泉の3号泉。自家源泉なので、東明館の占有。

以前は、川底から自噴していた自家源泉。下流のダム建設のために今はポンプアップなのだそう。
老神温泉には8本の源泉があり、硫黄泉と単純泉の2種。硫黄泉のかけ流しが希望で調べてると、ここ東明館の湯使いが1番良く思えた。

内風呂は窓側の縁からしっかりかけ流されてる。しばらく誰も入ってない時に遭遇すると、人ひとり浸かると排湯が間に合わず溝と湯船が同水位になる。消毒もない完全なかけ流し最高。

真っ黒に染まった湯口から注がれる源泉は49度。熱いのかなと少し心配してたけど、湯船は41度。夏の終わりにしては涼しい秋のような日に訪れたので、ちょうど適温だった。香ばしい美味しそうな硫黄の匂いがたまらない。

湯口の端っこに溜まってる白い湯の花。湯船の中には大きなふさふさの黒い湯の花も。硫黄泉の白と黒の湯の花が混在するの好きすぎる。

ふわつるの湯感触が心地よく、肌をさするとふわつるからきゅっきゅと少しきしむ。中性かと思いきや、pH 8.4の弱アルカリ性。
「脚気川場に瘡老神」のできものや傷どころか、美肌の湯でもある。
露天風呂は自然石を使った尾瀬のイメージの湯船。

内風呂と同じくらいの湯温で41度。岩と岩の間のパイプから源泉が出ていて、湯口は49度。湯口の近くは少し熱い。源泉温度は55度。もう少し涼しい時期だと露天風呂ぬるくて、虫もいなくて良さそう。

焦げっぽい硫黄の匂いがし、黒く染まった湯口を触ると、指が黒くなる。

白い湯の花もたくさん岩にこびり付いてる。出入り口側の湯尻からかけ流し。

朝一は明らかに湯が新鮮で、無色透明に近く澄んでた。湯の花もほぼない。湯口の黒い湯の花も綺麗に掃除されてた。
朝ごはん後は透明だけど、なんとなく色味があるようなとろりとしたお湯で、前日感じなかったアルカリ感があった。めちゃくちゃ気持ちよかったので、また来よ。

初めて食べた満洲の餃子。夜ごはんが満洲なのもまた楽しい。
老神温泉 東明館
★★★★★
単純硫黄温泉
55.6度
pH 8.4
125ℓ/分
内風呂(男1 女1)露天風呂(男1 女1)
加水加温循環消毒なし
2026.9 宿泊


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