宮島の対岸、高台に広がる閑静な温泉地の宮浜温泉。昭和39年の開湯で、現在は9軒の温泉施設がある。
広島駅から40分、山口の岩国空港から30分ほど。
広島は本当に温泉ない県で、やっとやっと辿り着いた旅籠 桜。
4室のみの離れの宿。
帳場の窓の向こうに瀬戸内海と宮島が見えてる。暖簾もデザインも素敵すぎる。
海の見える和室の一つ『鳥』。
露天風呂寒いのではと危惧してたけど、分厚いビニールカーテンがあり、意外なほど外気をカバーしてくれる。
雪のちらつく日だったけど、外なんだけどサンルームみたいで、ヒーターもあるので、入る前にヒーター付けとくと全然大丈夫。むしろ室内のようだった。
すごく掃除が行き届いていて、屋外のような汚さも、室内のカビや埃のような汚れもない、快適な浴室。ここで、体や頭を洗うのが躊躇われるような感じ。
チェックイン時には湯が張ってなくて、自分で入れ始める。
かなり大きな石風呂。
なななんと、お湯のカランは加温した源泉、冷たいカランは源泉そのものという、夢のカラン。塩素消毒もない、正真正銘源泉そのまま。
宮浜温泉の源泉は、1号泉の湧出量が減少したので平成7年に2号泉が掘削されてる。源泉の深さは1,400m、湧出量が毎分220ℓ。
この源泉が、庭園の宿 石亭、旅館かんざき、湯の宿 宮浜グランドホテル、リブマックスリゾート安芸宮浜温泉、宮島 離れの宿 IBUKU、べにまんさくの湯など、ほとんどの施設に配湯されてるのだと思う。そしてほとんどが循環。
だから、ここもその源泉なのかなと思ってたら、なんと庭から湧く自家源泉。
毎分70ℓの湧出量があるので、4室で余裕のかけ流し。というか、すごく上手く作られていて。
加温源泉を好きなように出して、冷たい源泉で湯温調整するので、無駄にかけ流すわけじゃない。
どちらもすごい勢いで出せるので、すぐに適温に調整できる。その瞬間はざばざばかけ流すけど、適温になったら止めるので、お湯の無駄がない。
さらりとしたお湯だけど、ふわすべの肌触りで、泡付きもある。
勢いよく投入するからなのか、新鮮だからなのか分からないけど、泡が含まれていて、湯面にもたくさん見られる。
ご飯も最強に美味しいし、また来たい。
宮浜温泉 旅籠 桜
★★★
単純放射能冷鉱泉
17.5度
pH 6.2
70ℓ/分
客室風呂4
加温あり 加水循環消毒なし
2021.12.30 宿泊
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