湯之尾温泉 離れのある囲炉裏温泉旅館 早水荘(鹿児島)

鹿児島空港から車で高速使うと30分ちょっとの湯之尾温泉。200年以上前の江戸時代、1810年に開湯した温泉地。

現在も稼働中の菱刈金鉱山の採掘中に噴出した温泉。金の産出量が日本一の鉱山で、商業規模の操業を行なっている鉱山は日本でここだけなのだそう。

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かつては賑やかな温泉街だったけど、温泉水の汲み過ぎによる地盤沈下がおこり、600m下流の現在の場所に旅館ごと移転。今は6軒ほどの旅館や民宿があるだけ。

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早水荘は昭和16年創業、80年を超える老舗旅館で、本館に5室、離れが3室の全8室。若旦那が気持ちよく切り盛りされてる。

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本館を抜けたところに温泉棟があり、翌朝まで一晩中入ることができる。夜中に明かりが消えていたら、自分で電気を付けて入る。

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絨毯が敷いてあったり、ソファチェアがあったりと、昔ながらの脱衣所。

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洗面台もあり、大豆イソフラボンとかちょっと変わった化粧水があったような。

フェイスタオルは備え付いてる。

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なぜか蜜柑も。

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浴室は程よい広さ。入ったところ、右半分が洗い場。床にはマットみたいなのが敷いてあるので、冷たくないし、滑らない。

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シャワーが3つ。微妙な2-1に仕切られてる。

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窓際に立派な縁の総檜の湯船。澄んだ透明感のあるお湯が注がれてる。

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天井も檜造り。

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川内川の河畔に温泉が湧いていた頃の名残りで、底には石が敷き詰めてあると、HPで見たけど、底も檜。

真ん中にビニールっぽいのが張ってあり、その下が小石だったのかもしれない。

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というのも、熱過ぎてちゃんと入れないので、自分で確認できてない。

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この日の湯船の温度は44.5度。熱い熱過ぎるよ。

ざっばざっばと勢いよく投入される源泉。湯口で47.5度。4月から9月は加水してるそうだけど、冬季の今は源泉かけ流し。

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源泉温度は60.4度。

湖畔に湧いていた元の源泉は昭和59年に枯渇し、今の源泉は菱刈金鉱山からパイプラインで引き湯してる。

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pH 6.85の中性で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。

湯口の下は析出物がこびり付いていて、元の素材が分からない様。

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反対側にある排湯口から、同じようにざばざばと湯が流れ出ていく。

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この穴は露天風呂に繋がってるのかな。内風呂からは出られず、脱衣所に戻る。

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露天風呂の入り口は、脱衣所の奥に。普通の勝手口みたいな引き戸。

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スリッパが置いてあり、滑らないように利用してと書いてある。

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ドアを開けてみると、そこがもう湯船。一歩目から湯の中。庭とかベランダに出ようと思ったら、お湯が溜まってた感じ。

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湯船側から見るとこんな。

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スリッパで湯に入るのは気がひけるので、裸足で気をつけながら降りた。全然滑らないから大丈夫。

熱くなくて、ホッとした。41度割れくらいのぬる湯。

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左右に細く長い湯船で、こっちが右、

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こっちが左。

左側のこの境から向こうが男湯の露天風呂だと思う。近づき過ぎたらダメなやつ。多分。

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一応、目隠し的な岩がある。薄茶色の析出物がこってり。

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ここら辺が一番ぬるいエリア。

左右に長い湯船をばさばさ歩いていると、足元にふぁさと感じるものが。

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赤茶色の湯の花が1ヶ所に固まってる。なんでその場所に固まってるのか分からないのだけど、入ってすぐの辺り。

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触れるともわっと舞い上がる。

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金鉱の副産物で、温泉の湯には金を含んでいるとも言われる。どんな効果があるんだろ。

右奥には釜みたいな五右衛門風呂みたいなのがあり、その上に竹に包まれた長い湯口がある。

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湯は出ていなくて、鍋の中は半分くらいの水位。冷たいかどうか確かめなかったけど、中に湯が投入されてる感じはない。

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釜の側面には鱗みたいな析出物が出来てる。1人用の湯船だったのかな。いや、ここに湯を投入して、ここから溢れ出るお湯が湯船に注がれてたのかな。

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このガラス戸の向こうが内風呂。

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ここから熱い源泉がどんどん流れ出てくるので、この辺りだけ湯温が高い。41.5度超え。

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ふと気づくと、湯口からお湯が出始めた。時間で出たり止まったりするのか。

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53度の熱い源泉が、ざばざばと投入され始め、42度近くまで湯温が上がってきたので、ぬるい逆サイドへ移動。

しっとりしたお湯で、ふわつるの肌触り。消毒臭は分からない、ほぼ無臭。

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囲いに囲まれてるけど、すぐ横に川内川が流れてる。

空に月。北薩の星空は「日本の星空百選」に選ばれてる。

離れには内風呂が付いてる。チェックイン時には湯が張ってなくて、自分で入れ始める。

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縁だけ木で、湯船は切石。

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赤い方が源泉。54度と熱いので、とりあえず源泉だけ入れて冷まして入ろうと溜めたけど、

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排湯口の蓋が温泉成分で弱くなってたみたいで、湯が抜けちゃう。原因がはっきり分からず2回溜めたけどダメで、若旦那に応急処置をしてもらい3回目で湯が逃げなくなった。

冷ます時間ももどかしかったので、とりあえず加水して入る。好きな湯温でゆっくり浸かる。ふわつるの肌触りが気持ちいい。天然の保湿成分メタケイ酸も146mg含まれてる。

水と源泉が自由に出せるので、一晩中好きなぬる湯で入れる。

 

湯之尾温泉 離れのある囲炉裏温泉旅館 早水荘
★★★
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
60.4度
pH 6.85
内風呂(男1女1)露天風呂(男1女1)
加水加温循環なし 消毒あり
2022.1.8 宿泊

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