2015年にオープンしたTHE SCENE amami spa & resortは、奄美大島で唯一の、鹿児島本土最南端の温泉があるホテル。
元はマリンステーション奄美。箱はそのままでのリニューアル。
奄美空港から車で2時間。いろんなところに寄りながらだとそうでもないけど、空港からホテルまで直でってなると、端から端まででかなり遠い。
最南端に位置し、プライベートビーチの向こうには加計呂麻島が間近に望める、大自然に囲まれたリゾートホテル。
奄美大島は南と北でも気温差があり、THE SCENEがある南部は一番気温が高く、この日も20度届きそうな暖かさ。
大浴場は、別棟にある「きゅらの湯」。奄美の方言で美しい、きれいという意味。
男女の入れ替えはなく、女湯が奥。利用時間は夜24時までで、朝は7時から。
タオルやアメニティは揃ってますと言われたけど、夕方来た時はバスタオルが数枚だけだった。
翌朝はたくさん揃ってました。
脱衣所には洗濯機と乾燥機がある。ビーチで遊んでそのまま来るのか、と、建物の造りに納得。
ドライヤーや化粧水などもある。
ドアを開けると、大きな露天風呂。湯船はこの露天風呂だけ。南国ならではの気候で、冬でも全く寒くない。
向かいに洗い場があり、
仕切りのあるシャワーが4つ。
海の施設だ。
このシャワーの出し方が分からなくて。4つを転々と試したーと旦那さんに言うと、昔行った海辺のシャワーこれだからすぐ分かったと。そうなんだ‥。
カランの方にあるつまみを結構な力で上に引っ張るとシャワーにかわる。
プールみたいな大きな湯船。
薄い黄色がかってるように見える。源泉は敷地内に湧く自家源泉。
手前が段差になってる。
左奥に排湯口があり、少しずつだけどちゃんとかけ流されてる。
湯口は湯船の中。右側の真ん中あたりのこの穴。
源泉温度は25.5度と低いので加温してる。加水もしてて残念。
さすが海の恵みである塩分を多く含んでいるので、ナトリウムイオン、塩化物イオンが多く、成分総計が14,830mgもある。それほど濃かったら、水で薄めるのもありなのかな。舐めてもしょっぱくないので、かなり薄めてるのかも。
じっとりした肌触りで、ぬるつる感も少し。湯から出た肌は、少しねっとりする。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。塩分の作用で湯冷めしにくい。
硫酸イオンも1,000mg超え。肌に水分を浸透させるのでしっとりし、弾力を回復してくれる。
湯口の下には茶褐色の湯の花の塊がたくさん。
触ると崩れて溶ける。鉄分も多く含んでるので、少し赤みを帯びてる。
加温加水だからか、あまり匂いはない。消毒ありだけど、塩素臭も分からない。潮の匂いがする。お湯の匂いなのか、海からの匂いなのか。
湯温は41度前後。41度割れてて気持ちいいなぁと思ってると、時間なのか湯温が下がると出るのか、60度の熱いのが湯口から出てくる。
かなりの勢いで出てくるので、湯船の左寄りにいても、熱い流れを感じる。すぐに、42度越えまでもってかれ、熱いところだと42.5度。
湯船の隅っこには赤茶色の湯の花が溜まっていて、さわさわと肌に積もるほど。
湯に浸かってると海は見えないけど、青い空を眺めながら、波の打ち寄せる音を聞き、潮風を浴びてると、南国にいるんだなぁと感じ、心穏やかで心地いい。
奄美温泉 THE SCENE amami spa & resort
★★
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
25.5度
pH 6.0
露天風呂(男1女1)
加水加温消毒あり 循環なし
2022.1.9 宿泊
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