高湯温泉 ひげの家(福島)

ひげの家に念願の再訪。

10月下旬、高湯温泉まで紅葉が降りてきてた。

1年も経ってないけど、浴衣から作務衣に変わってた。作務衣、楽でいい。

まずは、予約なしで入れる貸切風呂へ。

前回ぬるめだったからと思って来たけど、今日はちょっと熱めで42.5度超え。湯口は45度弱。粉っぽい硫黄臭が温泉情緒たっぷり。新鮮さからか、ふわりとした肌触り。

これ、何だろ。壁からすごい勢いで出てた。何個か穴がある。

湯上がりの脱衣場でふと見ると、おへそに白い湯の花が溜まってる。

貸切風呂が予想外に熱かったので、その足で大浴場へ。

露天風呂は44度に迫る熱さで入れず、内風呂は41.5度弱。湯口にたっぷり溜まったねっとり湯の花を触りたかったけど、独泉じゃなかったから我慢。

今回も同じ部屋「二人静」。テラスにシャワールームと露天風呂が付いてる。

ざばざばかけ流しが嬉しい。配湯口の白いコーティングが強まってる感じがする。

すぐに湯面に浮いた湯の花が溜まっていく。

湯底にもたくさん溜まっていて、入る前は透明感があるけど、入るとぶわっと白く濁る。

真っ白のねっとり湯の花が溜まった湯口。うーん、ミルキーブルーにも見える青みがかったお湯に白い湯の花が映えて美しい。程よい濃さに薄められた温かいレモン水。

ついついねっとり触りたくなる。この日の湯口は46度弱。湯温は42.5度超えだったり、朝は41.5度だったり。

大浴場や貸切風呂に比べると、1番小さいからなのか、濃く感じる。まったりした濃い硫黄の箱って感じ。湯からあがると湯の花が身体のあちこちに引っ付いてる。

あぁ極楽。この宿、何がこんなに心地いいんだろう。自然湧出、清潔感、ご飯が美味しいこと‥。

高湯温泉 ひげの家
★★★★★
2023.10 宿泊

♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎ ♨︎

福島駅から車で30分弱、吾妻連峰の中腹にある高湯温泉。10月に来た時はレンタカーだったけど、冬はタクシー。

奥州三高湯のひとつで、源泉かけ流し宣言をしてる温泉地。近づいてくると車の中まで硫黄の香りがしてくるのがわくわくで仕方ない。

磐梯吾妻スカイラインが開通した1960年に開業したひげの家。創始者の愛称がひげさん。今の若旦那のおじいさま。

10室で、2室が露天風呂付き。2016年のリニューアルで新設された露天風呂付きの部屋がなかなか予約できなくてやっと。

大浴場は男女別の内風呂「仙気の湯」に、男性用露天風呂「滝の湯」、女性用露天風呂「月見風呂」。もう一つ、貸切露天風呂の「星見風呂」がある。

利用時間は一応、夜23時半まで朝は5時(?夜明け?)から(だったかな?)と時間制限があるのだけど、足元に気をつけて2人で電気を付けて行けば大丈夫という、つまりは一晩中入れる状態。源泉かけ流しだから。

どのお風呂も帳場の先の階段を降りたところに。正面に内風呂、左手に貸切風呂の出入り口。

“空”の木札を“入浴中”に裏返し、外履きに履き替えて行く。

屋根はあるけど、雪の積もった階段をクロックスで降りて行く。結構こわい。滑って転ぶ気しかしない。夜間は危ないので、22時くらいから夜明けまではクローズだったような。

木造りの脱衣場を抜けると

ミルキーブルーの湯船。2人でゆったりサイズかな。

ほとんど屋根はカバーしてない露天風呂。

すぐそばが渓流。雪景色最高かな。

この日の湯口は43.5度くらいで、湯船は40.5度と有り難きぬるめの適温。ずっと入っていたい、何回でも入りたい気持ちの良さだけど、あの雪の階段を降りてくるのは本当に億劫。結局、明るいうちに一度きり。思い返すと残念でしかたない。

源泉温度48.5度の酸性・含硫黄カルシウム硫酸塩泉。貸切風呂の源泉は高湯16番 仙気の湯。

pH 2.8の酸性だけど、きしみはなくふわりとした肌触り。ぬるつる感もある。

仙気の湯源泉の湧出量は170ℓで、玉子湯とひげの家が引き湯し利用してる。

縁から溢れるかけ流しではなく、湯船の中の排湯溝に湯が吸い込まれていくやつ。小さいのから少し大きいのまで白い湯の花がたくさん舞ってる。

屋内に戻って、正面突き当たりに見えるのが男性用露天風呂。左手に並ぶのが男女別の内風呂。浴室の入れ替えはなし。真冬以外は入れ替えがあるとか。

ストーブで暖められた脱衣所は、想像する秘湯の宿とは全く違う。洗面台にドライヤーもある。

女性用の露天風呂はこの脱衣所から。男性だけ、内風呂と露天風呂が離れていて、都度着替えなきゃいけない。

まずは内風呂から。

目の前に窓があり、雪景色がすぐそこ。

右の壁にシャワーが2つ。シャンプーとトリートメントは分かれたやつ。

リニューアルしたばかりみたいにぴかぴかで綺麗。シンプルで素敵な浴室。男湯と上が抜けて繋がってる。

湯船は檜で、その周りの板張りも檜。湯底は湯の花でぬるりとする。深さも木感触も最高に気持ちいい。

湯に浸かると、切り込み部分だけじゃなく、縁全体から湯が溢れ出ていく。

湯口からは44.5度の源泉が注がれ、湯船は40.5度と、思いがけずいい温度だった。もう少し熱いのかなと想像してた分、余計うれしい。

味はまろやかなレモン水。内風呂の源泉は、貸切風呂と同じ仙気の湯らしい。遊離二酸化炭素が638mgも含まれてるけど、泡付きは確認できなかった。

硫黄の香る白濁した熱くない源泉かけ流しの檜の湯船から雪景色って、この上ない幸せかも。

露天風呂なのに清潔で綺麗で気持ちがいい。内風呂と同じくらいのサイズかな。

しっかり屋根があるけど、側面はしっかり露天風呂。

ライトに照らされて雪が舞う眺めも綺麗だった。けど、42度超えで熱かったので、あまり入れず。

露天風呂の源泉は、高湯26番 滝の湯で、酸性・含硫黄アルミニウム・カルシウム硫酸塩泉。微妙に泉質名が違うけど、ほとんど同じ成分。

天然の保湿成分メタケイ酸が196mgと多く含まれてる。pH 2.7で、源泉温度が50.5度と少し高い。

勢いよく注がれる源泉。

湧出量が毎分160ℓって秘湯を守る会のHPに書いてあったけど、滝の湯源泉だけのことかな。滝の湯の湧出量は毎分738ℓ、これを共同浴場あったか湯(福島)- 温泉手帖♨︎や、安達屋、玉子湯、ひげの家で利用してる。

勢いよく排湯溝に吸い込まれてく。白い湯の花がたくさん浮いてるのが見える。

なかなかこの部屋が取れずに来られなかった。二人静。

部屋から出たところにシャワー。一応ガラス戸があるけど、きっちり閉め切れるタイプではないので寒い。

ここから出て露天風呂までの数歩もかなり寒い。

見た目よりかなり大きなサイズの湯船。一人で入ると超ゆったり。

縁から溢れてしっかりかけ流されてる。湯面に浮いてる湯の花が縁に溜まってる。

部屋の露天風呂は、大浴場の露天風呂と同じ源泉の滝の湯。

湯口にはべっとり白い湯の花。

側面にはふわふわこびり付いていて、湯の中にも白い湯の花がたくさんだけど、

透明な源泉に白い細かい湯の花が大量に舞ってる感じで、そのうち沈殿して透明度が増してくる。

じっとしてると湯の花が身体に積もってく。湯上がりのおへそに白い湯の花がたまってるの久しぶりかも。手のひらや身体も粉だらけ。

温泉も最高だし、ごはんも最高。この価格帯のお宿の中ではごはん最強かも。

 

高湯温泉 ひげの家
★★★★★
[高湯26番 滝の湯]
酸性・含硫黄アルミニウム・カルシウム硫酸塩泉
50.5度
pH 2.7
738ℓ/分(自然湧出)
[高湯17番 仙気の湯]
酸性・含硫黄カルシウム硫酸塩泉
48.5度
pH 2.8
170ℓ/分(自然湧出)
内風呂(男1女1)露天風呂(男1女1)貸切露天風呂1
加温加水循環消毒なし
2022.12 宿泊

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